印刷業界に何となく興味は持っているものの業界の事は詳しく知らない。仕事内容は?職種は?志望動機は特にないけど大丈夫?など印刷業界の就職や転職に役立つノウハウをまとめました。
印刷業界とは様々な印刷物の印刷に携わる産業のことを指します。
印刷物の種類は書籍や雑誌などの出版印刷をはじめ、ポスター、カタログ、チラシなどの商業印刷、包装材、紙器などのパッケージ印刷、太陽電池などの高機能部材印刷、化粧紙、床材などの建装材印刷など多岐にわたります。
印刷業界に属する企業は、主に大日本印刷や凸版印刷などあらゆる印刷物を手掛ける総合系、図書印刷、廣済堂などの出版・産業系、トッパンフォームズ、日本写真印刷などの産業系、朝日印刷や野崎印刷紙業などの消費財系などに分かれます。
近年ではインターネットの台頭などを理由に書籍離れが進み、従来の主流であった出版印刷は低迷傾向にあります。近年、業績を牽引しているのがエレクトロニクス事業やインターネットコンテンツ事業、ビジネスフォーム事業などの新しい産業で今後も低迷する印刷事業に代わり、こうした新たな産業が業界を牽引していくことが予想されます。
印刷業界に就職するにはまず、上記に述べた総合系、出版・産業系、産業計、消費財系のいずれの企業に就職するかを考えます。また、日本の印刷業界は大日本印刷と凸版印刷の2強体制(参考:印刷業界シェア&ランキング)となっており業界における2社の影響力は強く、就職においてもこの2社を無視することはできません。
また、国内の印刷業界は出版印刷をはじめ従来からある印刷事業が低迷傾向にあります。印刷業界に就職を考える際にはこのことを考慮し、印刷事業以外に新たな産業を強化している企業を選ぶのも有効な策だと思います。