インターネット業界の動向や現状、ランキングなど

インターネットとパソコンのイメージ

インターネット業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。インターネット業界の過去の業界規模をはじめ、インターネットサービスの売上高のグラフ、各社が強化するキャッシュレス分野の動向と課題などを解説しています。

インターネット業界(2021-2022年)

インターネット業界の推移と基本情報

業界規模

7.1兆円

成長率

12.2

利益率

2.5

平均年収

581万円

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

インターネット業界の過去の業界規模の推移を見ますと拡大傾向にあり、2021年は大幅に増加しています。

インターネット業界の動向と現状(2021-2022年)

2022年の売上高は2.2兆円 微増も13年連続の増収に

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査(2023年2月公表)によると、2022年のインターネット附随サービス業の売上高は前年比0.8%増の2兆2,587億円でした。

インターネット附随サービスの売上高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

インターネット附随サービスの売上高の推移を見ますと、2022年まで拡大傾向となっています。統計を開始した2009年から13年連続の増収を記録しています。特に、直近の2020年と2021年は売上高の伸び率が高く、コロナによる自宅要請が業界にとってはプラスに働きました。

インターネット業界は主にサービス系と通販系に大別することができます。サービス系では検索エンジンや電子書籍、オンラインゲーム、SNS、求人や旅行や飲食店などの予約、ネット銀行やネット証券などの金融サービスが挙げられます。通販系はAmazonや楽天などのネット通販企業が挙げられます。

近年はスマートホンの普及に伴い、スマホでのインターネット利用が上昇し、ネット通販やSNS、動画視聴などインターネットの主役はスマホへと変わっています。特に2020-2022年のコロナ禍ではスマホによるネット通販が増えており、メルカリなどのCtoC市場も拡大傾向にあります。

インターネット業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 楽天グループ 16,817
2 Zホールディングス 15,674
3 リクルートHD 15,098
4 GMOインターネット 2,414
5 エムスリー 2,081

※はインターネット関連の部門売上高です。

国内のインターネット業界ランキングを見ますと、楽天、Z HD、リクルートの3強の構図が見えます。国内のインターネット通販大手の楽天、ヤフーやLINEを傘下に擁するZ HD、求人サイトおよび飲食店、美容室などの予約サイトを展開するリクルートの3社はいずれも業界での存在感は大きく、いずれも業績を拡大しています。

キャッシュレスを強化する業界3強 採算性の改善が課題

キャッシュレス決済やECなどのイメージ

インターネット業界を牽引する楽天やリクルートHD、Zホールディングスの3社は、様々な事業に取り組み、事業の多角化を進めています。3社とも幅広い事業を展開していますが、近年競争が激化しているのが「キャッシュレス決済」の分野です。

2019年10月の増税に伴い「キャッシュレス決済・ポイント還元事業」が開始。この制度は対象店舗においてクレジットカードや電子マネー、スマートフォンなどで支払うと、最大5%のポイント還元が受けられるというものでした。

これをきっかけにキャッシュレス決済は拡大し、インターネット業界をはじめとする様々な企業が参入しました。Zホールディングスは『PayPay』を、楽天は『楽天ペイ』、LINEは『LINE Pay』として、スマホを利用したQRコード決済市場に注力してきました。

2022年現在、キャッシュレス決済は日本で広く浸透し、様々な場所で利用できるようになりました。各社のユーザー獲得競争は激しく、ポイント還元などでの囲い込みが進んでいます

激しい顧客獲得競争が繰り広げられる一方で、過剰な競争により赤字を計上する企業も出ています。Zホールディングス傘下の『PayPay』は加盟店の手数料無料といった施策により、2022年3月期の決算では611億円の純損失を計上しました。今後もこうした動向は続くと見られ、激しいシェア争いが進む中で、いかに採算を改善するかが今後の課題と言えます。

インターネット業界 ランキング&シェア

インターネット業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでインターネット市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

インターネット業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

※リクルートHDはHRテクノロジー+メディア&ソリューション事業の売上高です。シェアとはインターネット業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでインターネット市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれインターネット業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

関連リンク

インターネット業界を見た人は他にこんなコンテンツも見ています。関連業種の現状や動向、ランキング、シェア等も併せてご覧ください。

インターネット業界 対象企業一覧

楽天、Zホールディングス、リクルートHD、GMOインターネット、エムスリー、ZOZO、ディー・エヌ・エー、ガンホー・オンライン・エンター…、メディアドゥ、カカクコム、アドウェイズ、USEN-NEXTHD、マクロミル、エン・ジャパン、デジタルガレージ、アドベンチャー、LIFULL、GMOアドパートナーズ、ゴルフダイジェスト・オンライン、ディップ、アイスタイル、イーブックイニシアティブジャパン、ファンコミュニケーションズ、バリューコマース、ストリーム、BEENOS、アエリア、インタースペース、オークネット、CARTAHDなどの計137社

注意・免責事項

インターネット業界の動向や現状、ランキング、シェア等のコンテンツ(2021-2022年)は上記企業の有価証券報告書または公開資料に基づき掲載しております。インターネット業界のデータは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書や公開資料にてご確認ください。