AI業界の動向や現状、ランキングなどを研究しています。

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2020-2021年のAI(人工知能)業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。AI業界の業界規模の推移をはじめ、大手4社の売上高グラフ、AIの基本性能と最新のビジネス事例、今後の動向などを解説しています。ビジネスやマーケティング、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.07兆円

(186位/190業界)

伸び率

+17.0%

(1位/190業界)

利益率

+6.5%

(21位/190業界)

平均年収

641万円

(73位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

AI業界の現状と動向(2021年版)

グラフはAI業界の業界規模(対象企業の23計)の推移をグラフで表したものです。

AI業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のAI業界の業界規模(主要対象企業23社の売上高の合計)は774億円となっています。

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

AI業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年はコロナ禍でも40%超の成長 拡大を続けるAI業界

AI(人工知能)業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2020年まで拡大傾向にあります。

IDC Japanの調査によると、2020年の国内のAIシステム市場は前年比47.9%増の1,579億円でした。対前年比で40%を超える、高い伸びを記録しています。

BPO大手4社の売上高の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは、AI大手4社の売上高(2016年を100とした場合)の推移を示したものです。AI insideやPKSHA、ブレインパッドなどが非常に高い伸び率となっています。

AI insideはクラウド型OCR(手書き文字をデジタルに変換する技術)を展開しており、企業のDX化や給付金関連の自治体特需を背景に大幅に伸びています。いずれも黎明期の企業なので、伸び率は高くなる傾向にありますが、いずれの会社も驚異的な成長が見られます。

2020年のAI業界は前年比4割を超える高い伸びを記録しました。2020年は新型コロナの影響を受け他の業界は厳しい状況の中、AI業界は出資額も減ることなく、引き続き拡大傾向にあります。コロナ禍では企業や自治体のDX化が進んでおり、むしろ追い風に働いています。

AI業界 売上高ランキング

2020年のAI業界の売上高ランキングを見ますと、上位にはFRONTEO、Appier Group、Preferred Networks、PKSHAなどが並びます。ランクインした企業はいずれも売上規模が低く、各社混戦となっています。

FRONTEOは、AIによる自然言語解析を用いた米国民事訴訟のデータ収集業務を中心に、医療、創薬支援、電子カルテ分析などを手掛けます。Appier Groupは、AIによる販売促進が主体で、主にSaaS(クラウド上で動くソフト)上でサービスを提供しています。Preferred Networksは、深層学習(ディープラーニング)やロボティクス分野に強みを持ち、トヨタやファナックなど大手企業からも出資を受けています。

いずれもスタートアップから間もない黎明期の企業が多く、ランキングは混戦状態です。今後の動向次第では、ランキングの大幅な変動も考えられます。

AIはどのように活用されるのか? 最新のビジネス事例をご紹介

上向きの矢印で先を見ている男

「AIのことはざっくり分かるけど、具体的にどう活用すればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。実はこのAIをいかにビジネスで活用するかが重要なポイントになります。日本のAI化が進まないのもこの点がネックだからです。そこでここではAIの持つ基本性質を踏まえ、具体的にビジネスでどのように活用されているのかをご紹介していきます。

AIには得意とする基本性質があり、これらの性質を利用・応用してサービスは展開されます。AIが持っている主な基本性質は以下の通りです。

「自然言語解析」は文章や言葉を認識し、分類や抽出、提案、会話を行います。「画像/映像解析」は、画像/映像の認識・検知、対象物の発見などを行います。「予測」は過去の行動履歴からの売上予測などに、「レコメンド」は過去の行動履歴によるおすすめ商品の提案などが可能です。「価値の発見」は膨大なビッグデータから人では認知できない新たな価値を発見します。「異常検知」は機器の異常や故障などを通知・予知します。

これら基本性能は単独または複数の組み合わせでサービスへと転換されます。以下、各社の具体例を見ていきましょう。

FRONTEOは、AIの自然言語解析を用いて、米国の民事訴訟で必要となる電子データを特定するサービスを展開しています。基本性能の「自然言語解析)」と「価値の発見」に該当します。膨大な資料の中から文章を解析し、目当てのデータを見つけるのはAIにとっては得意分野です。

ブレインパッドは、人工知能を用いた将来の需要予測や売上予測などのサービスを展開しています。基本性能の「予測」に該当します。過去の推移をはじめ、需要のマクロトレンドや地域・商品ごとの季節性、顧客の動向など様々な要素から将来を予測します。

ALBERTはAIによる画像認識サービス「タクミノメ」を展開しています。基本性能では「画像/映像解析」に分類されます。AIの画像認識サービスを活用することで、製造業での不良品の検知や除外、医療分野でのCT・レントゲン等の画像診断の効率化、建築物の外観検査などに利用できます。

それぞれ、強みや弱みがありますが多くの企業が上記のサービスを複合的に展開しています。AIの持つ性能を組み合わせ、いかにサービスに転嫁できるかが今後の課題と言えるでしょう。

今後のAI業界は? ようやく実装段階に、本格普及はこれからか

上向きの矢印で先を見ている男

IDC Japanの調査によると、2020年の国内AIシステム市場は1,579億円、2025年には210%増の4,909億円になると予測しています。5年間で市場規模が3倍以上になる見込みです。

AI業界は現在に至るまで、いくつかの「熱狂」と「落胆」を繰り返してきました。2012年には「深層学習(ディープラーニング)」が登場し、第3次AIブームが到来しました。黎明期にも関わらず、AIに対する過度の期待と熱狂が高まりましたが、多大な開発コストに対してリターンが得られないなど、熱狂はやがて幻想へと変貌しました。

現在は今までのような過度の熱狂もなく、幅広い産業で実証実験が繰り返されています。最近ではようやく、実験から実装段階へと移りつつあります。

現在の日本は、生産年齢人口が減少傾向にあり、生産性の向上が喫緊の課題です。人が担っていた業務の一部をAIが補完することで、業務の高度化や効率化を実現することができます。AIの普及は、今後の日本経済の発展に欠かせないと言えるでしょう。

ビッグデータの蓄積と機械学習の精度向上により、AIの技術は日々進歩しています。一般的に、AIビジネスは月額課金などストック型タイプが多く、継続的な成長も見込めます。近年ではDXの流れも追い風となり、AIの本格的な普及はこれからになるでしょう。

AI業界シェア&ランキング(2021年版)

AI業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでAI市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

AI業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 FRONTEO 103 13.3
2 Appier Group 89 11.5
3 Preferred Networks 84 10.8
4 PKSHA Technology 73 9.4
5 ブレインパッド 71 9.2
6 AI inside 45 5.8
7 アドバンスト・メディア 44 5.7
8 ダブルスタンダード 44 5.7
9 メタリアル 28 3.6
10 ALBERT 27 3.5
※ランキングはAIを主たる事業としている企業を対象としています。大手企業でもAI関連事業は展開されていますが、セグメントの明確な開示がないため掲載を見合わせています。あらかじめご了承下さい。メタリアルはMT事業の売上高です。シェアとはAI業界の規模(対象企業の23社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでAI市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれAI業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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AI業界 対象企業一覧
FRONTEO、AppierGroup、PreferredNetworks、PKSHATechnology、ブレインパッド、AIinside、アドバンスト・メディア、ダブルスタンダード、メタリアル、ALBERT、エクサウィザーズ、モルフォ、ユーザーローカル、HEROZ、データセクション、TDSE、シルバーエッグ・テクノロジー、サイバーセキュリティクラウド、ヘッドウォータース、エーアイ、ニューラルポケット、ブレインズテクノロジー、フィーチャの計23社
注意・免責事項
AI業界の動向、現状、ランキング、シェア等コンテンツ(2021年版)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しております。AI業界のデータは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書にてご確認ください。