SaaS業界の動向やランキング今後と課題などを

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2020-2021年のSaaS業界の動向や現状、ランキングやシェアなどを解説しています。SaaS業界の過去の業界規模の推移をはじめ、大手SaaS企業の売上高推移とランキング、今後の行方と課題などをリサーチしています。ビジネスや投資、就職や転職などの参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.19兆円

成長率

+20.4%

利益率

+7.6%

平均年収

595万円

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

SaaS業界の現状と動向(2021年版)

グラフはSaaS業界の業界規模(対象企業の56計)の推移をグラフで表したものです。

SaaS業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のSaaS業界の業界規模(主要対象企業56社の売上高の合計)は1,967億円となっています。

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SaaS業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年のSaaS業界は15.1%増 リモートやDXが追い風に

SaaS業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2020年まで拡大傾向にあります。

下のグラフはSaaSを展開する主な企業5社の売上高の推移です(ラクスはクラウド事業の売上高となっています)。

SaaS大手5社の売上高の推移

SaaS大手5社の売上高の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフによると、SaaS大手5社ともに2017年くらいから大幅な上昇傾向にあります。首位のSansanでは2015年比で売上高が約4倍となっています。大手各社の売上高推移からもSaaS業界に勢いがあることが分かります。

2020年のSaaS業界は、前年比15.1%増(主要SaaS企業56社の売上高比)と昨年に引き続き、高い成長を記録しました。2020年は新型コロナにより多くの業界が苦戦しましたが、テレワークに伴うクラウドなどSaaS利用の増加が追い風に働いています。さらに近年では、企業の働き方改革やデジタル化・DX化も進んでおり、SaaS業界にとっては有利な状況が整っています。

「SaaS」とは、「Software as a Service」の略で、クラウド上で稼働するソフトウェアの総称です。クラウド上で操作できることから、インターネット環境があれば端末や場所を選ばずに使うことができます。近年では、SaaSを武器に業績を伸ばす企業が増え、多くの新興企業が上場を果たしています。

SaaS業界 売上高ランキング

2020年の売上高ランキングを見ますと、首位はSansan、2位にサイボウズ、ラクスと続きます。ランクインした企業の多くが新興企業で、近年上場を果たした企業が多いのが特徴です。今後、サービス次第ではランキングが大きく変動する可能性があります。

首位のSansanは、社内の名刺をクラウド上で一括管理ができるサービスなどを展開しています。サイボウズは「kintone(キントーン)」や「サイボウズOffice」などのグループウェアを、ラクスは経費精算システム「楽々精算」などを展開しています。

今後のSaaS業界はどうなる? 見通しと課題について

ここでは、SaaS業界の今後の見通しと課題について解説していきます。順調に売上を伸ばしているSaaS業界ですが、今後どのような展開になるのでしょうか。下のグラフは世界のSaaS業界の市場規模の推移と予測を示したものです。

世界のSaaS市場規模の推移

世界のSaaS市場規模の推移(出所:Ombia、グラフは業界動向サーチが作成)

Ombiaによると、世界のSaaSの市場規模は2023年には2,111億ドルになると予測しています。2020年の1,223億ドルと比較すると3年間で約1.7倍の増加になります。

SaaSのほとんどは月額課金のサブスク方式で展開しています。売上が積み上げ式になっていますので、よほどの顧客流出がない限り収益は増える構図になっています。さらに近年では、テレワークの普及やDX化の波などSaaS業界を後押しする要因が多くみられます。グラフは世界のSaaS市場を示したものですが、日本のSaaS市場も同様の推移が予想されます

今後の動向が期待されるSaaS業界ですが、課題ももちろんあります。

総務省の「情報通信白書」によると、2019年の世界のSaaS市場に占める日本のシェアはわずか2%ほどです。ランキングを見ても分かるように、日本のSaaS業界には売上高100億円ほどの新興企業が多く、大企業でグローバル展開をしている会社は見当たりません。IMDによる2020年の「デジタル競争力ランキング」でも日本は27位となっており、ここ数年は低下傾向にあります。

一方、利用者側の意識改革も課題の一つです。総務省の「通信利用動向調査」によると、日本の企業でクラウドサービスを「利用している」割合は64.7%で、「全社的に利用している」割合はわずか36.1%でした(2019年)。利用割合は増加傾向ですが、いまだクラウドサービスが日本の企業に浸透しているとは言えない状況です。

いくつかの課題を抱えるSaaS業界ですが、今後は順調に推移していくことが予想されます。人口減少という課題を抱えた日本にとって生産性の向上は必須であり、デジタル化・DX化の波は本流になるでしょう。まだまだ成長余地のある業界ですので、新しい企業やサービスの誕生にも期待したいところです。

SaaS業界シェア&ランキング(2021年版)

SaaS業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでSaaS市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

SaaS業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 Sansan 161 8.2
2 サイボウズ 156 7.9
3 ラクス 122 6.2
4 マネーフォワード 113 5.7
5 フリー 102 5.2
6 EMシステムズ 96 4.9
7 AppierGroup 89 4.5
8 インフォマート 87 4.4
9 オービックビジネスコンサル… 71 3.6
10 エス・エム・エス 59 3.0

※ラクスはクラウド事業、オービックビジネスコンサルタントはプロダクト事業、エス・エム・エスは介護事業者分野の売上高です。シェアとはSaaS業界の規模(対象企業の56社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでSaaS市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれSaaS業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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Sansan、サイボウズ、ラクス、マネーフォワード、フリー、EMシステムズ、AppierGroup、インフォマート、オービックビジネスコンサル…、エス・エム・エス、ユーザベース、スカラ、アライドアーキテクツ、HENNGE、ピー・シー・エー、プレイド、ネオジャパン、カオナビ、スマレジ、オロ、ウォンテッドリー、アステリア、日本情報クリエイト、コマースOneHD、チームスピリット、chatwork、ヤプリ、テモナ、いい生活、プロパティデータバンクなどの計56社
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