ネット証券業界の現状や動向をシェアやランキングを交えて解説していきます。

ネット証券業界

INTERNET STOCK

ネット証券業界の2021年版の業界レポート。動向や現状、シェア、営業収益、純利益、勤続年数、平均年収等のランキングを掲載しています。対象企業の過去の業績を追うことでネット証券業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。

業界規模

0.5兆円

伸び率

+12.5%

利益率

+17.5%

平均年収

360万円

目次

ネット証券業界の現状と動向(2021年版)

グラフはネット証券業界の業界規模(対象企業の5計)の推移をグラフで表したものです。

ネット証券業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のネット証券業界の業界規模(主要対象企業5社の営業収益の合計)は5,278億円となっています。

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ネット証券業界の過去7年間の業界規模の推移

2020年はコロナ稼の金融市場に伴う株高を追い風に躍進

ネット証券業界の過去の推移をみますと、2014年から2019年までは段階的に増加傾向にありましたが、2020年には急上昇しています。

以下のグラフはネット証券大手3社の2020年の営業収益を比較したものです。

ネット証券大手3社の営業収益の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

楽天証券やマネックスグループは若干の増加傾向、SBIホールディングスは大幅な増加傾向にあることが分かります。収益的にもSBIが大きくリードしていることが分かります。

ネット証券業界は、自由な取引時間や低価格な手数料などが人気でシェアを拡大中。ビジネスマンや個人投資家の多くはネット証券に移行しており、現在はネットが中心となっています。

しかし、2018年には2月の相場急落や米中貿易戦争など先行きの不透明感などが原因となり、個人投資家の売買は低調。収益性を高めるため投資家の囲い込みを狙い、取引サービスのテコ入れや、法人向けの営業強化などに動きます。

2019年は米中貿易摩擦による先行き不透明感が影響し、個人投資家の売買は減少傾向にありました。ただ、2020年3月には新型コロナウイルスによる感染拡大で株価が急落。このことをきっかけに売買は活発化し、新規の口座開設数も増加しています。

近年のネット証券業界の流れとしては、スマホのアプリで株の売買が行える新興のネット企業も進出し始めています。ソフトバンクが出資を行う「ワンタップバイ」やLINEが出資する「フォリオ」、大和証券グループ出資の「スマートプラス」などが挙げられます。いずれもスタートアップの段階であり、どこまで認知度が高まるかがカギとなります。

そして、対面型とネット型ともに収益柱である手数料の値下げ競争が過熱しています。今後、手数料の完全無料化が予定されている中、SBI証券がいち早く無料化の範囲を拡大しています。

2019年から2020年のネット証券5社による業績を見ますと、営業収益前年比はSBI HDが前年比4.7%増、楽天証券が24.2%増、マネックスグループが2.1%増、GMOフィナンシャルHDが6.3%減、松井証券が11.7%の減少でした。

5社中、減少と横ばいは各2社となりました。一方、増加を記録したのは楽天証券1社で、前年から2ケタ台の高い伸び率を見せています。

預かり資産の増加とセキュリティーの強化が今後の課題に

ネット証券業界の口座数は、野村HDや大和証券グループ本社などの大手と肩を並べるほどと言われています。ただし、ネット証券は大手証券会社に比べ、富裕層の顧客が少ないため、現状として預かり資産が少ないのが課題。

また、国内では少子高齢化や人口減少によって今後は投資人口が減る懸念があります。今後のネット証券存続のため、ビジネスモデルの転換が必要になっています。

こうした動向を受け、SBI証券は地方に活路を求めて約30の地銀と提携し、顧客基盤の拡大を図るとともに、若年層向に向けたTポイントでの投資サービスを開始しました。また、楽天証券でも複数の企業との業務提携で、対面で顧客の資産形成サポートの体制を整えるなど、地銀や他企業との提携でビジネスの拡大を強化しています。

また、ネット証券では、システム障害やセキュリティーの向上が課題。アクセスの集中によって繋がりにくくなるシステム障害対策、不正アクセスによるセキュリティーの強化は、利用者の信頼を築くうえで欠かせない要素です。新規顧客の獲得が「攻め」と考えれば、システムの強化は「守り」です。「守り」を強化する一方で、いかに「攻める」かが今後のネット証券の腕の見せ所です。

ネット証券業界シェア&ランキング(2021年版)

ネット証券業界内における営業収益及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでネット証券市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

ネット証券業界 営業収益&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 営業収益 シェア
1 SBIホールディングス 3,117 59.1
2 マネックスグループ 779 14.8
3 楽天証券 723 13.7
4 GMOフィナンシャルHD 359 6.8
5 松井証券 300 5.7
※SBIホールディングスは金融サービス事業の営業収益です。シェアとはネット証券業界の規模(対象企業の5社合計)に対する各企業の営業収益が占める割合です。シェアを比較することでネット証券市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれネット証券会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の営業収益の前年比の増減を表しています。

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注意・免責事項
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