消費者金融業界の動向や現状、ランキングなどを研究しています。

消費者金融業界

CONSUMER FINANCE

2020年-2021年の消費者金融業界の動向や現状、ランキングなどを研究しています。消費者金融業界の過去の市場規模の推移をはじめ、消費者向け貸付残高の推移グラフ、2020年の新型コロナの影響と営業収益ランキング、各社の最新の海外進出の動向などを解説してます。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.8兆円

伸び率

-1.7%

利益率

+18.3%

平均年収

685万円

目次

消費者金融業界の現状と動向(2021年版)

グラフは消費者金融業界の業界規模(対象企業の9計)の推移をグラフで表したものです。

消費者金融業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の消費者金融業界の業界規模(主要対象企業9社の営業収益の合計)は8,237億円となっています。

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消費者金融業界の過去11年間の業界規模の推移

2020年度の貸付残高は8年振りの3兆円台へ 増加するも低水準で推移

消費者金融業界の過去の推移を見ますと、2008年から下落を続け、2013年にはようやく底を打ち反転しました。一方、2018年をピークに再び下落にトレンド入り、2020年現在、いまだに低水準での推移が続きます

下のグラフは、2003年度から2020年度の消費者向け貸付残高の推移を示したものです。

消費者向け貸付残高の推移(出所:金融庁、グラフは業界動向サーチが作成)

金融庁(2021年9月公表)によると、2020年度の消費者向け貸付残高は、前年比6.1%増加の3兆1,355億円でした。前年に引き続きプラスを維持しており、2016年に増加に転じて以降、5年連続でプラス成長を記録しました。一方、グラフを見ますと長期的には、低水準で推移しているのが分かります。

2020年の消費者金融業界は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛の影響から、個人消費は落ち込み経済活動が停滞しました。これにより営業貸付金や信用保証残高が減少し、各社の業績は厳しいものとなりました。また、一律10万円の給付金を返済に充てた消費者もいたため、新規契約や追加利用が大きく減少しました。

一方で、2020年年初からの新型コロナウイルスによる感染拡大を背景に、利用者の増加が見込まれていますが、景気悪化による貸し倒れリスクも高くなっています。

消費者金融業界 営業収益ランキング

2020年の消費者金融業界の営業収益ランキングを見ますと、首位がアコム、2位が三井住友FG、3位がアイフル、アプラスフィナンシャル、全国保障と続きます。2020年は三井住友FGが大幅な減収の結果、アコムが5年ぶりに首位に躍り出ました。ただ、両社の売上は拮抗しているため、再び順位が入れ替わる可能性があります。

2020年の消費者金融上位3社の営業収益は、アコムが前年比4.7%減の2,663億円、三井住友FGが同10.0%減の2,597億円、アイフルが0.3%増の1,274億円でした。三井住友FGは前年から大幅ダウンし、2社は横ばいとなりました。

事業拡大で成長著しいアジアへ進出 大手3社ともに『タイ』で事業展開

近年の消費者金融業界は、相次ぐ「過払い金返還」や「貸金業法完全施行」により、事業者の経営を圧迫し市場は急激に縮小しました。さらに、2020年以降は新型コロナの影響で資金需要の低下を招くなど追い打ちをかけています。一方、こうした厳しい状況の中でも、大手各社は海外へ進出し成長が著しいアジア地域での展開に力を入れています

アコムの海外進出先は、タイとフィリピンの2ヶ国です。タイでは個人を対象にした無担保ローン事業を展開し、タイ国内ではマーケットシェアトップとしての地位を築いています。

アコムの「タイにおける無担保ローン事業」

アコムの「タイにおける無担保ローン事業」

また、アコムはフィリピンにおいても2018年7月より無担保ローンを展開しています。今現在、アコムの海外進出はタイとフィリピンのみですが、ベトナムでの展開に向けライセンスの申請中です。今後はその他のアジア地域でも事業展開を目指しています。

三菱住友FGは、台湾進出をきっかけに、香港、タイ、中国でプロミスを展開してしています。香港では無担保および無保証の小口融資を行っており、2020年6月現在で26店舗を展開し、中国においては7都市に進出しています。海外事業の貸付残高は2020年3月現在で、1,074億円に上ります。

アイフルでは、2014年にタイの現地法人と合弁会社を設立し、2015年9月より消費者金融業を始めています。優良顧客の獲得強化に加え、銀行自動引き落としと入出金のカードレス化を開始しています。その他、2017年5月にはインドネシアで中古車オートローンの事業も行っています。

また、消費者金融業界では新たな新興勢力も現れており、LINE CreditやJ.Scoreといった、IT業界からの参入も相次いでいます。

ここ数年の消費者金融業界は、メガバンクを中心とした統廃合が進みました。規制や過払い金返還、少子高齢化による市場の縮小などで厳しい状況の中、各社は積極的な海外進出を行っています。ただ、海外売上比は全体の5~20%程度と、本格的な収益柱には至っていないのが現状です。今後もこうした取り組みの継続が必要となります。

消費者金融業界シェア&ランキング(2021年版)

消費者金融業界内における営業収益及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで消費者金融市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

消費者金融業界 営業収益&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 営業収益 シェア
1 アコム 2,663 32.3
2 三井住友FG 2,597 31.5
3 アイフル 1,274 15.5
4 アプラスフィナンシャル 785 9.5
5 全国保証 478 5.8
6 Jトラスト 326 4.0
7 アサックス 59 0.7
8 財形住宅金融 39 0.5
9 全宅住宅ローン 16 0.2
※三井住友FGはSMBCコンシューマーファイナンス事業の営業収益です。シェアとは消費者金融業界の規模(対象企業の9社合計)に対する各企業の営業収益が占める割合です。シェアを比較することで消費者金融市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ消費者金融会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の営業収益の前年比の増減を表しています。

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消費者金融業界 対象企業一覧
アコム、三井住友FG、アイフル、アプラスフィナンシャル、全国保証、Jトラスト、アサックス、財形住宅金融、全宅住宅ローンの計9社
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