リース業界の動向や現状、ランキングを研究【2021年】

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リース業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。データは2021-2022年。リース業界の過去の業界規模の推移をはじめ、日本のリース契約高の推移グラフと売上高ランキング、今後の成長を見据えた各社の取り組みなどを解説しています。

リース業界(2021-2022年)

リース業界の推移と基本情報

業界規模

10.0兆円

成長率

5.7

利益率

7.2

平均年収

726万円

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

リース業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年まで横ばい傾向にありましたが、2021年には増加に転じています。

リース業界の動向と現状(2021-2022年)

国内リース市場は頭打ちへ コロナで航空機需要減

下のグラフは、リース業界のリース契約高の推移を示しています。特定サービス産業動態調査によると、2021年のリース契約高数は前年比13.2%減の3兆2,579億円でした。

リース契約高の推移

リース契約高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

長期的なリース業界の推移をみますと、リーマンショックの影響による大幅な減少後、2018年までは、ほぼ横ばいで推移しています。2019年は10年ぶりの4兆円台でしたが、2020年以降に再び減少に転じており、国内市場は頭打ちの状況にあります。

2020年のリース業界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた年でした。世界的な感染拡大によって国内の旅行者に加え訪日外国人需要も蒸発し、航空機リースやレンタカー需要は大きく減少し、収益を押し下げました。

2021-2022年のリース業界は、新型コロナの緩和に伴う経済再開の動きが見られるものの、資源価格や原材料価格の高騰、金融引き締めによる金利や為替の影響を受けた年でした。国内のリース市場は、自動車などで一部持ち直しの動きが見られるものの、航空機の大幅減少が響き、全体としては前年比マイナスで推移しています。一方、業績面では航空機リースの減少分を他の事業がカバーし、増収となる企業が多い傾向にありました。

リースとは、リース会社が顧客に代わって製品や物件を購入し、それを貸し出すサービスです。 リースの対象製品は、産業機械、工作機械、OA機器、パソコン、不動産、航空機など多岐にわたります。リース業界は企業の設備投資に連動するため、景気の動向に左右されやすい業界です。

リース業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 オリックス 25,203
2 三井住友ファイナンス&リース 18,185
3 三菱HCキャピタル 17,655
4 東京センチュリー 12,779
5 芙蓉総合リース 6,578

2021-2022年のリース業界売上高ランキングでは、首位がオリックス、2位は三井住友ファイナンス&リース、三菱HCキャピタル、東京センチュリーと続きます。オリックスは多角的な事業展開で売上高が2兆円超えとなり、2位以下を大きく引き離しています。

2021-2022年のリース大手5社の業績は、オリックスが前年比9.9%増、三井住友F&リースは同26.4%増、三菱HCキャピタルは86.3%増、東京センチュリーは6.5%増、芙蓉総合リースは11.1%の減少でした。リース大手5社中4社が増収を記録しています。

コロナを機に成長分野への投資拡大 『再エネ』や『事業統合』へ

再生エネルギーのイメージ

国内のリース業界は頭打ちと見られる中、新型コロナがこれに追い打ちをかけており、業界では今後の成長に向けた『再生可能エネルギー』分野への投資や『事業の統合・提携』などで巻き返しを図りたいと考えています。

リース最古参のオリックスは、リースをはじめ不動産や生命保険、環境エネルギー関連など、多角的に事業を展開しています。コロナ禍では主力のリース事業が影響を受けた一方で、環境エネルギー部門、保険や銀行部門は好調に推移しました。

オリックスの「環境エネルギー事業・サービス」

オリックスの「環境エネルギー事業・サービス」

オリックスは、国内外の『再エネ事業』を重要な経営戦略の一つとし、今後5年間で運用資産規模を1兆円まで積み上げる予定です。2021年3月にはインドの「グリーンコ・エナジーHD」に出資、同年7月にはスペインの「エラワンエナジー」を買収しています。今後、この2社が再エネ事業をグローバルに展開するためのプラットフォームとなります。

三井住友ファイナンス&リースは『不動産・再エネ・航空機リース』を成長事業としています。不動産事業では事業領域の拡大のため、不動産投資ファンド最大手のケネディクス社を2021年1月にグループ化しています。

同社は再エネ事業も強化しており、2021年10月には九州と中国地区の6つの太陽光発電施設を買収しています。『再生可能エネルギー発電事業者国内トップ5入り』を掲げ、2025年までに5000~6000カ所の小規模太陽光開発も目指しています。

三菱HCキャピタルは、2021年4月に「三菱UFJリース」と「日立キャピタル」が経営統合したリース企業です。5つある注力領域のうち、特に『グルーバルアセット』と『環境・エネルギー』に注力しています。2021年には米国の大手海上コンテナリース「CAI」の買収に加え、英国やベトナム、米国において、風力や太陽光などの再生可能エネルギー事業に参画しています。

リース業界では市場拡大に向けて、「海外事業の強化」や「新たな成長分野への開拓」に乗り出しています。そのような状況のなかで、新型コロナ感染症の拡大は既存のリース事業に追い打ちをかけたほか、新しい事業への分水嶺にもなっています。新たな展開を見せるリース業界、今後の動向に注目が集まります。

リース業界 ランキング&シェア

リース業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでリース市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

リース業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

※シェアとはリース業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでリース市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれリース業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

関連リンク

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リース業界 対象企業一覧

オリックス、三井住友ファイナンス&リース、東京センチュリー、三菱HCキャピタル、芙蓉総合リース、みずほリース、JA三井リース、リコーリース、NTTファイナンス、NECキャピタルソリューション、東銀リース、トーカイ、日産フィナンシャルサービス、中道リース、九州リースサービス、丸紅建材リース、東海リースの計17社

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