金融業界の動向や現状、ランキング等(2021年決算)を掲載

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金融業界の2021年版(2020-2021年)の業界レポート。動向や現状、シェア、売上高、純利益、勤続年数、平均年収等のランキングを掲載しています。対象企業の過去の業績を追うことで金融業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。

業界規模

60.7兆円

(3位/190業界)

成長率

-1.2%

(108位/190業界)

利益率

+8.7%

(14位/190業界)

平均年収

709万円

(42位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

金融業界の現状と動向(2021年版)

グラフは金融業界の業界規模(対象企業の188計)の推移をグラフで表したものです。

金融業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の金融業界の業界規模(主要対象企業188社の経常収益の合計)は60兆7,119億円となっています。

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金融業界の過去11年間の業界規模の推移

2020年の金融業界は-5.8%の減少 銀行の落ち込みが目立つ

金融業界の過去の推移を見ますと、2010年から2017年までは増加傾向、2017年から2019年は横ばいで推移していましたが、2020年には減少に転じています。

金融業界のセグメント動向(2020年-2021年、業界動向サーチ調べ)

それでは、金融業界の2020年-2021年の動向と現状を見ていきましょう。金融業界はとても大きな業界なので、こうした大きな業界の動向を知るためには、事業を細分化(セグメント化)してゆく必要があります。セグメントを見ることで、金融業界全体の動向や現状を正しく把握することができます。

2020年-2021年の金融業界は、全体として前年比5.8%の減少でした。セグメント別では、クレジットカードが前年比1.4%増、損害保険が0.6%増、消費者金融が3.7%減、リースが3.8%減、証券と生命保険が5.8%減、銀行が11.2%の減少でした。

2020年はネット通販の恩恵を受けたクレジットカードを除き、多くのセグメントで減収を記録しました。特に銀行は下落幅が大きく、新型コロナ感染拡大による、経営悪化に備えた貸し倒れ引当金の積み増しが重みとなっています。

金融業界は7つのセグメントに分けられますが、規模的には「銀行」と「生命保険」がとても大きく、これら2つのセグメントが金融業界に大きな影響を及ぼします。2020年-2021年は、「クレジットカード」や「損害保険」が伸びたにも関わらず、規模が大きい「銀行」や「生命保険」などの業績が振るわなかったため、業界全体の業績は大きく落ち込みました。

金融主力の「銀行」と「生保」は苦戦 メガバンクも大幅減

金融業界の中心である「銀行」と「生命保険」は近年、業績が振るいません。2020年-2021年の銀行の業界規模は前年比11.2%減、生命保険は同5.8%の減少でした。

「銀行」と「生命保険」の業界規模の推移

「銀行」の内訳を見ますと、「メガバンク」では前年比17.2%減、「地方銀行」は2.6%の減少でした。2020年-2021年は地方銀行に比べ、メガバンクの落ち込みが目立っています。

近年の銀行は「マイナス政策金利」の長期化により、「低水準の貸出金利」が常となっています。いわゆる銀行の「稼ぐ力」が長く低迷する中で、地方では人口減少と高齢化が加速。そこに、新型コロナが追い打ちをかけました。銀行業界の現状はとても厳しいと言えます。

生命保険業界も、「標準生命表」の改定に伴う死亡保険料の値下げ、低金利による外貨建て保険の低迷が続いているなか、新型コロナが追い打ちをかけました。以前からネット販売に押されていた対面販売は、新型コロナの影響により自粛を余儀なくされました。

金融の「銀行」、「生命保険」ともにコロナによる影響はありますが、いずれもコロナ前から苦戦が続いていたところがポイントです。

証券、クレジットカード、リースの動向を分析 ネット証券が大幅増

続いて、金融業界の「証券」、「クレジットカード」、「リース」分野の分析を行います。

「証券」と「クレジットカード」と「リース」の業界規模の推移

証券」は株式市場の動向に左右される傾向がありますが、2020年の株式市場は米国、日本ともに3月にコロナによる先行き不安から大幅に減少しましたが、その後、年末まで上昇トレンドを継続しました。コロナにより対面販売は振るいませんでしたが、ネット証券は大幅に増加しています。また、各社のアセットマネジメント(資産運用)部門も堅調に推移しました。

クレジットカード」はコロナ禍の厳しい状況の中、好調に推移しました。2020年は実店舗の売上は大きく減少しましたが、インターネット通販の拡大が追い風となっています。「リース」もコロナの影響を受けましたが、ほぼ横ばいで推移しています。

2020年-2021年の金融業界は、全体的にマイナスを記録しました。いずれも新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものと見られます。一方で、銀行や生命保険、消費者金融などコロナ前から業績が低迷しているセグメントも見られます。コロナの動向もいまだ不透明で、本格的な業績回復にはまだまだ時間がかかりそうです。

金融業界シェア&ランキング(2021年版)

金融業界内における経常収益及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで金融市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

金融業界 経常収益&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 経常収益 シェア
1 三菱UFJFG 60,253 9.9
2 第一生命HD 47,303 7.8
3 三井住友FG 39,023 6.4
4 東京海上HD 36,065 5.9
5 MS&ADインシュアランスG 35,009 5.8
6 みずほFG 32,180 5.3
7 SOMPOホールディングス 29,235 4.8
8 かんぽ生命保険 26,979 4.4
9 オリックス 22,927 3.8
10 ソニーフィナンシャルHD 22,072 3.6
※シェアとは金融業界の規模(対象企業の188社合計)に対する各企業の経常収益が占める割合です。シェアを比較することで金融市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ金融業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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三菱UFJFG、第一生命HD、三井住友FG、東京海上HD、MS&ADインシュアランスG、みずほFG、SOMPOホールディングス、かんぽ生命保険、オリックス、ソニーフィナンシャルHD、ゆうちょ銀行、T&Dホールディングス、野村HD、三井住友ファイナンス&リース、三井住友トラスト・HD、東京センチュリー、三菱HCキャピタル、りそなHD、芙蓉総合リース、大和証券グループ本社、SBIホールディングス、みずほリース、イオンフィナンシャルサービス、JA三井リース、三菱UFJ証券HD、新生銀行、リコーリース、トーア再保険、コンコルディア・FG、クレディセゾンなどの計188社
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