損害保険業界のランキング、動向、現状などを一覧で研究・調査。

損害保険業界

GENERALINSURANCE

損害保険業界の2019年版(2018-19年)の業界レポート。動向や現状、シェア、売上高、純利益、勤続年数、平均年収等のランキングを掲載しています。対象企業の過去の業績を追うことで損害保険業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。

業界規模

10兆3,913億円

(30位/136業界)

伸び率

+3.3%

(71位/136業界)

利益率

+4.3%

(49位/136業界)

平均年収

931万円

(7位/136業界)

損害保険業界の現状と動向(2019年版)

グラフは損害保険業界の業界規模(対象企業の保険料収入計)の推移をグラフで表したものです。

損害保険業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2018年-2019年の損害保険業界の業界規模(主要対象企業7社の保険料収入の合計)は10兆3,913億円となっています。

  • 08年
  • 09年
  • 10年
  • 11年
  • 12年
  • 13年
  • 14年
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  • 16年
  • 17年
  • 18年

損害保険業界の過去11年間の業界規模の推移

18年自動車保険引き下げへ、自然災害リスクも懸念

損害保険業界の過去の推移を見ますと、2008年から17年ごろまで順調に増加していましたが、2018年に横ばいに推移しています。

2019年3月決算によると、東京海上HDの売上高前年比は0.6%の増加、MS&ADは1.6%増、SOMPO HDは4.8%の減少でした。2018年は国内で自然災害が相次ぎ、それに翻弄された一年でした。

直近の損害保険業界では、自動車の安全性能の向上に伴う事故の減少により、2018年1月から自動車保険料の引き下げが行われました。自動車保険料は損害保険会社の主要収入であるため、収益減対策として、サイバー保険やネット炎上保険など、企業に向けた新種保険の開発が盛んに行われています。

一方で、国内は少子高齢化により人口は長期的に減少傾向が予想されます。今後を見据えて大手損害保険各社はM&Aなどを行い海外事業の拡大を進めます。

2019年度は国内の自然災害だけで保険金支払額は1兆6,600億円と、東日本大震災を上回り過去最高額に達しました。ただし、大手3社は「異常危険準備金」の取り崩しで減少分を補いました。また、北米の自然災害による保険金支払いの影響が少なかったため、MS&ADインシュアランスグループHDとSONPOHDは2期ぶりの増益、一方で東京海上HDは米法人減税効果の影響が弱く減益に転じました。

中長期的には自動車保険料の減少、日本国内の自然災害リスクなどマイナス要因が重なります。減少した収益をどこで補うかが今後のポイントとなります。

アジア、インド、中東、アフリカなど海外展開が加速

東京海上HDは欧米やアジアなど38の国と地域で展開。インドや南アフリカの損害保険会社に出資するなど新興国にも注力。18年5月には、英国のEU離脱後にEUでの事業継続のため、ルクセンブルクでの損害保険会社設立の認可が下りました。

MS&ADインシュアランスグループHDは、46の国と地域に展開し、ASEAN地域に強く海外事業売上高の39%はアジアが占める割合になります。今後もアジア展開に力を入れるほか、ロシア事業も強化する予定です。

SONPO HDは、北米、欧州、中東、南アフリカ、アジア、中南米など世界30ヶ国に進出し、218都市で展開しています。18年4月には海外事業を現場手動にするため、海外全グループを海外持ち株会社のHIS傘下に集約すると発表しました。

脱自動車保険か 自然災害のリスク管理もポイント

国内では自動車の保険料が引き下げられたため、今後の収益にどのような影響があるのかがポイントになります。損害保険各社は脱自動車保険に向けて自転車保険や特約、新商品の販売や開発をしていきます。今後、自動車保険料が主体の収益構造が近いうちに変化すると見られています

海外展開を推し進めている各社ですが、事業拡大で進出した海外では自然災害の規模が大きく収益を圧迫しやすいため、今後のリスク管理が重要となります。また、国内外で起こる大規模自然災害に備え、各社は「異常危険準備金」の取り崩し額の増加などを強化する予定。

自然災害の増加に伴い保険金支払額が増えているため、代替として地震保険料と火災保険料が相次いで値上げされます。地震保険料は17年にも値上げされていて、19年1月から2回目の値上げを実行、21年にも3回目の値上げが予定されています。また、19年10月には火災保険が全国平均で5~7%の増加を見込んでいます。

近年の損害保険業界は、自動車保険料の引き下げ、自然災害の増加など従来とは異なる環境となっています。人口減少、高齢化など国内の構造変化も逆風となるでしょう。従来の発想を捨て、いかに新たな環境に適応すべきかが新たな課題となります。

損害保険業界シェア&ランキング

損害保険業界内における保険料収入及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで損害保険市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

損害保険業界 保険料収入&シェアランキング(2018年-2019年)

  企業名 保険料収入 シェア
1 東京海上HD 35,874 34.5
2 MS&ADインシュアランスG 34,975 33.7
3 SOMPOホールディングス 27,181 26.2
4 トーア再保険 2,666 2.6
5 共栄火災海上保険 1,618 1.6
6 ソニーフィナンシャルHD (※) 1,151 1.1
7 セコム (※) 448 0.4
※ソニーフィナンシャルHDは損害保険事業、セコムは保険事業の売上高です。シェアとは損害保険業界の規模(対象企業の7社合計)に対する各企業の保険料収入が占める割合です。シェアを比較することで損害保険市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ損害保険会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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損害保険業界 対象企業一覧
東京海上HD、MS&ADインシュアランスG、SOMPOホールディングス、トーア再保険、共栄火災海上保険、ソニーフィナンシャルHD、セコムの計7社
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