2021年の地方銀行業界の動向や現状、ランキングを解説しています。

地方銀行業界

LOCAL BANK

2021年の地方銀行業界の動向、現状、ランキングを研究・解説しています。過去の地方銀行の市場規模の推移をはじめ、貸出金、預金額の推移、地方銀行の経常収益ランキングや最近の再編や統合の動向をご紹介しています。地方銀行業界の市場調査や就職、転職の参考資料としてご活用ください。

業界規模

12.2兆円

伸び率

-1.0%

利益率

+8.7%

平均年収

655万円

目次

地方銀行業界の現状と動向(2021年版)

グラフは地方銀行業界の業界規模(対象企業の85計)の推移をグラフで表したものです。

地方銀行業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の地方銀行業界の業界規模(主要対象企業85社の経常収益の合計)は12兆2,608億円となっています。

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地方銀行業界の過去5年間の業界規模の推移

地方銀行業界の動向と現状を分析【2020-2021年】

地方銀行業界の過去4年間の業界規模を見ますと、ほぼ横ばいで推移していましたが、2020年には若干の減少に転じています。

地方銀行の経常収益と利益率の推移

地方銀行の経常収益と利益率の推移(各社公表資料、グラフは業界動向サーチが作成)

地方銀行業界の動向を解説していきます。上のグラフは地方銀行の経常収益と利益率の推移を示したものです。経常収益は若干の減少、利益率は減少傾向にあります。

近年の地方銀行業界は、日銀の「マイナス金利」政策の影響を受け、収益力は低下傾向にあります。銀行は日銀に口座を作り、お金を預けることができますが、「マイナス金利」ということは日銀にお金を預けるほど損になり、「利ざや」のうまみが減り、必然的に収益力は低下することになります。

地方銀行の貸出金と預金の推移

地方銀行の貸出金と預金の推移(出所:全国銀行協会、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは地方銀行の貸出金と預金の推移を示したものです。貸出金、預金ともにやや増加傾向にあります。とくに、2020年の預金額は大幅に伸びています。近年の地方銀行業界の動向をまとめますと、「預金や貸出金はやや増えているが、収益性が低下している」と言えます。

地銀上位はそれぞれ横ばい 上位6社が持ち株会社

続いて、地方銀行業界の内部の動きを見ていきましょう。以下は地方銀行の2020年の経常収益ランキングです。

地方銀行 経常収益ランキング

ランキングを見ますと、コンコルディア・FG、ふくおかFG、めぶきFGと続きます。首位のコンコルディアは2016年4月に設立された持株会社で、傘下に横浜銀行と東日本銀行を擁します。業績は、ランキング上位いずれもほぼ横ばいを記録しています。

上記ランキングでは持株会社を赤字で表記しましたが、ランキング上位10社のうち6社が持株会社になっています。近年の地方銀行業界は、収益性の低下や地方人口の減少、経済の衰退など厳しい環境にあり、再編や統合が活発化しています。

加速する業界再編 SBIの「第4のメガバンク構想」も進む

厳しい環境にある地方銀行業界ですが、こうした中、2020年春から新型コロナウイルスの感染が拡大しました。コロナにより、地銀のさらなる収益性の低下、業績の悪化が懸念されています。

コロナによる地方経済の悪化に伴い、足元では融資先企業の倒産に備える費用(貸倒引当金)も増加しています、また、本業を下支えしてきた「資産運用」部門も、乱高下する株価を背景に、見通しが立てにくくなっています。

こうした動向を受け、地方銀行業界は今後、再編が加速する可能性があります。現在の地方銀行は全国で101行あり、従来から多すぎるとの批判もあります。現在の菅政権も「地銀再編」を目玉政策に掲げており、2020年11月には独禁法の適用除外とする特例法が施行されました。

地方銀行の再編・統合の動向 一覧

上の図は最近の地方銀行の再編・統合の流れをまとめたものです。直近で多くの地方銀行の経営統合が見られます。

2020年11月、SBIホールディングスは、きらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つじもとホールディングスと資本業務提携を発表。SBIが掲げる「第4のメガバンク構想」に加わる地銀は7行にまで増えました。

「第4のメガバンク構想」とは、SBIホールディングスが数行の地方銀行と連携し、共通システムの提供や地域企業への投融資を手掛ける枠組みのことです。2019年11月の島根銀行との資本業務提携を皮切りに、福島銀行、筑邦銀行、清水銀行、東和銀行と続き、今回のじもとHDとの提携で7行にまで増えました。最終的に10行ほどがこの連合に参加する想定で、地方銀行再編の台風の目になっています。

地方銀行業界シェア&ランキング(2021年版)

地方銀行業界内における経常収益及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで地方銀行市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

地方銀行業界 経常収益&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 経常収益 シェア
1 コンコルディア・FG 2,917 2.4
2 ふくおかFG 2,747 2.2
3 めぶきフィナンシャルグループ 2,747 2.2
4 千葉銀行 2,329 1.9
5 静岡銀行 2,307 1.9
6 山口フィナンシャルグループ 1,832 1.5
7 九州フィナンシャルグループ 1,808 1.5
8 ほくほくFG 1,759 1.4
9 八十二銀行 1,539 1.3
10 群馬銀行 1,433 1.2
※シェアとは地方銀行業界の規模(対象企業の85社合計)に対する各企業の経常収益が占める割合です。シェアを比較することで地方銀行市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ地方銀行業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の経常収益の前年比の増減を表しています。

地方銀行業界 その他のランキング

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地方銀行業界 対象企業一覧
コンコルディア・FG、ふくおかFG、めぶきフィナンシャルグループ、千葉銀行、静岡銀行、山口フィナンシャルグループ、九州フィナンシャルグループ、ほくほくFG、八十二銀行、群馬銀行、第四北越FG、北洋銀行、西日本フィナンシャルHD、伊予銀行、七十七銀行、中国銀行、大垣共立銀行、ひろぎんHD、十六銀行、京都銀行、スルガ銀行、百五銀行、東京きらぼしFG、山陰合同銀行、滋賀銀行、池田泉州HD、南都銀行、北國銀行、紀陽銀行、三十三FGなどの計85社
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