自動車業界の動向や現状と世界の自動車販売台数やランキングなど

自動車業界

AUTOMOBILE

2019年の自動車業界の動向や現状、ランキングなどを分析しています。世界の自動車販売台数の推移やランキング、市場規模の推移、国内外の現状や動向、最近のトレンドである「CASE」の状況と各社の取り組みなどを詳しく解説しています。就職や転職、ビジネスや投資など自動車業界の今を知りたい方はぜひ、ご参考にしてください。

業界規模

69.6兆円

(3位/136業界)

伸び率

+1.6%

(103位/136業界)

利益率

+4.1%

(53位/136業界)

平均年収

741万円

(26位/136業界)

自動車業界の現状と動向(2019年版)

グラフは自動車業界の業界規模(対象企業の売上高計)の推移をグラフで表したものです。

自動車業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2018年-2019年の自動車業界の業界規模(主要対象企業9社の売上高の合計)は69兆6,283億円となっています。

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自動車業界の過去11年間の業界規模の推移

【世界の自動車業界】2018年は0.6%減 中国市場の低迷が響く

OICA(国際自動車工業会)によると、2018年の世界の自動車販売台数は前年比0.6%減の9,505万台、生産台数は1.1%減の9,570万台でした。わずかですが、販売数、生産数ともに減少しています。

中国、米国、欧州と世界の自動車販売の推移(出所:OICA、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは世界の自動車販売台数と国・エリア別の推移をあらわしたものです。2018年現在、自動車業界では中国が最大の市場で、米国、欧州と続きます。2018年は世界最大の市場である中国が販売台数で前年比2.8%減の2,808万台、生産台数4.2%減の2,781万台となり、世界の販売台数を押し下げる結果となりました。

過去数年の動向を見ますと、中国が世界の自動車市場を牽引していることが分かります。米国、欧州市場も増加はしているものの、その伸びは鈍化しています。直近の動向では、中国市場も鈍化の兆しを見せており、先進国市場が成熟期に突入した可能性があります。今後は成長余力のある新興国市場をいかに取り込めるかがカギとなります。

メーカー別の世界自動車販売ランキングでは、首位がフォルクスワーゲンで1,090万台、2位がルノー・日産・三菱アライアンスで1,076万台、3位がトヨタ自動車で1,059万台となっています。

世界自動車販売台数ランキング

ランキングでは、フォルクスワーゲン、ルノー・日産連合、トヨタの3社が販売台数で首位争いをしており、事実上の3強状態となっています。2018年は3社いずれも販売台数は増加となり、その数は拮抗しています。今後の状況により、上位3社のランキングが入れ替わる可能性もあります。

 

【日本の自動車業界】2018年は0.7%増 軽自動車が上位を独占

OICAによると、2018年の日本国内の自動車販売台数は前年比0.7%増の527万台、生産台数は0.3%増の972万台でした。販売台数、生産台数ともに前年に比べて若干、増加しました。

日本の自動車販売台数の推移

日本の自動車販売台数の推移(出所:OICA、グラフは業界動向サーチが作成)

日本の自動車販売台数の推移をみますと、ここ数年横ばいで推移していることが分かります。国内の新車販売は頭打ちが鮮明となっており、1990年代の3分の2ほどと落ち込んでいます。

車種別にみてみますと、軽自動車の販売が好調に推移しています。2018年のモデル別販売ランキングではトップ5で軽自動車が独占、10車種中7車種でランクインしています。首位はホンダの「N-BOX」で2年連続の1位を記録しています。

軽自動車が売れている背景としては、室内空間の拡大、スライドドアの採用、緊急ブレーキの搭載、一部車種ではクルーズコントロール機能など機能面や安全面での充実が挙げられます。

さらに、近年は国民の所得が減少しているにもかかわらず、クルマの価格が上昇していることも要因の一つです。最近の自動車は安全性能や環境性能の向上により、従来価格よりも20~30万円ほど高い設定となっています。高級車ほど割高感が強く、機能面や安全面でも充実してきた軽自動車に人気が集まるのは納得できるところです。

「100年に1度の大変革期」到来か 「CASE」により何が変わる?

現在の自動車業界は「100年に1度の大変革時代」とも言われています。最近では世界各国の自動車メーカーで「CASE」という言葉がトレンドとなっており、今後の自動車業界の未来を語るうえで欠かせない言葉となっています。

「CASE」とはConneted Autonomous Shared Electricの略で「コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化」を意味しています。

「コネクテッド」とは簡単に言えば、自動車がネットに常時接続することです。クルマがネットに接続することで、現在位置の把握や配送の効率化、最適なルート提案、事故発生時の通報など様々なことが可能になります。また、自動運転ではクルマが今どこにいるかを把握する必要があるため、コネクテッドの技術は欠かせないものとなります。

現在の自動車業界はこれら4つの技術と概念が同時進行で進んでおり、業界を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

CASEに関する大手3社の取り組み

トヨタ自動車は従来のモノづくり中心の会社からモビリティに関わる「モビリティカンパニー」へのフルモデルチェンジを掲げています。さらに、クルマの枠にとらわれずクルマを含めた社会全体という大きな視点に立った「コネクテッド・シティ」の建設を2021年に静岡県裾野市で行うと発表しました。トヨタ自動車はこうした「CASE」関連の試験開発費に現在は4割、将来的には5割を投入するとしています。

ホンダも「モビリティを取り巻く環境は大きな変革期にある」とし、CASE対応の動きを強めています。2019年10月には傘下の自動車部品メーカーを統合させ、日立製作所と新会社設立を発表しました。

直近の自動車業界で注目すべき動向としては、アライアンスの拡大です。いわゆる「仲間づくり」で、他社と協力することにより、新技術の開発に対応していこうという取り組みです。自動運転、電動化、コネクテッド、AIなどこれら先進技術は莫大な研究費がかかり、1社単独ですべてを賄うのは不可能です。得意分野を補いながら協力していく方が明らかに合理的と言えます。

今後、自動車業界は大変革期を迎えます。それは今までの自動車業界とは全く違う業界に生まれ変わるほどのインパクトがあります。2020年1月にはソニーが自動運転のEV車を一般公開したように、他業種からの参入も増えてくるでしょう。時代の転換点にある今、未来の自動車はどうなるのか、今後の動向に注目が集まります。

自動車業界シェア&ランキング

自動車業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで自動車市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

自動車業界 売上高&シェアランキング(2018年-2019年)

  企業名 売上高 シェア
1 トヨタ自動車 302,256 43.4
2 日産自動車 115,742 16.6
3 ホンダ (※) 110,721 15.9
4 マツダ 35,646 5.1
5 スズキ (※) 35,325 5.1
6 SUBARU (※) 30,144 4.3
7 三菱自動車工業 25,145 3.6
8 いすゞ自動車 21,491 3.1
9 日野自動車 19,813 2.8
※ホンダは四輪事業、スズキは四輪車事業、SUBARUは自動車事業の売上高です。シェアとは自動車業界の規模(対象企業の9社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで自動車市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ自動車メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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自動車業界 対象企業一覧
トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、スズキ、SUBARU、三菱自動車工業、いすゞ自動車、日野自動車の計9社
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