ベアリング業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。

ベアリング業界

BEARING

2020-2021年のベアリング(軸受)業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。ベアリング業界の過去の業界規模の推移をはじめ、軸受の販売金額の推移、2020年のコロナの影響と売上高ランキング、電動化に向けた各社の取り組みなどを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

1.8兆円

(91位/190業界)

成長率

-6.7%

(165位/190業界)

利益率

+1.3%

(120位/190業界)

平均年収

591万円

(121位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

ベアリング業界の現状と動向(2021年版)

グラフはベアリング業界の業界規模(対象企業の11計)の推移をグラフで表したものです。

ベアリング業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のベアリング業界の業界規模(主要対象企業11社の売上高の合計)は1兆8,935億円となっています。

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

ベアリング業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年のベアリング販売額は14.5%減 コロナで需要低迷

ベアリング業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2018年まではおおむね横ばいで推移していましたが、2019年から2020年は減少傾向にあります。

下のグラフは、国内のベアリング(軸受)の販売金額の推移を示しています。経済産業省の生産動態統計年報(2021年5月28日公表)によると、2020年の軸受販売金額は、前年比14.5%減の6,291億円となりました。

軸受の販売金額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、2010年から2018年までは、6千億円後半から7千億円後半で推移しており、おおむね横ばいです。一方、2020年は7千億円を割り込み、10年間でもっとも大幅な減少となりました。

2020年のベアリング業界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた1年でした。世界経済の停滞により、自動車市場や産業機械市場が低迷し、世界のベアリング需要は大幅に減少しました。一方、年の後半にかけて自動車市場は回復に転じたものの、前半の需要低迷が大きく影響したため、全体では減収となりました。

ベアリングとは、『軸受(じくうけ)』とも呼ばれる部品で、高速で回転する軸の摩擦熱を低減させる役割があります。ベアリングの構造は「内輪・ボール・外輪」の3層でできており、「外輪」は機械に固定し「内輪」を軸にはめることで、軸を安定させ滑らかな回転を可能にします。

ベアリングはおもに、「自動車のエンジンやタイヤ、鉄道車両の車輪やモーター、その他、航空機や産業機械、風力発電機」などに使用されています。そのため、自動車や航空機、鉄道業界などの動向に影響を受けやすい業界です。

ベアリング業界 売上高ランキング

2020年のベアリング業界売上高ランキングを見ますと、1位がNTN、2位が日本精工、3位がジェイテクト、ミネベアミツミ、不二越と続きます。トップのNTNはベアリングにおいては世界トップクラスのシェアを誇ります。主力商品の「自動車用ハブベアリング」では世界シェア№1を獲得しています。

2020年の主なベアリングメーカーの業績は、NTNが前年比13.6%減の5,628億円、日本精工が同7.1%減の4,676億円、ジェイテクトが12.2%減の3,345億円となりました。

自動車の電動化ニーズを踏まえ、各社、高機能商品の開発へ

近年、世界的な脱炭素の潮流で自動車の電動化が進んでいます。一方、エンジンからモーターに替わることで、車に搭載するベアリングの使用量は20%減少すると予測されています。

こうした状況から、ベアリング業界では電気自動車用の部品開発に注力しています。電気自動車の普及が高まることで、自動車の軽量化や小型モーターの需要はさらに高まるため、ベアリングに求められる性能の要求は高まっており、各社は付加価値の高い製品開発に取り組んでいます

ベアリングで世界トップクラスのNTNは、全売上高のうち約7割が自動車事業です。なかでも、タイヤの回転を支える『自動車用ハブベアリング』は世界シェア1位、『ドライブシャフト』は2位を獲得しており、自動車事業の約80%を占める主力商品となっています。

UACJの6事業の強みを活かす「自動車材事業」

NTNの「次世代自動車」向けビジネス

NTNでは『ハブベアリング』と『ドライブシャフトは』は、電気自動車においても必要不可な部品であるとして、今後の需要を見込みさらなる機能強化を行います。

同社は、2023年度までの中期経営計画の一つに、電気自動車や電動化に対応した新商品の拡充を掲げています。自動車市場の変化を見据え、「小型・軽量」「高回転」「低トルク、低騒音、低振動」などの、高機能商品の開発に取り組んでいます。

日本精工は、全売上高の約6割を自動車事業が占めています。車載モーター用軸受やハブユニット軸受など、多くの自動車向け軸受を製造しています。日本精工では、2030ま年頃ではハイブリッド車の成長により、自動車事業の緩やかな売上の伸びを予測しています。

一方で、2030年以降の電気自動車の普及による軸受の減少を見据え、電気自動車に適した新商品や新製品の開発に取り組んでいます。モーターの小型化に貢献する『高速回転玉軸受』や、自動車の電費・燃費を改善する『トルクセンサ』など、高性能部品の開発に注力しています。

2020年のベアリング業界は、前年から大幅に需要が減少する厳しい一年となりました。さらに、2021年前半では世界的な半導体不足による、自動車の生産台数減少の影響を受けています。一方、新型コロナの影響で世界的に自動車の需要が高まっており、コロナ後の需要の反発と世界経済の成長に期待したいところです。

ベアリング業界シェア&ランキング(2021年版)

ベアリング業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでベアリング市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

ベアリング業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 NTN 5,628 29.7
2 日本精工 4,676 24.7
3 ジェイテクト 3,345 17.7
4 ミネベアミツミ 1,574 8.3
5 不二越 1,206 6.4
6 大同メタル工業 847 4.5
7 ツバキ・ナカシマ 483 2.6
8 日本トムソン 443 2.3
9 大豊工業 370 2.0
10 オイレス工業 351 1.9
※日本精工は産業機械軸受+自動車軸受事業、ジェイテクトは軸受事業、ミネベアミツミは機械加工品事業、不二越は部品事業、ツバキ・ナカシマはプレシジョン・コンポーネントビジネス事業、大豊工業は軸受製品事業、オイレス工業は軸受機器事業の売上高です。シェアとはベアリング業界の規模(対象企業の11社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでベアリング市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれベアリング業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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ベアリング業界 対象企業一覧
NTN、日本精工、ジェイテクト、ミネベアミツミ、不二越、大同メタル工業、ツバキ・ナカシマ、日本トムソン、大豊工業、オイレス工業、ヒーハイストの計11社
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