MACHINE
目次
グラフは機械業界の業界規模(対象企業の228計)の推移をグラフで表したものです。
機械業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。
2020年-2021年の機械業界の業界規模(主要対象企業228社の売上高の合計)は28兆4,941億円となっています。
機械業界の過去11年間の業界規模の推移
機械業界の過去の推移を見ますと、2010年から2018年までは増加傾向にありましたが、2018年から2020年にかけては減少傾向で推移しています。
機械業界は主に建設機械、工作機械、農業機械、造船重機のジャンルに分類されます。
2020年の機械業界は前年比8.2%の減少でした。ジャンル別では、農業機械が同0.8%減、建設機械が7.4%減、造船重機が7.8%減、工作機械が8.9%の減少でした。2020年は各ジャンルともに新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、機械需要が減少。サプライチェーンも分断されるなど厳しい一年となりました。
建設機械業界の主な上位企業はコマツ、クボタ、日立建機などが挙げられます。
2019年までの建設機械業界は緩やかではありますが、販売台数・販売金額ともに増加傾向にありました。しかしながら、2020年には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、販売台数、販売金額ともに減少に転じています。
工作機械業界の主な上位企業はマキタ、安川電機、アマダなどが挙げられます。「マザーマシン」とも呼ばれる工作機械は、半導体や自動車、スマホ、航空機など様々な部品作りに用いられます。
経済産業省の生産動態統計年報によると、2020年の金属工作機械の販売金額は前年比32.0%減の7,615億円でした。2年連続の減少を記録しています。近年の工作機械業界は、世界的なスマホ需要の増加を背景に、2018年ごろまで成長を続けていましたが、近年はスマホ需要も落ち着き、減少傾向にあります。
農業機械業界の主な上位企業はクボタ、ヤンマーHD、井関農機などが挙げられます。
近年の農業機械業界は、ほぼ横ばいで推移しています。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける業界が多かったのですが、農業機械業界は横ばいで推移しています。
現在の日本の農家は、高齢化や後継者不足が進み、働き手不足が深刻な問題となっています。このようなことから、農業機械にも省人化や効率化が求められ、各社さまざま機械の開発を行っています。
順位 | 企業名 | 売上高 | シェア | 単位:億円 |
1 | 三菱重工業 | 36,999 | 13.0 | |
2 | ダイキン工業 | 24,933 | 8.8 | |
3 | コマツ | 21,895 | 7.7 | |
4 | クボタ | 18,532 | 6.5 | |
5 | ジェイテクト | 12,462 | 4.4 | |
6 | IHI | 11,129 | 3.9 | |
7 | 住友重機械工業 | 8,490 | 3.0 | |
8 | 日立建機 | 8,133 | 2.9 | |
9 | 日本精工 | 7,475 | 2.6 | |
10 | マキタ | 6,083 | 2.1 |