パチンコ業界(製造)の動向や現状、ランキングなど

パチンコマシン

パチンコ(製造)業界の動向や現状、ランキングなどを分析しています。パチンコホールの売上高と設置台数の推移グラフ、2020年以降のコロナの影響と直近の動向などを解説しています。

パチンコ(製造)業界(2021-2022年)

パチンコ(製造)業界の推移と基本情報

業界規模

0.4兆円

成長率

2.8

利益率

4.3

平均年収

676万円

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

パチンコ(製造)業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年まで中長期的に下落トレンドにありましたが、2021年には反発しています。

パチンコ(製造)業界の動向と現状(2021-2022年)

販売数、ホール数ともに減少 パチンコ業界は縮小傾向に

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2022年のパチンコホールの売上高は前年比2.4%増の2兆5,562億円でした。

パチンコホールの売上高と設置台数の推移

パチンコホールの売上高と設置台数の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、パチンコホールの売上高が長期的に減少傾向にあることが分かります。ここ数年ではパチンコの設置台数も緩やかな減少傾向にあります。2020年は新型コロナの感染拡大に伴う営業自粛の影響もあり大幅に減少しましたが、経済再開が見られた2021年も引き続き減少しています。また、2022年の売上高も微増となっており、10年間で5割近く縮小しています。

全国のパチンコ及びパチスロのホール数は年々減少傾向にあります。矢野経済研究所の調査によると、2021年のパチンコホール閉店数は745店舗で、閉店率は8.5%と昨年から上昇しています。

パチンコ業界は販売数、ホール数ともに減少傾向にあります。近年のパチンコ業界が縮小している背景として、規制強化に加えて、国内の遊戯人口の減少、若年層のパチンコ離れ、パチンコ依存症の社会問題化などが挙げられます。

このような状況の下、さらなる追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスです。コロナ禍ではパチンコホールでの感染拡大が懸念され、集客数は減少。緊急事態宣言よって休業を余儀なくした店舗もあり、パチンコ業界は苦しい環境に置かれています。

パチンコ製造メーカー上位3社の2020年3月は、セガサミーHDの売上高は前期比6.8%の増加、平和が1.2%減のほぼ横ばい、三共は7.0%の減小を記録しました。

2023年のパチンコ業界のニュース

2023年のパチンコ業界の主なニュースを厳選して掲載しています。最近のパチンコ業界の動向や現状を把握するのにお役立て下さい。

規制強化、若年層のパチンコ離れなど逆風が続く

規制強化のイメージ

パチンコ業界は、「パチンコ依存症」など社会問題を有する業界でもありました。

厚生労働省の調査によると、日本のギャンブル依存症の推定値は約320万人。生涯で依存症が疑われる状態にある人は3.6%と推計。世界の有病率の平均は1%ほどですので、日本が世界に高い数字であるかが分かります。

こうした流れを受け、パチンコ業界を取り巻く規制は年々強化されてきました。

ギャンブル性の高い機種(大当たりの確率を抑えるやフィーバー時の大入賞口開閉時間の規制)への規制、改正貸金業法の影響(パチンコ店周辺の消費者金融の融資の減少)、景観の悪化による地方自治体の条例規制(新規店舗の出店規制等)などパチンコ業界を取り巻く規制は年々強化されています。

こうした規制強化の影響に加え、若年層のパチンコ離れ(スマホゲーム等へのシフト)も加わり、製造販売、ホール運営ともに減少を続け、近年のパチンコ業界は縮小傾向にあります。

パチンコ(製造)業界 ランキング&シェア

パチンコ(製造)業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでパチンコ(製造)市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

パチンコ(製造)業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 フィールズ 949
2 SANKYO 848
3 セガサミーHD 758
4 ユニバーサルエンターテイ… 541
5 平和 362
6 藤商事 296
7 ダイコク電機 243
8 アクセル 106
9 マースグループHD 96
10 オーイズミ 61

※セガサミーHDは遊戯機事業、ユニバーサルエンターテインメントは遊技機事業、平和は遊戯機事業、マークスグループはアミューズメント関連事業、オーイズミは機器事業の売上高です。シェアとはパチンコ(製造)業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでパチンコ(製造)市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれパチンコ(製造)業界の詳細ランキングページにジャンプします。

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パチンコ(製造)業界 対象企業一覧

ユニバーサルエンターテイ…、SANKYO、セガサミーHD、フィールズ、平和、藤商事、ダイコク電機、アクセル、マースグループHD、オーイズミ、サン電子、マミヤ・オーピーの計12社

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