2021年の家電業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析しています。

家電業界

CONSUMER ELECTRONICS

2021年の家電業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。家電業界の過去の推移をはじめ、白物家電とAV家電の販売額の推移グラフ、部門別の売上高ランキング、白物家電、AV機器のそれぞれの動向を詳しく解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用ください。

業界規模

7.7兆円

(37位/190業界)

成長率

-2.1%

(123位/190業界)

利益率

+0.2%

(142位/190業界)

平均年収

701万円

(45位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

家電業界の現状と動向(2021年版)

グラフは家電業界の業界規模(対象企業の21計)の推移をグラフで表したものです。

家電業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の家電業界の業界規模(主要対象企業21社の売上高の合計)は7兆7,847億円となっています。

  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

家電業界の過去5年間の業界規模の推移

2020年の家電業界は減少 白物は微増、テレビは大幅減

家電業界の過去の推移を見ますと、2018年まではほぼ横ばい、2018年から2020年は若干の減少を記録しています。

経済産業省の生産動態統計によると、2020年の白物家電(民生用電子機械器具)の販売額は、前年比+3.1%の1兆1,271億円、AV家電(民生用電子機械器具)の販売額は、前年比-36.6%の5,945億円でした。

白物家電とAV家電の販売額の推移

白物家電とAV家電の販売額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年の家電の販売額は白物家電は若干の増加、AV家電は大幅減となりました。グラフを見ますと、近年は白物家電は横ばい、AV家電は減少傾向にあることが分かります。

2020年は新型コロナウイルスの影響で、ネット通販が伸長しましたが、外出自粛等の影響により、店頭販売が苦戦しました。定額給付金の支給、シャープのプラズマクラスターや調理家電の伸長など一部でコロナ特需も見られます。種類別では、白物家電が微増となったものの、AV家電が大幅に減少。2020年全体としては減少を記録しています。

続いて、家電業界の売上高ランキングを見ていきましょう。以下は2019年の家電業界の売上高ランキングです。※は部門売上高となっています。

家電業界 売上高ランキング

ランキングを見ますと、パナソニック、ソニー、三菱電機、シャープの売上高が大きいことが分かります。東芝は白物家電事業を美的集団に売却したため、ランキングには入っておりません。

2020年はランキング10位中6社が横ばい、4社が5%以上の増加を記録しました。それ以外は横ばいとなっています。ランキングからも2020年はおおむね横ばいで推移していることが分かります

白物家電は洗濯機、冷蔵庫が好調 大容量・高級化のトレンドに

続いて、白物家電の動向を見ていきましょう。

経済産業省の生産動態統計によると、2020年の冷蔵庫の販売額は、前年比+4.7%の3,122億円、洗濯機は前年比-1.6%の1,762億円、炊飯器は-5.5%の809億円、掃除機は+25.0%の626億円でした。

白物家電の販売額の推移

白物家電の販売額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年は冷蔵庫と掃除機が増加を記録しています。また、近年の動向を見ますと、洗濯機が増加傾向にあることが分かります。

近年の白物家電は横ばい傾向にあり、成熟期を迎えています。白物家電は一定の買い替え需要が見込まれるため、安定した業界ですが、今後は人口の減少とともに市場規模が小さくなることが予想されます。

こうした中、最近では共働き世帯の増加に伴い、家事の負担を軽減してくれる「簡便・時短」家電が好評です。「まとめ洗い」や「まとめ買い」に対応した大型・高価格帯の洗濯機や冷蔵庫の売れ行きが好調です。今までの動向とは異なる動きが見られます。

2020年の薄型テレビ販売額は-46%、2年連続の大幅減

続いて、AV家電の動向を見ていきます。

経済産業省の生産動態統計によると、2020年の薄型テレビの販売額は、前年比-46.2%の661億円、ビデオカメラの販売額は、前年比-25.0%の132億円でした。

AV家電の販売額の推移

AV家電の販売額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

近年、薄型テレビの販売が深刻な状況を迎えています。2019年は前年比-39.9%、2020年は-46.2%と2年連続で40%近い大幅な減少を記録しています。

テレビ販売の不振の理由として、2020年東京五輪の開催延期の影響が大きいと見られますが、原因はこれだけではないでしょう。消費者のテレビ離れの動きが鮮明に表れています。

業界としては、2020年の東京五輪を皮切りに、8Kテレビの普及を見込んでいましたが、見込みを大きく外しています。新型コロナによる相次ぐイベントの中止や、8K向けコンテンツの不足が目立っています。

また、YoutubeやAmazonプライム等のインターネット動画の普及により、消費者がテレビを見る機会が減っているのも事実です。視聴率も年々減少傾向にあり、「テレビの在り方そのものを問う」時代に来ているのかもしれません。

こうした動向の中、ソニーはAV家電において、高付加価値戦略を展開しています。映像や音を楽しみたいという消費者の根源的な欲求に注目し、最高画質の追及や「360 Reality Audio」の導入により、新しい音楽体験の付加価値を提供します。従来のテレビオーディオでは体験できなかった新しい価値創造を模索します。

家電業界の動向と現状 まとめ

2020年の家電業界は減少を記録しています。共働き世帯の増加に伴い、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電が堅調でしたが、薄型テレビの落ち込みが深刻になっています。今後も、白物家電は安定した推移が期待できますが、AV家電の動向には注意が必要です。海外市場もなかなか成果が出ていないため、厳しい環境は今後も続くと予想されます。

家電業界シェア&ランキング(2021年版)

家電業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで家電市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

家電業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 パナソニック 22,944 29.5
2 ソニーグループ 19,028 24.4
3 三菱電機 10,383 13.3
4 シャープ 8,799 11.3
5 日立製作所 4,563 5.9
6 富士通ゼネラル 2,332 3.0
7 アイリスオーヤマ 2,185 2.8
8 オムロン 1,230 1.6
9 山善 1,033 1.3
10 コロナ 821 1.1
※パナソニックはアプライアンス事業、ソニーグループはエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業、三菱電機は家庭電器事業、シャープはスマートライフ事業、日立製作所は生活・エコシステム事業、富士通ゼネラルは空調機事業、オムロンはHCB事業、山善は家庭機器事業の売上高です。シェアとは家電業界の規模(対象企業の21社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで家電市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ家電メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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パナソニック、ソニーグループ、三菱電機、シャープ、日立製作所、富士通ゼネラル、アイリスオーヤマ、オムロン、山善、コロナ、船井電機、象印マホービン、ドウシシャ、マクセルHD、JVCケンウッド、タイガー魔法瓶、ヤーマン、MTG、ツインバード工業、バルミューダ、オンキヨーホームエンター…の計21社
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