ELECTRICAL MACHINERY
目次
グラフは電気機器業界の業界規模(対象企業の245計)の推移をグラフで表したものです。
電気機器業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。
2020年-2021年の電気機器業界の業界規模(主要対象企業245社の売上高の合計)は76兆5,600億円となっています。
電気機器業界の過去11年間の業界規模の推移
電気機器業界の過去の推移を見ますと、2010年から2020年まで年によりばらつきが見られますが、直近の2019年から2020年は減少で推移しています。
経済産業省の工業統計調査によると、2019年の電気機械器具製造業の製造品出荷額は前年比3.2%減の18兆1,969億円でした。
電気機械器具製造業の製造品出荷額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)
2015年から2019年の電気機械の出荷額は、ほぼ横ばいで推移していますが、2019年は減少していることが分かります。
電気機器業界は主に、家電業界、OA機器、重電業界、時計業界、半導体業界に分けられます。
2020-2021年の電気機器業界は、半導体、重電が増加、家電が横ばい、時計、OA機器が大幅減を記録しています。
2020年-2021年の半導体業界は、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及で、PCやタブレットなどのデジタル機器向けの半導体需要が急伸しました。また、コロナ禍における自動車やデータセンターの需要増も追い風となりました。
2020年-2021年の家電業界は、テレビは減少しましたが白物家電が増加し、トータルでは横ばいで推移しました。また、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、店頭販売は苦戦しましたが、インターネット通販が伸長しました。2020年は定額給付金の追い風もあり、調理家電や洗濯機、冷蔵庫などが好調でした。
2020年-2021年のOA機器業界は大幅減を記録しています。社会的なペーパーレス化の動きや、家庭用インクジェットプリンタの不振に加え、新型コロナの感染拡大によるオフィス向けOA機器の需要減が響きました。今後も、ペーパレス化の流れは続くものと見られ、業界全体の先行きが不透明になっています。
2020年から2021年の大手電機機器5社の売上高を見ますと、ソニーグループが前年比9.0%増の8兆9,993億円、日立製作所が同0.4%減の8兆7,291億円、パナソニックが10.6%減の6兆6,987億円、三菱電機が6.1%減の4兆1,914億円、富士通が6.9%減少の3兆5,897億円でした。ソニーを除く、4社が減収を記録しました。
順位 | 企業名 | 売上高 | シェア | 単位:億円 |
1 | ソニーグループ | 89,993 | 11.8 | |
2 | 日立製作所 | 87,291 | 11.4 | |
3 | パナソニック | 66,987 | 8.7 | |
4 | 三菱電機 | 41,914 | 5.5 | |
5 | 富士通 | 35,897 | 4.7 | |
6 | キヤノン | 31,602 | 4.1 | |
7 | 東芝 | 30,543 | 4.0 | |
8 | NEC | 29,940 | 3.9 | |
9 | シャープ | 24,259 | 3.2 | |
10 | リコー | 16,820 | 2.2 |