2019年の農業機械業界の動向やランキング、現状、シェアなどを研究しています。

農業機械業界

FARMMACHINE

2019年の農業機械業界の動向、現状、ランキング、シェアなどを分析・研究しています。農業機械業界の過去の市場規模の推移をはじめ、大手5社の売上高グラフ、国内の農業の状況やスマート農業への流れ、各メーカーの海外事業の動向などを詳しく解説しています。就職や転職の参考資料、ビジネスや投資の市場調査などにご活用ください。

業界規模

2.2兆円

(82位/142業界)

伸び率

10.0%

(14位/142業界)

利益率

2.7%

(102位/142業界)

平均年収

532万円

(106位/142業界)

農業機械業界の現状と動向(2019年版)

グラフは農業機械業界の業界規模(対象企業の売上高計)の推移をグラフで表したものです。

農業機械業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2018年-2019年の農業機械業界の業界規模(主要対象企業5社の売上高の合計)は22901億円となっています。

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年

農業機械業界の過去4年間の業界規模の推移

各社IT農機を相次いで投入 省人化、効率化で生産性UPにも期待

2019年の農業機械大手3社の売上高は、クボタが前期比6.3%増の1兆5,276億円、ヤンマーHDが同0.1%減の4,532億円、井関農機が1.5%減の1,559億円となりました。

農機メーカー5社の売上高の推移(出所:各社決算資料、グラフは業界動向サーチが作成)

国内農業においては農業従事者の高齢化、後継者や働き手不足の深刻化を背景に、省人化や省力化が求められています。このようなことから、重労働で手作業の多い農業市場では、農業機械の導入が増えており、特に近年はICTやロボット技術の活用が進みつつあります。

国内では農業生産者が減るとともに大規模化が進行、農業の生産性向上は必要不可欠な状況です。海外ではすでに『スマート農業』と呼ばれる農業技術と通信技術を活用したハイテク農業が進んでいます。国内においても、農業業界が抱える問題解決の道として「スマート農業」の活用に大きな期待が寄せられています。

農業機械業界ではこうした省人化および効率化ニーズに対応し、高性能な農業機械の製造、自動化の開発を進めています。遠隔操作や無人で自立走行するトラクター、ラジコン草刈り機、さらには農薬散布を行うドローン、生育状況のチェックや収穫時期の管理、自動収穫を行う機械、農業技術のデータ化など、農業に関わる機器の開発が次々と行われています。

農業機械で圧倒的なシェアを誇るクボタでは、田植え作業の省人化と作業効率化に向け、2020年1月に業界初の自動運転農機の販売を発表。また自動車業界のEV化の流れを受けて、電動トラクターの試作機を公開し、圃場確保に必要となる草刈り機においては、傾斜地作業が可能なラジコン型を発売。2020年4月には、一部地域で農機の所有者と一時利用希望者とのマッチングシェアリングサービスの試験運用をスタートさせています。

ヤンマーでは、農家の担い手ニーズに向けた「ベストマッチモデル」の展開を拡大中で、農家の作業効率向上、低コスト化や収益の向上に貢献しています。2018年にヤンマーは自動運転トラクターの発売、翌年11月には自動直進機能を備えた田植え機を発表。2020年には、収穫量のばらつきを見える化できる「収穫量マッピングコンバイン」を発売しています。

井関農機においては、完全無人トラクター、コンバイン、田植機を開発中で、スマート農業の企業連携プロジェクトに取組んでいます。乗用半自動野菜移植機を市場に投入、2020年には、業界初となる稲の生育状況に応じて追肥量を制御する乗用管理機を発売。また、つくばみらい市と提携協定を結び、最先端技術で生産技術や品質向上を目指します。

ロボット技術やICTの導入は、農作業の軽減や効率化の他、農作物の品質向上にも必要な技術です。大手の農業機械会社からIT企業までと、市場参加者は増加傾向にあります。農林水産省もスマート農業の普及に向けプロジェクトを開始、農業のスマート化を推進しています。こうしたことから、国内でも今後、ITを活用した農業機械の利用が進むことが予想されています。

国内市場の縮小を懸念 各社、海外進出を加速

世界では人口増加による食糧危機、気候変動による不作など、食糧をめぐる様々な問題に直面しています。こうした状況から各企業は海外事業を拡大、農業が盛んな米国に加え、人口が増加が期待される新興国での展開を推進しています。

国内農業機械最大手のクボタは、米国を中心に欧州、タイ、中国、インドなどに進出。近年では国内よりも海外事業が好調で、海外売上比率は7割近くを占めています。2018年には、大阪府堺市に全世界の研究開発の中核拠点となる研究所の建設を発表、2022年の施行を予定しています。

クボタはさらに、2020年3月にインドのトラクターメーカー「Escorts Limited」へ出資。トラクター市場では世界最大と言われるインドでの事業拡大や、安価なトラクター製造で新興国市場の開拓を図ります。同年1月には米国でリンゴ自動収穫ロボットを開発のスタートアップ企業にも出資。5月にはオランダのスタートアップ企業と提携し、果実栽培システムの自動化に向けた実証実験を開始しました

農機3位の井関農機は、北米、欧州、中国、アセアンの4つの市場を柱として展開。中国やアセアン地域を成長市場と位置付け、製品の販売など業容の拡大を図っています。2018年にはインドで業界2位の大手農業機械メーカー「TAFE」と技術・業務提携を締結、中型トラクターの製造及び販売を強化します。

ヤンマーHDは、米国、オランダ、中国、韓国、タイ、インドネシアなどの東南アジアに進出。2014年にはベトナムに合弁会社を設立、2017年にはインドのトラクター製造大手「International Tractors Limited」の株式を追加取得しました。また、米国市場のさらなる開拓を強化するほか、東南アジアでは新商品の「YMトラクター」を本格導入します。

農業機械業界シェア&ランキング

農業機械業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで農業機械市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

農業機械業界 売上高&シェアランキング(2018年-2019年)

  企業名 売上高 シェア
1 クボタ(※) 15,276 66.7
2 ヤンマーHD (※) 4,532 19.8
3 井関農機 1,559 6.8
4 やまびこ 1,180 5.2
5 丸山製作所 354 1.5
※クボタは機械事業、ヤンマーHDは産業用機械事業の売上高です。シェアとは農業機械業界の規模(対象企業の5社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで農業機械市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ農業機械メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

農業機械業界 その他のランキング

農業機械業界 周辺・関連コンテンツ

農業機械業界を見た人は他にこんなコンテンツも見ています。周辺業種の現状や動向、ランキング、シェア等も併せてご覧ください。
農業機械業界 対象企業一覧
クボタ、ヤンマーHD、井関農機、やまびこ、丸山製作所の計5社
注意・免責事項
当農業機械業界の動向、現状、ランキング、シェア等コンテンツ(2019年版)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しております。業界データは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書にてご確認ください。