2021年の水産業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析

水産業界

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2021年の水産業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析しています。水産業界の過去の市場規模の推移をはじめ、漁業・養殖業、水産加工物の生産量の推移グラフ、2021年のコロナの影響と世界の水産需要と各社の取り組みなどを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

2.4兆円

伸び率

-2.4%

利益率

+2.5%

平均年収

524万円

目次

水産業界の現状と動向(2021年版)

グラフは水産業界の業界規模(対象企業の17計)の推移をグラフで表したものです。

水産業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の水産業界の業界規模(主要対象企業17社の売上高の合計)は2兆4,130億円となっています。

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水産業界の過去7年間の業界規模の推移

2020年はコロナの影響により家庭用は増加、業務用は減少

水産業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2019年にかけてほぼ横ばいで推移していましたが、2020年には減少に転じています。

農林水産省の海面漁業生産統計調査によると、2020年の国内の漁業・養殖業(計)の生産量は前年比0.5%減の417.5万t、海面漁業の生産量は同2.2%減の315.6万t、海面養殖業は5.7%増の96.7万t、内水面漁業は5.7%減の5.0万tでした。

漁業・養殖業の生産量の推移

漁業・養殖業の生産量の推移(出所:農林水産省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年は海面漁業、内水面漁業ともに生産量が減少しています。ちなみに、海面漁業とは海で行われる漁業、内水面漁業とは河川や川、沼の淡水で行われる漁業のことです。

魚種別では、近年は「まいわし」や「ほたてがい」の生産量が増加傾向にあります。一方、「さんま」や「まあじ」、「さけ」は減少傾向にあります。

近年は、資源の減少や消費低迷により、国内の漁業生産量は減少傾向にあることが分かります。養殖業においても、利用可能な海面の不足もあり、国内の生産量は横ばいで推移しています。

2020年の水産業界は新型コロナの影響により、家庭向けの水産加工物は伸長しましたが、業務用は落ち込みました。家庭用はスーパーなど量販店向け水産は堅調でしたが、業務用はコロナによる外出自粛や外国人観光客の減少により、外食、ホテル・旅館向けの活魚や高級魚の需要が減少しました。2020年は全体としては減少となっています。

水産業界の売上高ランキングを見ていきます。以下は、2020年の水産業界の売上高ランキングのトップ10です。

水産業界 売上高ランキング

首位はマルハニチロ、2位は日本水産、3位は極洋となっています。ランキングを見ますと、上位3社の売上高が大きいことが分かります。これら上位3社は、魚の調達から販売、加工までを一貫に手掛ける総合水産会社です。4位以下の会社は水産加工を主としています。

2020年のランキングでは10社中8社が横ばいで、2社が5%以上の減収となりました。ランキング全体としては、横ばいからやや減少の印象を受けます。

水産加工物も横ばいから若干の減少傾向に

続いて、水産加工物の動向を見ていきましょう。

農林水産省の食品産業動態調査によると、2020年のあげかまぼこの生産量は前年比4.2%増の18.9万t、ちくわは同5.3%増の6.3万t、板かまぼこは3.7%増の4.4万t、なると・はんぺんは1.0%増の3.0万tでした。

主な水産加工物の推移

主な水産加工物の推移(出所:農林水産省、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見るとあげかまぼこの生産量が多く、ちくわ、板かまぼこと続きます。あげかまぼこは高水準で横ばいで推移しています。ちくわ、板かまぼこは若干の減少傾向でしたが2020年には持ちこたえています。なると・はんぺんは横ばいで推移しています。

総合的に見ますと、2020年の水産加工物は水産物と前年に比べて、若干の増加となっています。

世界的に魚の需要は拡大傾向 欧米、新興国で魚食ブームに

国内の水産業・水産加工業は減少傾向にありますが、海外では魚の需要は拡大しています。

近年、欧米諸国では健康志向による魚食がブームとなっており、新興国では経済発展による所得の向上により世界的に魚の消費量が伸びています。世界の魚需要の増加に伴い、生産量も増加しており、とくに養殖業生産量の伸びが顕著です。

世界の養殖業の生産量の推移

世界の養殖業の生産量の推移(出所:Food and Agriculture Organization、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフはFAOによる世界の養殖業の生産量の推移ですが、1995年から2018年にかけてが右肩上がりになっているのが分かります。消費量が多いエリアは、アジア、欧州、アフリカ、北米で、2030年までに輸出・輸入量で9%ほどの成長が見込まれています。

こうした動向を受け、水産各社は今後を見据えた事業の強化に乗り出しています。水産最大手のマルハニチロは、2010年に民間企業として初めてクロマグロの完全養殖に成功。2019年には欧州への輸出を開始しました。

水産2位の日本水産は養殖の専門研究センターを擁し、先鋭的な養殖の研究開発を行っています。海外ではサケマス、エビ、国内ではブリ、クロマグロ、カンパチなどの養殖を手掛けています。2018年には養殖魚の体長測定など、養殖事業へのAI導入を開始しました。

国内の水産業界は魚離れが進み厳しい環境にありますが、世界の水産業は今後も拡大すると見込まれます。世界的に食糧不足が叫ばれる中、タンパク質やDHAなど魚に含まれる栄養素にも注目が集まることでしょう。リスクと機会が混在する業界ですが、うまく機会を捉え、今後の成長に生かしていきたいところです。

水産業界シェア&ランキング(2021年版)

水産業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで水産市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

水産業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 マルハニチロ 8,625 35.7
2 日本水産 6,564 27.2
3 極洋 2,491 10.3
4 横浜冷凍 864 3.6
5 マリンフーズ 836 3.5
6 はごろもフーズ 833 3.5
7 日本ハム 768 3.2
8 ニチモウ 719 3.0
9 ニチレイ 629 2.6
10 一正蒲鉾 346 1.4
※シェアとは水産業界の規模(対象企業の17社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで水産市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ水産会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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マルハニチロ、日本水産、極洋、横浜冷凍、マリンフーズ、はごろもフーズ、日本ハム、ニチモウ、ニチレイ、一正蒲鉾、宝幸、ヨシムラ・フード・HD、中島水産、東洋水産、大冷、焼津水産化学工業、あじかんの計17社
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