飲食業界の動向・ランキング、現状などの研究調査結果

飲食業界

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飲食業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。動向、現状、ランキング、シェア、トレンドなどを分析・研究しています。飲食業界の過去の市場規模の推移をはじめ、現在抱えている問題や課題、各社の取り組みや再編、海外展開の動向などを解説しています。ビジネスや投資の市場分析、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

4.9兆円

(50位/190業界)

成長率

-4.1%

(142位/190業界)

利益率

-16.2%

(179位/190業界)

平均年収

494万円

(169位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

飲食業界の現状と動向(2021年版)

グラフは飲食業界の業界規模(対象企業の118計)の推移をグラフで表したものです。

飲食業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の飲食業界の業界規模(主要対象企業118社の売上高の合計)は4兆9,860億円となっています。

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飲食業界の過去6年間の業界規模の推移

コロナの影響、業態別で明暗分かれる 持ち帰り、宅配需要を狙う

経済産業省のサービス産業動向調査(拡大調査)によると、2018年の飲食店売上高は前年比1.7%減の19兆3,293億円でした。前年からもっとも大きな伸びを見せたのは「中華料理店、ラーメン店」の2.2%、一方もっとも大きく下げたカテゴリーは「そば・うどん、すし店」の4.0%でした。

飲食店売上高の推移(出所:総務省統計局、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年-2021年の主な飲食企業の業績は、売上高でゼンショーHDが前年比5.6%減、すかいらーくHDが同23.2%減、日本マクドナルドが2.3%増の2,883億円、FOOD & LIFEカンパニーズ(旧スシローGHD)が3.0%増、スターバックスが13.6%減、吉野家HDが21.2%の減少でした。

2020年は主要飲食企業118社中100社が減収を、83社が最終赤字を計上しています。

2020年には新型コロナによる感染が拡大し、飲食業界は大打撃を受けています。感染拡大防止による臨時休業や時短営業の要請、加えてテレワークや休校などで外出を控える消費者が増え、『3密』になりやすい店内飲食型の業態は収益が減少。仕事帰りに寄る居酒屋は特に厳しい状況です。

飲食各社は、外出自粛やテレワークの普及による『巣ごもり需要』を取り込もうと、テイクアウトや宅配に注力。ファミレスやカフェ等ではテイクアウトメニューや宅配対応店舗を拡充、ステーキや焼肉店でも持ち帰り弁当を開始、居酒屋においてはランチ営業を強化しています。

また、セブン&アイ・HDは既存のデニーズの店舗を改装し、飲食スペースのない宅配専門の「ゴーストキッチン」を導入、サイゼリヤも同様の動きを見せています。

ファストフード業界では、好調を維持してきたマクドナルドも、売上高対前年同月日の連続プラス記録が51ヶ月で止まり、52ヶ月ぶりのマイナスを記録しました。ただ、ファーストフードは従来からテイクアウト需要が高いため、一時的な影響は受けたものの飲食業界の中では『巣ごもり需要』を上手く獲得できました。

さらに、近年の飲食業界は新型コロナの影響に加え、深刻な人手不足に陥っており、人件費が高騰しています。加えて個人消費の減速、食材価格や物流費などのコスト上昇が利益を圧迫し、値上げに踏み切る企業が相次いでいます。ただ、値上げだけではコスト上昇分を補えない企業も多く、厳しい経営環境に置かれています。

ファスートフードやファミレスでは、安易な値上げは行わずに客単価を引き上げています。季節限定や高級食材の利用、セットメニューやボリューム感のある商品など、高付加価値メニューを強化しています。

一方、居酒屋は若者の居酒屋離れに加え、ファミレスでのちょい飲みや家飲みの影響を受けて苦戦が続き、新業態への転換が進んでいます。カフェ業界は大手フルサービスの星乃珈琲店やコメダが郊外などの空白地へ出店を加速、高単価ながら安定的な人気を誇ります。ただ、居酒屋、カフェともに、2020年4月施行の「原則屋内禁煙の義務化」による影響が懸念されています。

ショッピングセンターなどにあるフードコートでは「重食化」が進み、一部の企業ではフードコート内の出店を強化し始めています。今まで未出店だったスシローや柿安などもフードコート型を出店、商業施設によってはフロア面積を拡大し、人気飲食店の誘致を積極的に行っています。

徐々に進む飲食業界の再編と海外展開 今後の市場縮小を懸念

深刻な人手不足や人口減少による市場縮小の懸念など、国内の飲食業界は厳しい状況にあります。そのような市況の下、飲食業界では再編と海外展開が進んでいます。

飲食業界首位のゼンショーはM&Aに積極的で、2016年に華屋与兵衛を完全子会社化。2018年10月には米国のテイクアウト寿司店経営会社「Advanced Fresh Concepts Corp.」を子会社化すると発表、翌年8月にはジョリーパスタの完全子会社化を同年5月に発表しました。

ゼンショーは海外で『すき家』を積極展開。中国、タイ、台湾、マレーシアなどの東南アジア、ブラジル、メキシコでも開拓を進め、2019年3月末現在で489店舗を出店。マレーシアでは世界初となるハラール認証牛丼の提供を行っています。

同じく牛丼チェーン店の吉野家は海外で945店舗を展開(2021年9月現在)。1,000店舗の大台が見えてきました。中国を中心としたアジア、アメリカで展開しています。その他、『はなまるうどん』や『京樽』も海外へ進出しています。同じく牛丼大手の松屋はアメリカ、中国、台湾で『松のや』と『松屋』を展開、2019年6月にはロシアで初めて『松屋』をオープンさせました。

ファミレス首位のすかいらーくHDは台湾で63店舗を出店(2021年9月現在)。『すかいらーく』や『しゃぶ葉』、『藍屋』などを展開しています。2020年8月には、マレーシアで『しゃぶ葉』1号店をオープンしています。回転寿司チェーンにおいては、スシローが韓国、台湾、シンガポール、香港で展開、くら寿司も米国、台湾に続いて中国にも進出、両社ともに海外事業を拡大しています。

焼肉チェーンの『牛角』や居酒屋の『甘太郎』などを展開するコロワイドは、M&Aに積極的です。2020年7月には大戸屋のTOB実施を発表、定食業態の事業強化を図る狙いです。海外店舗数は12の国と地域で展開し、357店舗(2021年3月現在)にのぼります。

飲食業界シェア&ランキング(2021年版)

飲食業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで飲食市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

飲食業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 ゼンショーHD 5,950 11.9
2 すかいらーくHD 2,884 5.8
3 日本マクドナルドHD 2,883 5.8
4 FOOD & LIFE COMPANIES 2,049 4.1
5 スターバックス コーヒー ジャパン 1,738 3.5
6 吉野家HD 1,703 3.4
7 コロワイド 1,681 3.4
8 プレナス 1,405 2.8
9 くら寿司 1,358 2.7
10 トリドールHD 1,347 2.7
※シェアとは飲食業界の規模(対象企業の118社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで飲食市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ飲食業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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飲食業界 対象企業一覧
ゼンショーHD、すかいらーくHD、日本マクドナルドHD、FOOD&LIFECOMPANIES、スターバックス コーヒー ジャパン、吉野家HD、コロワイド、プレナス、くら寿司、トリドールHD、サイゼリヤ、はま寿司、ドトール・日レスHD、松屋フーズHD、日本KFCホールディングス、ロイヤルHD、王将フードサービス、カネ美食品、クリエイト・レストランツ・HD、モスフードサービス、JFLAホールディングス、カッパ・クリエイト、物語コーポレーション、ワタミ、ジョイフル、大庄、壱番屋、サンマルクHD、ロック・フィールド、SRSホールディングスなどの計118社
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