2021年の農業業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを研究しています。

農業業界

AGRICULTURE

2021年の農業業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析・研究しています。農業業界の過去の市場規模の変化をはじめ、農業総産出額の推移、農業を取り巻く環境と大手企業の農業への取り組み、今後の動向などもあわせて解説しています。ビジネスや投資のマーケット調査、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.2兆円

伸び率

+2.2%

利益率

+3.6%

平均年収

309万円

目次

農業業界の現状と動向(2021年版)

グラフは農業業界の業界規模(対象企業の10計)の推移をグラフで表したものです。

農業業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の農業業界の業界規模(主要対象企業10社の売上高の合計)は2,767億円となっています。

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農業業界の過去7年間の業界規模の推移

2019年は農業産出額2年連続の減少 進行する高齢化と人手不足が課題

農林水産省によると2019年の農業総産出額は、前年比1.8%減の8兆8,938億円でした。

農業総産出額の推移(出所:農林水産省、グラフは業界動向サーチが作成)

前年から1,620億円の減少、9兆円台を割り込み、2年連続で前年を下回る結果となりました。 ここ数年、米や肉用牛などの生産額は増加傾向、2019年も引き続きプラスを維持しています。一方で、野菜やいも類、鶏卵においては生産量の増加による供給過剰が影響し、価格の低下を招くこととなりました。

農業業界を取り巻く環境は、高齢化と後継者不足が問題となっています。農業従業者の平均年齢は67歳と高齢化が進行、加えて就職者は減少傾向にあり、廃業を余儀なくされる農家が増えています。

このような市況の下、農業改革として2009年には「農地改正法」が施行、民間企業が農業ビジネスへの参入が可能となり農業形態に変化が起こりました。法改正から10年たった今、流通大手のイオンやセブン・アンド・アイHDなど、株式会社やNPO法人の参入数は右肩上がりで3,000社を超えています。

担い手不足が問題視される中、企業の参入をきっかけに農業に携わる雇用も増え、若手の就農者数も高い水準で推移しています。49歳以下の若い世代の就職者に加え、女性の起業者数も増加傾向にあります。さらに2018年のTPP発効をきっかけに、今後農業のグローバル化が進みます。業界内の競争は激しさを増すこととなりますが、日本の農産物は安全性と品質の高さでは高い信頼が置かれており輸出額は増加傾向にあります。政府も農林水産物・食品の輸出額において1兆円の目標を掲げています。

国内では今後高齢化や人口減少を背景に、食料消費が減少し内需の縮小が見込まれています。一方、世界では新興国の経済成長や人口増加を背景に食料需給は増加していくことが予想されています。このようなことから、いち早く海外に目を向けた農業関連企業が海外進出を加速させています。きのこ類の生産を主としているホクトでは、米国、欧州、台湾で展開し、なかでも東南アジアへの進出に注力しています。苗木を得意とするベルグースは中国に進出、種苗から農産物の生産を進めています。

2020年の農業大手3社の業績は、ホクトが前年比3.7%増の738億円、サカタのタネが同12.3%増の692億円、カネコ種苗が4.5%増の607億円。3社ともに前年から増加を記録しています。

『スマート農業』で省人化 AIやICT、ロボット普及に期待

農業業界においては、農業ビジネスに着手する企業が増加すると共に、若手や女性の就労数も増える一方、労働力不足の解消には至らず依然として農業業界は厳しい状況に置かれています。中には黒字化の目途が立たず、撤退を余儀なくされる企業も現れており、農業ビジネスの難しさがうかがえます。

そのような市況の中、近年注目されているのが『スマート農業』です。『スマート農業』とは、AIやICT、ロボットやドローンなど、最先端技術を活用した新たな農業のことで、いち早く取り組んできた海外では『スマートアグリ』や『アグリテック』などと呼んでいます。

最先端技術を取り入れたスマート農業では、人手が足りない現場での自動化や省人化を図り、作業の効率化を進めます。ビックデータやロボット用いて、作物の生育状況や収穫時期の確認、品質管理、また自動で作物の収穫や接ぎ木をも可能にしています。

さらには、経験やカンを頼りにしていた技術をデータ化することで、新規就労者や後継者への農業技術の継承、高い技術力を必要とする高付加価値の作物作りにも活用することができるため、大手のみならずベンチャー企業、研究機関などが開発に携わっています。

農林水産省では、労働力不足の解消へと「スマート農業実証プロジェクト」を全国で展開、農業でのスマート化を促進しています。そして、次世代通信規格の5Gの普及によって、今後ドローンや無人農機、収穫ロボットの活用が期待されています。

JAグループでは、生産性の向上を図りICT技術を活用。JAグループの農園管理システム「Z-GIS」は情報をインターネットの電子地図と関連付け、利用状況や栽培環境を管理、スマホやパソコン上での確認が可能となっています。また、2020年7月には、ドイツの化学大手BASFの子会社であるBASFデジタルファーミングと協業を発表、AIを活用した栽培管理支援システムと連携し、営農システム「Z-GIS」のグレードアップ化を図ります。

野菜の接ぎ木苗の生産量が日本一のベルグアースでは、育苗分野のシステム化を積極的に取り組んでいます。2003年には「育苗生産システム」を導入、接ぎ木の自動ロボットの研究の他、web在庫公開「ほうさくネット」、在庫管理、農薬履歴島のシステムネットワークを開発。2019年にはウシオ電機と密閉式人口光育苗装置の共同研究を発表しました。

流通大手のイオンでは、全国に20カ所ある農場のデータを集約、AIで解析し、栽培技術の向上を図る他、ICT活用で生産から加工、物流、販売等の一括管理も行っています。また、ロボットでの自動収穫も取り入れています。

農業業界シェア&ランキング(2021年版)

農業業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで農業市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

農業業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 ホクト 738 26.7
2 サカタのタネ 692 25.0
3 カネコ種苗 607 21.9
4 大田花き 239 8.6
5 アクシーズ 211 7.6
6 カゴメ 101 3.7
7 秋川牧園 64 2.3
8 ベルグアース 51 1.8
9 農業総合研究所 34 1.2
10 ホーブ 30 1.1
※カゴメは農事業の売上高です。シェアとは農業業界の規模(対象企業の10社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで農業市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ農業業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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農業業界 対象企業一覧
ホクト、サカタのタネ、カネコ種苗、大田花き、アクシーズ、カゴメ、秋川牧園、ベルグアース、農業総合研究所、ホーブの計10社
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