2021年の種苗業界の動向や現状、ランキングなどを分析しています。

種苗業界

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2021年の種苗業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。種苗業界の過去の市場規模の推移をはじめ、種苗大手3社の売上高のグラフ、2021年のコロナの影響と売上高ランキング、今後に向けての各社の取り組みなどを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職などの参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.1兆円

伸び率

+1.5%

利益率

+2.4%

目次

種苗業界の現状と動向(2021年版)

グラフは種苗業界の業界規模(対象企業の5計)の推移をグラフで表したものです。

種苗業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の種苗業界の業界規模(主要対象企業5社の売上高の合計)は1852億円となっています。

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  • 16年
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  • 18年
  • 19年
  • 20年

種苗業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年はコロナ禍でも売上増 「花」減少も「野菜」が増加

種苗業界の過去の業界規模の推移をみますと、2015年から2019年にかけてほぼ横ばいで推移していましたが、2020年には増加に転じています。

以下のグラフは種苗大手3社の売上高の推移をあらわしたものです。

種苗大手3社の売上高の推移

種苗会社3社の売上高の推移(出所:各社公表資料、グラフは業界動向サーチが作成)

種苗大手3社の2020年の売上高の推移をみますと、サカタのタネは前年比12.3%増の692億円、カネコ種苗は前年比4.5%増の607億円、タキイ種苗は前年比1.2%増の502億円でした。2020年は種苗大手3社とも増収を記録しました。

2020年の種苗業界は、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、営業や物流で若干の影響はあったものの、研究や生産部門では従来の計画通り進行しています。

2020年は、コロナ禍によるイベントの中止や冠婚葬祭の簡素化による花需要が減少したものの、自粛により家庭園芸市場が活性化しました。全体としては若干の増加となっています。品目としては、花需要が減少したものの、ブロッコリーやトマト、ニンジン、キャベツ、カボチャなどの野菜種子が増加しています。

種苗(しゅびょう)とは、花や野菜のタネと苗のことです。種苗会社は花や野菜のタネや苗を生産し、販売します。野菜一つとっても様々な品種があり、季節や地域によって扱う品種が異なります。業界最大手のサカタのタネでは、花で100品目1,500品種、野菜で40品目400品種ものタネを扱います。

種苗会社は国内および海外で、毎年数十もの新しい品種を発表します。各地域の気候や消費の動向をとらえ、発芽に優れた病気に強い種苗の開発を進めています。

種苗業界 売上高ランキング

種苗業界のランキングをみますと、サカタのタネ、カネコ種苗、タキイ種苗の3社の売上高が高いことが分かります。種苗業界の動向を分析するうえで、この3社の動向を注視する必要があります。

2020年の売上高は上位5社中3社が増収を記録しており、堅調な推移をみせた一年でした。

世界的な食糧不足も追い風か 各社、様々な戦略を展開

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、ビジネスの環境は大きく変わりました。コロナの種苗業界への影響は限定的と言えますが、パラダイムシフトは起こっています。

今後は食糧不足が世界的に問題になるため、種苗業界の担う社会的な役割は大きいと言えます。こうした大きな世界の変化を受け、各社とも様々な戦略を展開しています。

業界首位のサカタのタネは花、野菜のタネを世界27拠点、170ヵ国以上に販売しています。海外売上高比率は約6割にのぼり、国内の売上よりも海外の売上のほうが大きくなっています。研究拠点も世界で10か所以上展開しており、ブロッコリーでは世界シェアで約65%を占めます。

サカタのタネの地域別 売上高

サカタのタネの地域別 売上高(出所;有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

サカタのタネはコロナ禍で変化した市場を好機ととらえ、成長市場であるアジアに注力し、成熟市場である欧米は健康需要を取り込む狙いです。果菜類(トマト、ナス、ピーマン、キュウリなど)の市場開拓をはかるとともに、新興国を中心にヒマワリのシェアを拡大する予定です。

カネコ種苗は、販売ルートを確立したアフリカや南米市場での販売強化とゲノム編集技術の可能性を探求します。ベルグアースはワクチン接種苗の可能性を模索します。ワクチン接種苗は農薬、高耐病性品種に次ぐ第3の選択肢として注目され、伸長しているキュウリを軸に他の品目への展開も拡げてゆく予定です。

種苗業界はコロナの影響をさほど受けておらず、底堅い業績で推移しています。今後も食料への需要は尽きることがないため、安定した業績を残してゆくでしょう。また、世界では食糧不足の問題が懸念されており、新たなビジネスチャンスの可能性も感じられます。

種苗業界シェア&ランキング(2021年版)

種苗業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで種苗市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

種苗業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 サカタのタネ 692 37.4
2 カネコ種苗 607 32.8
3 タキイ種苗 502 27.1
4 ベルグアース 50 2.7
5 ホーブ 0.7 0.0
※シェアとは種苗業界の規模(対象企業の5社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで種苗市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ種苗会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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種苗業界 対象企業一覧
サカタのタネ、カネコ種苗、タキイ種苗、ベルグアース、ホーブの計5社
注意・免責事項
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