プラント業界の動向や現状、ランキングなどを解説

プラントシステムの画像

プラント業界の動向や現状、シェア&ランキングなどを研究しています。データは2021-2022年。対象企業の過去の業績を追うことでプラント業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。

プラント業界(2021-2022年)

プラント業界の推移と基本情報

業界規模

1.9兆円

成長率

-3.2

利益率

3.1

平均年収

751万円

  • 11年
  • 12年
  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

プラント業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2020年までは減少傾向で、2020年から2021年にかけては横ばいで推移しています。

プラント業界の動向と現状(2021-2022年)

2021年のプラント受注高は5兆8千億円 前年から横ばい

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査(2022年7月19日公表)」によると、2021年のプラントの受注高の合計は前年比4.9%増の5兆8,397億円でした。

プラント受注高の推移

プラントの受注高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

過去10年のプラントの受注高の推移を見ますと、年度によりばらつきがありますが、ほぼ横ばいで推移しています。施設別では、電力プラントの受注高が最も高く、化学プラントが続きます。一方、全体では横ばいですが、2020年から2021年は化学プラントが2年連続で2ケタ増を記録しています。

2021-2022年のプラント業界は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は受けているものの、影響は一部に限定されています。国内の案件においては、既存製油所の改修や保全、LNG受注基地の設備投資、その他、石油化学プラントやバイオマス発電所などの受注がありました。

また、原油価格の上昇やエネルギー需要の回復を受け、海外事業ではLNGプラントの増産や銅製錬所、化学肥料プラントの受注がありました。海外においても設備投資計画の再開に向け動き始めています。

一方、新型コロナウイルスやウクライナ情勢による影響も受けており、大型案件の先送りに加え、銅やニッケルなどの資材や輸送費の高騰が収益に影響を与えました。

プラント業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 日揮HD 4,284
2 千代田化工建設 3,111
3 栗田工業 2,882
4 東洋エンジニアリング 2,029
5 メタウォーター 1,355

プラント業界の売上高ランキングを見ますと、首位が日揮HD、2位が千代田化工建設、栗田工業、東洋エンジニアリングと続きます。

首位の日揮HDは国内プラント業界首位で海外売上比率は7割弱を占めます。LNGや原油のほか、再生可能エネルギーや水素など幅広く手掛ける総合プラント企業です。2位の千代田化工建設は、LNGプラントの建設に強みを持ち、海外では洋上LNGプラントも手掛けています。栗田工業は総合水処理の最大手企業で、半導体や液晶製造に必要な超純水を手掛けています。海外売上高比率は45%と占めており海外事業を強化中です。

2021年-2022年のプラント大手5社の業績を見ますと、3社が横ばい、2社が増収となりました。なかでも、東洋エンジニアリングが10.3%増と2ケタ増を記録しています。

プラントとは? 石油メジャーが新規案件を抑える傾向に

プラントを点検する人々

プラントとは生産や処理施設など、様々な施設が有機的に結びついた施設全体のことを指します。

コンビナートを例にとると、原燃料→製品→製品の副産物(廃棄物)→製品など、ある原燃料をもとにして複数の製品を無駄なく生成し、それをサポートするために複数の施設が有機的に結びついた施設となっています。

プラント施設の種類は、LNG、石油、ガス、化学、ごみ処理、水処理、バイオガス、メタン発酵施設、汚泥再生処理など扱う対象によって多岐にわたります。

日本では日揮、千代田化工建設が高い売上高を記録しています。両社ともLNG、ガス、石油の分野で高いシェアを誇り、プラントの企画・設計から建設までを一括で請け負います。 アジア、オセアニア、アフリカ、中近東、欧州、北米などグローバルに展開しています。

プラント業界は、顧客である資源メジャーの動向に左右されます。今まで業績を拡大してきたプラント業界ですが、近年では石油メジャーが新規案件を抑える傾向にあります。また、1件あたりの受注額が数千億円に達するケースもあり、大口の新規案件取得が業績を左右する傾向にあります。

また、2020年10月、政府が2050年までに「カーボン実質ゼロ」を掲げたことから、今後プラント業界での再生可能エネルギー分野に向けた動向が注目されます。

プラント業界 ランキング&シェア

プラント業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでプラント市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

プラント業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 日揮HD 4,284
2 千代田化工建設 3,111
3 栗田工業 2,882
4 東洋エンジニアリング 2,029
5 メタウォーター 1,355
6 タクマ 1,340
7 レイズネクスト 1,298
8 太平電業 1,269
9 富士古河E&C 820
10 明星工業 483

※シェアとはプラント業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでプラント市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれプラント業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

関連リンク

プラント業界を見た人は他にこんなコンテンツも見ています。関連業種の現状や動向、ランキング、シェア等も併せてご覧ください。

プラント業界 対象企業一覧

日揮HD、千代田化工建設、栗田工業、東洋エンジニアリング、タクマ、レイズネクスト、メタウォーター、太平電業、富士古河E&C、明星工業、高田工業所、田辺工業、三井金属エンジニアリングの計12社

注意・免責事項

プラント業界の動向や現状、ランキング、シェア等のコンテンツ(2021-2022年)は上記企業の有価証券報告書または公開資料に基づき掲載しております。プラント業界のデータは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書や公開資料にてご確認ください。