モーター業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを解説しています。

モーター業界

MOTOR

2020-2021年のモーター業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。モーター業界の過去の業界規模の推移をはじめ、電動機(モーター)の製造金額の推移グラフ、2020年のコロナの影響と売上高ランキング、EV用モーターの開発動向などをご紹介しています。ビジネスや投資、就職などの参考資料としてご覧下さい。

業界規模

2.5兆円

(82位/190業界)

伸び率

-0.4%

(95位/190業界)

利益率

+4.4%

(44位/190業界)

平均年収

602万円

(109位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

モーター業界の現状と動向(2021年版)

グラフはモーター業界の業界規模(対象企業の9計)の推移をグラフで表したものです。

モーター業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のモーター業界の業界規模(主要対象企業9社の売上高の合計)は2兆5,081億円となっています。

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

モーター業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年のモーター製造額は前年比5.7%減 自動車減産が影響

モーター業界の過去の業界規模の推移を見ますと、直近の2017年から2020年にかけては横ばいで推移しています。

下のグラフは、電動機の製造金額の推移を示しています。経済産業省の生産動態統計年報(2021年5月公表)によると、2020年の電動機の製造金額は、前年比5.7%減の6,969億円でした。

電動機の製造金額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、2010年から2019年まではほぼ横ばいで、7千億円から8千億円の間で推移していました。一方、2020年は前年から400億円のマイナスとなり、ついに7千億円を割り込みました。

2020年のモーター業界は、新型コロナウイルスによる世界的な感染拡大の影響を受けた年でした。自動車関連では、中国市場のいち早い回復が見られたものの、欧米での大幅減速が影響しました。また、東南アジアでの感染再拡大や世界的な半導体不足により、自動車生産台数が減少したこともモーター業界には大きな打撃でした。

一方、モーター首位の日本電産はコロナ禍でも過去最高の売上高を更新しています。なかでも、家電やIT、ゲーム需要などの新規需要が好調となり、業績をけん引しました。

モーターは、電気を使って動力を得る装置のことで『電動機』とも呼ばれます。電気や電池などの「電気エネルギー」を回転運動などの「機械的エネルギー」に変換するための装置です。電気の流し方や作り方で大別され、主に「DCモーター」、「ACモーター」、「ステッピングモーター」の3つに分類できます。

モーターは、冷蔵庫や洗濯機、扇風機、スマートフォンやパソコン、自動車や産業機械、医療機器やOA機など幅広く使用されています。そのため、家電業界や自動車業界などの製造業の動向に影響を受けやすい傾向にあります。

モーター業界 売上高ランキング

2020年のモーター業界の売上高ランキングを見ますと、首位が日本電産、2位がミツバ、3位がミネベアミツミ、安川電機、マブチモーターと続きます。日本電産はHDD用モーターと車載用電動パワステモータで世界トップシェアを誇ります。2位のミツバを大きく引き離し、国内のモーター業界をけん引しています。

2020年の主なモーターメーカーの売上高は、日本電産が前年比5.4%増の1兆6,180億円、ミツバが同13.0%減の2,494億円、ミネベアミツミは12.0%増の2,019億円でした。

EV用「駆動モーター」開発強化 ミニEV・二輪用市場も開拓

近年、世界的な脱炭素の高まりから、自動車業界ではEV(電気自動車)の開発が活発化しています。一方、自動車の電動化によって、従来のガソリン車の「エンジン」は「駆動モーター(トラクションモーター)」へとシフトするため、車載用駆動モーターの開発競争が激化しています。

グローバルインフォメーションの市場調査レポートによると、自動車用トラクションモーターの世界市場規模は、2021年の41億ドルから2026年には173億ドルの拡大を予測しています。こうした市況から、モーター業界では今後の需要拡大を見込み、EV用駆動モーターを含む車載用モーター分野を強化しています。

車載用電動パワステモータで世界トップシェアを誇る日本電算は、「モーター、インバーター、減速機(ギア)」が一体となった、トラクションモータシステム『E-Axle』を2019年4月から量産を開始しています。2025年には自動車事業で売上高1兆3,000億円を目指し、電気自動車用駆動システムでは2030年までに世界シェア40~45%の獲得を目指しています。

日本電産開発のトラクションモータシステム「E-Axle」(EV駆動モータシステム)

日本電産開発のトラクションモータシステム「E-Axle」(EV駆動モータシステム)

また、日本電産は新興国での二輪や小型車も電動化のパラダイムシフトが急速に進展しているとして、ミニEVの普及拡大を見込んでいます。すでに電動バイク向けモーターは生産を開始していますが、今後は精密小型モーターの技術を活かし、「ミニ電気自動車向けモーター」の量産を計画するなど、ミニEV市場への参入も注力しています。

自動車電装品メーカーのミツバは、輸送用機器関連事業を中核事業としており、自動車やバイク用製品を中心に開発・生産しています。駆動用モーターでは、永久磁石を使用しない『SRモーター』を搭載した「軽EV車両」の開発に注力し、さらに、二輪EVの駆動モーターの開発も進めています。

ミネベアミツミでは、電気自動車の駆動モーター向けの、モーターの回転角を正確に制御するセンサー『VR型レゾルバ(回転角センサー)』を生産しています。その他、ボールベアリングや精密小型モーターで培われた精密機械加工技術を活かし、様々な車載用モーターの開発を行っています。

2020年のモーター業界は、新型コロナによる感染拡大が影響し、主に自動車関連において業績を悪化させました。一方、モーターは自動車や家電、産業ロボットをはじめ自動車のEV化の流れから、今後の需要拡大が見込まれています。現在は厳しい状況ですが、こうした将来的な好機を捉え、今後の業績拡大につなげたいところです。

モーター業界シェア&ランキング(2021年版)

モーター業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでモーター市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

モーター業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 日本電産 16,180 64.5
2 ミツバ 2,494 9.9
3 ミネベアミツミ 2,019 8.0
4 安川電機 1,760 7.0
5 マブチモーター 1,164 4.6
6 三井ハイテック 529 2.1
7 愛知電機 477 1.9
8 山洋電気 406 1.6
9 三相電機 52 0.2
※ミツバは輸送用機器関連事業、ミネベアミツミはモーター事業、安川電機はモーションコントロール事業、三井ハイテックは電機部品事業、愛知電機は回転機事業、山洋電気はサーボシステム事業、三相電機はモータ事業の売上高です。シェアとはモーター業界の規模(対象企業の9社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでモーター市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれモーター業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

モーター業界 その他のランキング

モーターの関連業界

モーター業界を見た人は他にこんなコンテンツも見ています。周辺業種の現状や動向、ランキング、シェア等も併せてご覧ください。
モーター業界 対象企業一覧
日本電産、ミツバ、ミネベアミツミ、安川電機、マブチモーター、三井ハイテック、愛知電機、山洋電気、三相電機の計9社
注意・免責事項
モーター業界の動向、現状、ランキング、シェア等コンテンツ(2021年版)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しております。モーター業界のデータは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書にてご確認ください。