通信業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。通信業界の過去の業界規模の推移をはじめ、情報通信業の売上高の推移グラフ、2021-2022年の業界の動向などを解説しています。
業界規模
30.9兆円
成長率
0.5%
利益率
5.5%
平均年収
885万円
通信業界の過去の業界規模の推移を見ますと、近年は横ばいで推移しています。
財務省の法人企業統計(2022年9月更新)によると、2021年度の情報通信業の売上高は、前年比3.4%増の79兆9,813億円でした。
情報通信業の売上高の推移(出所:財務省、グラフは業界動向サーチが作成)
情報通信業の売上高の推移を見ますと、過去5年間はおおむね横ばいで推移しています。2020年度は若干の減少となりましたが、21年度には増加に転じています。コロナの影響も軽微であったと言えるでしょう。
続いて2021-2022年の通信業界の動向を、携帯電話とテレビ業界に分けて分析していきます。
2021-2022年の携帯電話業界は前年に比べて、横ばい傾向にありました。大手3社による携帯電話の低価格プランが一斉にスタートし、顧客基盤の拡大につながっています。今後は「5G」特需が期待されますが、本格的な普及にはもうしばらく時間がかかりそうです。
近年の携帯電話業界は、政府による「携帯電話料金の値下げ」要請を受け、各社、料金プランを一斉に引き下げました。大手キャリア3社は『ahamo』や『povo』、『LINEMO』といったネット申し込みサービスを展開しており、従来にない低価格プランを展開しています。2020年4月には「楽天モバイル」が参入してくるなど、業界に新たな動きが見られましたが、新規参入の楽天はいまのところ苦戦を強いられています。
2021年-2022年のテレビ業界は、売上高、広告費ともに減少した昨年から一転して増加となっています。経済産業省の調査によると、2021年のテレビ広告業の売上高は前年比7.5%増となりました。4年連続の減少から増加に反発しているものの、コロナ前の水準の9割ほどでした。一方、2023年2月に公表された2022年のテレビ広告業の売上は、前年比5.5%減となり、再び減少に転じています。
また、近年はインターネット広告が急伸しており、2021年には初めて媒体別でインターネットに抜かれました。近年の日本の広告費はテレビからインターネットへと推移しており、今後のテレビ業界の動向が懸念されます。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | |
1 | NTT | 121,564 | |
2 | ソフトバンクグループ | 62,215 | |
3 | KDDI | 54,467 | |
4 | NTTドコモ | 47,138 | |
5 | フジ・メディア・HD | 5,250 |
2021-2022年の通信業界売上高ランキングを見ますと、首位がNTT、2位がソフトバンクグループ、3位がKDDIとなっています。
2021-2022は、大手通信会社5社中4社が横ばい、1社が増加となりました。業界全体としても横ばいで推移しています。
通信業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで通信市場のシェアや現状、動向を知ることができます。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | シェア | |
1 | NTT | 121,564 | ||
2 | ソフトバンクグループ | 62,215 | ||
3 | KDDI | 54,467 | ||
4 | NTTドコモ | 47,138 | ||
5 | フジ・メディア・HD | 5,250 | ||
6 | 日本テレビHD | 4,063 | ||
7 | TBSHD | 3,582 | ||
8 | テレビ朝日HD | 2,982 | ||
9 | テレビ東京HD | 1,480 | ||
10 | スカパーJSATHD | 1,196 |
※シェアとは通信業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで通信市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ通信業界の詳細ランキングページにジャンプします。
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通信 売上高ランキング(2021-22)
企業名 | 売上高 | ||
1 | NTT | 121,564 | |
2 | ソフトバンクグループ | 62,215 | |
3 | KDDI | 54,467 | |
4 | NTTドコモ | 47,138 | |
5 | フジ・メディア・HD | 5,250 |