2020年の段ボール業界の動向やランキング、シェアなどを分析しています。

段ボール業界

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2020年の段ボール業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。段ボール業界の過去の市場規模の推移をはじめ、段ボールの販売量と販売金額の推移、2020年のコロナの動向と新商品や海外展開の動きなどをご紹介します。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用ください。

業界規模

0.8兆円

(124位/170業界)

伸び率

+2.8%

(99位/170業界)

利益率

+4.2%

(44位/170業界)

平均年収

593万円

(110位/170業界)

目次

段ボール業界の現状と動向(2020年版)

グラフは段ボール業界の業界規模(対象企業の10計)の推移をグラフで表したものです。

段ボール業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2019年-2020年の段ボール業界の業界規模(主要対象企業10社の売上高の合計)は8,029億円となっています。

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  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年

段ボール業界の過去5年間の業界規模の推移

2020年の段ボールは減少 通販向け好調だが、産業向けは不振

段ボール業界の過去の市場規模の推移を見ますと、2018年には若干の増加があったものの、2019年は減少に転じています。

経済産業省の「生産動態統計」によると、2020年の段ボールの販売量は前年比3.8%減の28.1億㎡、販売金額は4.2%減の1,680億円でした。

段ボールの販売量と販売金額の推移(出所:生産動態統計、グラフは業界動向サーチが作成)

販売金額は昨年から一転して減少、販売量は6年連続の減少となっています。2018年、2019年の段ボール価格が上昇しているのは、大手段ボール会社が2017年と2018年に段ボール原紙の価格を値上げしたことに起因しています。

2020年の段ボール業界は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、生産量・販売量ともに前年を下回りました。コロナ禍での巣ごもり需要やインターネット通販の活況により、一部の食品や宅配、通販向け段ボールは堅調に推移しましたが、経済活動の制限等により産業向けが大きく落ち込みました。

海外でも医療用向け段ボールなど一部好調な推移が見られたものの、コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞の影響を受け、販売量は減少しています。こうした結果を受け、2020年の段ボール業界は減少となっています。

続いて、国内の段ボール業界の勢力図を見ていきましょう。以下は、2019年の段ボール業界の売上高ランキングです。

段ボール業界 売上高ランキング

売上高はいずれも部門別売上高で、首位のレンゴー、2位の王子HDの売上高が高いことが分かります。

首位のレンゴーは段ボール業界の先駆者で、板紙・段ボールの専業メーカーです。板紙とは厚い紙のことで段ボールや包装用の箱などに使われます。2位の王子HDは製紙業界で首位の製紙メーカーです。段ボールや板紙はもちろん、新聞や印刷紙、家庭紙など紙製品を幅広く手掛けます。

段ボール業界はこれら2社の影響が大きく、これら2社の動きを詳しく分析することが、段ボール業界の動向を把握するポイントとなります。

拡大が期待される段ボール業界 競争激化で力量試される

2020年は新型コロナの影響により、減少を余儀なくされた段ボール業界ですが、近年はインターネット通販や宅配、アジアの需要増などを背景に拡大が期待されています。

こうした動向を受け、段ボールメーカー各社は様々な取り組みを行っています。

段ボール首位のレンゴーは、「RSDP段ボール」を新たに開発しました。従来の「運ぶ」機能に加え、「開ける」「並べる」「売れる」といった新しい機能を追加しています。RSDPは開封が簡単で、店頭にそのまま並べることもできます。小売業界が抱える人手不足の課題に対応した新しい商品です。

レンゴーの「RSDP段ボール」

「開ける」「並べる」などの機能を併せ持つレンゴーの「RSDP段ボール」

さらにレンゴーは、デジタル印刷を活用した段ボール「デジパケ」も展開。「デジパケ」は段ボール全体に精細な印刷が施され、店頭でPOPとしての販売促進機能も併せ持ちます。従来の段ボールに加え、新たな「プロモーションツール」としての付加価値を追加しました。

業界2位の王子HDは海外事業の展開を重要視しています。需要が著しい東南アジアや中国での拠点を強化しており、東南アジアで13、世界で17の段ボール製造拠点(2020年現在)を展開しています。さらに、2020年8月にはマレーシアで3か所目となる段ボール工場の新設を決定しました。

段ボール業界は今後、ネット通販や宅配需要の増加、アジア経済の発展などに伴いさらなる市場の拡大が期待されています。一方、相次ぐ新規参入や東南アジアでの中国の台頭など、企業間の競争は激化しています。高まる需要にいかに対応するか、企業の力量が試されています。

段ボール業界シェア&ランキング(2020年版)

段ボール業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで段ボール市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

段ボール業界 売上高&シェアランキング(2019年-2020年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 レンゴー 3,784 47.1
2 王子HD 1,998 24.9
3 トーモク 998 12.4
4 ダイナパック 429 5.3
5 特種東海製紙 372 4.6
6 ザ・パック 105 1.3
7 中央紙器工業 104 1.3
8 岡山製紙 100 1.2
9 大石産業 87 1.1
10 大村紙業 52 0.6
※レンゴーは段ボール+段ボール箱事業、王子HD、トーモク、ダイナパック、ザ・パックは段ボール事業、特種東海製紙は産業素材事業、大石産業は緩衝機能材事業の売上高です。シェアとは段ボール業界の規模(対象企業の10社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで段ボール市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ段ボールメーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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段ボール業界 対象企業一覧
レンゴー、王子HD、トーモク、ダイナパック、特種東海製紙、ザ・パック、中央紙器工業、岡山製紙、大石産業、大村紙業の計10社
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