繊維業界の動向、現状、ランキング&シェア情報などを調査・研究。

繊維業界

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繊維業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。動向や現状、シェア、売上高、純利益、勤続年数、平均年収等のランキングを掲載しています。対象企業の過去の業績を追うことで繊維業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。

業界規模

3.4兆円

(72位/190業界)

成長率

-1.6%

(113位/190業界)

利益率

+1.4%

(117位/190業界)

平均年収

558万円

(144位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

繊維業界の現状と動向(2021年版)

グラフは繊維業界の業界規模(対象企業の45計)の推移をグラフで表したものです。

繊維業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の繊維業界の業界規模(主要対象企業45社の売上高の合計)は3兆4,314億円となっています。

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

繊維業界の過去8年間の業界規模の推移

自動車向けなど産業用は長期的に回復基調 20年はコロナ影響で需要減

繊維業界の過去の推移を見ますと、2013年から2016年は横ばい、2016年から2018年は増加しましたが、2018年から2020年は減少傾向にあります。

経済産業省の生産動態統計によると、2020年の化学繊維の販売量は前年比-13.3%の55.6万トン、合成繊維は-16.8%の40.9万トン、再生・半合成繊維は-1.8%の14.6万トンでした。

化学繊維の販売量の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年の繊維販売量は、合成、再生、半合成ともに減少となりました。ここ数年の販売量を見ても、緩やかな減少傾向にあることが分かります。

国内の繊維業界は、中国や東南アジアからの安価での大量輸入、衣料品の伸び悩みなどを背景に、縮小基調にありました。特に2007年から09年にかけては衣料用、産業用繊維ともに大幅な減少を記録し、業績不振が続きました。

さらに2013年4月、東レが炭素繊維を使った自動車部品を製造する童夢カーボンマジックを買収。繊維大手各社は生き残りをかけ、次々とM&Aに動き出しています。

2012年以降の繊維業界は、世界的な経済の回復基調の追い風もあり、自動車部品など産業用を中心に回復基調にあります。

ただ、2020年に入り新型コロナウイルスが世界的に拡大。これに伴い、衣料向けのみならず航空機や自動車などの産業用の需要においても落ち込みを見せています。一方、マスクやガウンに必要な不織布の需要が高まるものの、大半が中国からの輸入のため品薄となりました。このような状況から、工場の国内移管の声が高まる他、東レや三菱化学、シャープやアイリスオーヤマなどが、不織布の増産やマスクやガウンの生産を進めています。

2020年から2021年の繊維大手5社の業績は、5社中4社が減収でした。各社の繊維関連部門の売上高前年比は、三菱ケミカルHDが7.5%減、東レが13.4%減、旭化成が11.4%減、帝人が2.8%増、東洋紡が15.0%減となりました。

中国が繊維生産量で50%超に 変革を迫られる日本の繊維業界

近年、世界では中国の繊維メーカーが急激な伸びを見せており、世界の繊維生産量の50%超のシェアを握るほどにまで成長しました。なかでも、2大化繊であるポリエステルとナイロンの生産の大半は中国です。

こうした環境の中、日本の繊維メーカーは価格面で不利な汎用製品分野では劣勢に立たされており、従来の衣料品繊維事業の見直しを図ってきました。その結果、炭素繊維やアラミド繊維、高機能ポリエチレン繊維など価格競争力のある高付加価値製品へとシフトを開始しています。

また、樹脂や光学フィルムなど従来の繊維事業から電子関連分野など繊維事業でのノウハウを生かせる非繊維事業へとコア事業をシフトするメーカーも増えています。衣料向けにおいても、環境に配慮した植物由来の繊維開発が行われています。

さらに、近年は日本の繊維メーカーの海外展開も加速しています。東レは米ボーイング社と10年以上にわたり1兆円を超える炭素繊維の受注を発表。ボーイングとは次世代航空機の共同開発も盛り込まれており、同社にとって大きな収益源となります。

また、2016年には東レがインドでエアバッグ向け生地の新工場を稼働、中東諸国の民族衣装「カンドゥーラ」の生地「トーブ」で高シェアを握る東洋紡は中東市場を強化、2018年にはオランダの炭素繊維メーカーを1,200億円で買収し、強みの炭素繊維事業を強化する見込みです。

旭化成は2018年に米国の自動車シート材大手を、20年には米国のAdient社の自動車内装ファブリック事業を買収、帝人はタイでアラミド繊維の生産設備の増強を発表するなど、繊維大手の海外展開が加速しています。

かつては衣料用繊維としてわが国の産業を牽引してきた繊維業界。現在ではその座を中国に奪われ、世界の繊維業界の地図は大きく塗り替えられました。一方で日本の繊維技術、その品質は海外でも高い評価を受けています。こうした日本の強みをいかに発揮できるか、今後の業界の動向に注目が集まります。

繊維業界シェア&ランキング(2021年版)

繊維業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで繊維市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

繊維業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 三菱ケミカルHD 10,339 30.1
2 東レ 7,192 21.0
3 旭化成 3,756 10.9
4 帝人 3,149 9.2
5 東洋紡 1,091 3.2
6 住江織物 797 2.3
7 日本バイリーン 672 2.0
8 ダイワボウHD 610 1.8
9 マツオカコーポレーション 539 1.6
10 芦森工業 512 1.5
※三菱ケミカルHDは機能商品事業、東レは繊維事業、旭化成はパフォーマンスプロダクツ事業、帝人は繊維・製品事業、東洋紡は生活・環境事業、ダイワボウHDは繊維事業の売上高です。シェアとは繊維業界の規模(対象企業の45社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで繊維市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ繊維メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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三菱ケミカルHD、東レ、旭化成、帝人、東洋紡、住江織物、日本バイリーン、ダイワボウHD、マツオカコーポレーション、芦森工業、倉敷紡績、クラレ、ユニチカ、ホギメディカル、ダイニック、日清紡HD、日本毛織、川本産業、小松マテーレ、川島織物セルコン、サカイオーベックス、シキボウ、自重堂、日東製網、セーレン、アツギ、トーア紡コーポレーション、丸八HD、イチカワ、日本フエルトなどの計45社
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