非鉄金属業界の動向や現状、ランキングなどを分析しています。

非鉄金属業界

NON FERROUS METAL

2019年-2021年の非鉄金属業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。非鉄金属業界の過去の市場規模の推移をはじめ、非鉄金属製造業の出荷額の推移、売上高ランキング、脱炭素に伴う非鉄金属各社の動向などを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

12.7兆円

(25位/190業界)

成長率

-1.4%

(111位/190業界)

利益率

+0.9%

(129位/190業界)

平均年収

643万円

(71位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

非鉄金属業界の現状と動向(2021年版)

グラフは非鉄金属業界の業界規模(対象企業の40計)の推移をグラフで表したものです。

非鉄金属業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の非鉄金属業界の業界規模(主要対象企業40社の売上高の合計)は12兆7,849億円となっています。

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  • 18年
  • 19年
  • 20年

非鉄金属業界の過去11年間の業界規模の推移

2019年の非鉄金属出荷額は9.6兆円の微減 近年は横ばいで推移 

非鉄金属業界の過去の推移を見ますと、2010年から16年までは増減を繰り返しており、16年から18年には増加、2018年から2020年にかけては減少に転じています。

下のグラフは、非鉄金属製造業の出荷額の推移を示したものです。経済産業省の工業統計調査(2021年8月公表)によると、2019年の非鉄金属製造業の出荷額は、前年比5.9%減の9.6兆円でした。

非鉄金属製造業の出荷額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、近年の出荷額は多少の増減が見られるものの、9兆円前後で推移してるのが特徴的です。2019年は前年から若干の減少となりましたが、近年はほぼ横ばいで推移しています。

2020年の非鉄金属業界は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、自動車関連事業および通信や電力関連の工事の停滞、海外の銅鉱山の開発が中断するなどの影響を受けました。

一方、住友金属鉱山においては前年に比べ増収増益を記録しています。中国経済の回復や世界経済の先行き不透明感から、銅やニッケル、金価格の上昇が寄与しました。2020年の企業業績は明暗が分かれた年でした。

非鉄金属工業の生産指数の推移

非鉄金属工業の生産指数の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは、経済産業省の鉱工業指数の非鉄金属工業の生産指数の推移を示したものです。グラフを見ることで、2022年までの直近の非鉄金属業界の動向を知ることができます。最新の2022年4月の非鉄金属工業の生産指数は、前年比0.3%減の100.0でした。

グラフによると、新型コロナの感染拡大に伴い2020年7月にかけて大幅に落ち込みましたが、7月を底に2021年3月にはコロナ前の水準を上回りました。その後は増減を繰り返しており、全体としては横ばいで推移しています。

非鉄金属業界 売上高ランキング

2020年の非鉄金属業界の売上高ランキングを見ますと、首位が住友電気工業、2位が三菱マテリアル、3位はENEOS HDでした。売上の規模では住友電気工業が一歩リードをしています。また、8位から10位の3社においては売上が拮抗しており、年によって順位が入れ替わっています。

非鉄金属業界の上位3社の2021年3月決算は、住友電気工業が前期比6.1%減の2兆9,185億円、三菱マテリアルが同2.0%減の1兆4,851億円、ENEOS HD(金属事業)が8.7%増の1兆0,896億円となり、ENEOSを除く2社が減収を記録しました。

『脱炭素』需要に期待 EV向けの材料や部品の生産強化へ

世界的に脱炭素に向けた動きが高まる中、非鉄金属業界では脱炭素関連の開発に向けた動きが強まっています。

温暖化対策に伴う自動車の燃費規制強化を受け、電気自動車の普及が期待されています。こうした市況から、非鉄金属業界では車載用の次世代電池や電気関連部品の需要増加を見込んでいます。

住友金属鉱山の「電池材料事業」

住友金属鉱山の「電池材料事業」の一例

住友金属鉱山は、車載用リチウム電池の正極材として用いる「ニッケル酸リチウム」の分野で、世界トップシェアを確立しています。今後の需要拡大を見据え電池材料を成長事業とし、ニッケル酸リチウムの生産増強を行っています。2022年半ばから月生産4,550tを4,850tへ増産し、さらに2027年には月産1万tに増産する計画を発表しています。

鉱山資源を有する住友金属鉱山は、鉱石から電池材料まで一貫した独自のニッケルサプライチェーンを構築しています。「資源、製錬、材料」の3事業の連携を強みとし、さらなる事業強化を図っています。

また、脱炭素の動きはアルミの需要拡大も期待されています。自動車業界では以前にも増して車体の軽量化が進められています。EV化によってモーターや電池の搭載で車両重量が増加しており、軽量化による燃費向上に向けたアルミ材の採用が進んでいます

UACJでは、こうした自動車業界の変化を捉え、EV用アルミニウム材の開発を強化しています。アルミの特性を活かし自動車パネル、油圧シリンダー、ボディ、内装部品、リチウム電池に用いるアルミ箔などを手掛けるなど、軽量化ニーズを捉えたEV用アルミニウム事業の拡大を進めています。

2020年の非鉄金属業界は新型コロナの感染拡大で、企業によって明暗が分かれた年でした。そのような市況の中、世界的な脱炭素社会に向けた動きは非鉄業界には追い風です。ただ、こうした需要は鉱山権益を持つ一部大手企業のみで、製錬事業を本流としている企業は製錬マージンの低下が課題として残っています。

非鉄金属業界シェア&ランキング(2021年版)

非鉄金属業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで非鉄金属市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

非鉄金属業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 住友電気工業 29,185 22.8
2 三菱マテリアル 14,851 11.6
3 ENEOSホールディングス 10,896 8.5
4 昭和電工 9,737 7.6
5 住友金属鉱山 9,261 7.2
6 古河電気工業 8,116 6.3
7 フジクラ 6,437 5.0
8 DOWAホールディングス 5,880 4.6
9 UACJ 5,697 4.5
10 三井金属鉱業 5,229 4.1
※ENEOSホールディングスは金属事業の売上高です。シェアとは非鉄金属業界の規模(対象企業の40社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで非鉄金属市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ非鉄金属メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

非鉄金属業界 その他のランキング

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非鉄金属業界 対象企業一覧
住友電気工業、三菱マテリアル、ENEOSホールディングス、昭和電工、住友金属鉱山、古河電気工業、フジクラ、DOWAホールディングス、UACJ、三井金属鉱業、日本軽金属HD、神戸製鋼所、リョービ、アサヒHD、昭和電線HD、古河機械金属、大紀アルミニウム工業所、日鉄鉱業、ホッカンHD、東邦亜鉛、アーレスティ、CKサンエツ、タツタ電線、中外鉱業、東邦チタニウム、オーナンバ、平河ヒューテック、東京特殊電線、大阪チタニウムテクノロジーズ、エルアイイーエイチなどの計40社
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