シャッター業界の動向や現状、ランキングなど

倉庫のシャッターの画像

シャッター業界の動向や現状、ランキングなどを解析しています。データは2022-2023年。シャッター業界の過去の市場規模の推移をはじめ、シヤッターの販売量と販売金額の推移グラフや災害用シャッターの各社の取り組みなどを解説しています。

シャッター業界(2022-2023年)

シャッター業界の推移と基本情報

業界規模

0.8兆円

成長率

8.2

利益率

4.1

平均年収

714万円

  • 12年
  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年
  • 22年

シャッター業界の過去の業界規模の推移を見ますと、上昇傾向にあります。

シャッター業界の動向と現状(2022-2023年)

2022年のシャッター業界は大幅増 価格転嫁が進む

経済産業省の「生産動態統計」によると、2022年のシャッターの販売量は前年比3.9%増の100,239トン、販売金額は前年比11.4%増の537億円でした。

シャッターの販売数量と販売金額の推移

シャッターの販売量と販売金額の推移(出所:生産動態統計、グラフは業界動向サーチが作成)

シャッターの販売推移を見ますと、販売量・販売金額ともに2022年は増加しました。販売金額ではコロナ前の2019年を上回る水準にあります。近年のシャッター業界は、原材料価格の高騰が見られますが、大手各社とも価格転嫁が進んでおり、好調な業績となっています。

2022-2023年のシャッター業界は、コロナの影響が一部で残るものの、全体的には増加傾向にあります。海外事業がとくに好調で、北米では旺盛な住宅市場の拡大を背景に、業績を大きく伸ばしています

2022-2023年の国内のシャッター業界は鈍化傾向にあります。2022年の新設住宅着工戸数は前年比0.4%増の85万9,529戸でした。大幅に減少した2020年から反発し、2年連続の増加なりました。一方、倉庫や工場、事務所や店舗などの民間非住宅着工床面積は前年比2.3%減となっています。

一方、eコマースを背景とした物流施設の需要は根強く、物流施設向けシャッターは好調に推移しています。米国では住宅ガレージ用シャッターの需要が強く、米国でのホームセンターやeコマース向けも大きく伸びています。2022-2023年のシャッター業界は好調な北米市場に加え、為替、価格転嫁による恩恵が大きな一年でした。

シャッター業界 売上トップ5(2022-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 三和HD 5,881
2 文化シヤッター 1,991
3 東洋シヤッター 206

2022-2023年のシャッター業界の売上高ランキングを見ますと、三和HD文化シヤッターが前年比で大幅増収、東洋シヤッターが横ばいとなっています。首位の三和HDは重量、軽量シャッターともに国内首位で、海外でも欧米を中心に幅広く展開しています。

2位の文化シヤッターは商業施設、工場、戸建て向けが主力です。3位の東洋シヤッターは商業施設やビル向けの重量シャッターを中心に手がけています。

台風や集中豪雨が増加 防災シャッターの重要度増す

豪雨で水没している街

続いて、シャッター業界の近年のトレンドを見ていきましょう。シャッターには豊富な種類があり、住宅用の軽量シャッターはもちろん、窓シャッター、オーバースライダー、防火・防水シャッター、重量シャッター、シートシャッターなど様々です。

そんな中、近年とくに注目を集めているのが防災用シャッターです。シャッター本来の機能とも言えますが、最近では大型台風や集中豪雨、洪水による被害が増えており、シャッターの持つ「防災」の役割が重要度を増しています。

文化シヤッター

文化シヤッターは浸水被害に備える「止水事業」を強化

防災への重要度が増す中、業界2位の文化シヤッターは集中豪雨や台風に備えた止水事業を強化しています。止水シャッターや止水ドア、止水板に加え、増水に伴い水の浮力で自動起立する「浮力起伏式止水版」も展開。業績も好調に推移しています。

業界首位の三和シヤッターも水害に備えた「ウォーターガード」シリーズを展開。洪水や大雨時に出入口からの浸水を守ります。また、近年では強風発生時に飛来物から開口部を守る「耐風ガード」シリーズも展開。需要が増している物流施設向けを中心に手掛けます。

近年、日本では大型台風やゲリラ豪雨、洪水などの様々な災害が増えています。今後もこうした災害は引き続き起きるとみられ、シャッターが持つ「防災」の機能がさらに注目されることでしょう。日本の建物の防災対策はいまだ未整備であり、今後もこうした需要は底堅いと見られています。

シャッター業界 ランキング&シェア

シャッター業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでシャッター市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

シャッター業界 売上高&シェアランキング(2022年-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 三和HD 5,881
2 文化シヤッター 1,991
3 東洋シヤッター 206

※シェアとはシャッター業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでシャッター市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれシャッター業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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シャッター業界 対象企業一覧

三和HD、文化シヤッター、東洋シヤッターの計3社

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