通販業界の業界レポート。データは2022-2023年。動向や現状、シェア、売上高、純利益、勤続年数、平均年収等のランキングを掲載しています。対象企業の過去の業績を追うことで通販業界全体の現状や動向、傾向を知ることができます。
業界規模
2.2兆円
成長率
3.2%
利益率
1.6%
平均年収
594万円
通販業界の過去の業界規模の推移を見ますと、緩やかな上昇傾向ですが、直近は横ばいで推移しています。
過去の通販業界の動向を振り返りますと、カタログやテレビ、ラジオが主流であった通販は国内外の景気悪化の影響を受けていましたが、スマートフォンの普及に伴い、インターネット通販が伸長しました。業績は増加に転じるものの、カタログ通販は拡大するインターネット通販の需要をうまく取り込めていないが実情です。
通販の業界規模は、2022年までの23年間において増加傾向にあります。なかでもここ10年はインターネット通販が市場を牽引しています。
2020年は新型コロナによる感染拡大の影響で、消費者の外出の機会が減り、通販需要が拡大しました。休校やテレワークの普及など自宅で過ごす時間が増えたことで、机や椅子、インテリアや健康器具などの需要が伸びました。一方、2021年後半以降は、経済活動の再開に伴い、コロナ特需相場は落ち着きを見せたものの、利便性の高さから堅調に推移しています。
2022年の通販業界の動向を見ますと、コロナ特需の反動減が見られたものの、新規顧客が拡大した年となりました。感染対策向け商品や企業向けの文具やオフィス用品、雑貨の販売が減少したものの、オフィス向けの飲料や生活用品の売上は伸長しました。
※大塚商会はサービス&サポート事業の売上高。2022年の通販業界の売上高ランキングでは、首位がアスクル、2位が大塚商会、ジャパネットHDと続きます。
2022-2023年の通販上位5社の売上高を見ますと、アスクルが前年比4.2%増、大塚商会が同2.7%減、ジャパネットHDは0.8%減、MonotaROは19.1%増、ベルーナは3.5%の減少でした。
近年、インターネットやスマホの普及、コロナ禍での「巣ごもり消費」の高まりなどを背景に、インターネット通販市場は増加傾向にあります。また、経済活動が再開した現在も利便性の高さから、通販需要は堅調に推移しています。
現在の通販業界の主流はカタログ通販からインターネット通販へと確実に変化を遂げています。一方で、ネット通販は「アマゾン」や「楽天」など一部のIT系プラットフォームにユーザーが集中しており、従来型のカタログ通販企業は出遅れ感が見られます。
こうした動向を受け、千趣会やニッセンHDはスマートフォン向けアプリやECサイトに注力してきました。
他の通販大手各社もインターネットやスマートフォン事業に力を注いでいるものの、拡大するネット通販需要をうまく取り込めていないのが実情です。今後もネット通販業界は堅調に推移するものと見られ、各社対応を迫られています。
通販業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで通販市場のシェアや現状、動向を知ることができます。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | シェア | |
1 | アスクル | 4,467 | ||
2 | 大塚商会 ※ | 3,193 | ||
3 | ジャパネットHD | 2,487 | ||
4 | MonotaRO | 2,259 | ||
5 | ベルーナ | 2,123 | ||
6 | ジュピターショップチャンネル | 1,555 | ||
7 | オイシックス・ラ・大地 | 1,151 | ||
8 | コクヨ ※ | 913 | ||
9 | スクロール | 810 | ||
10 | DINOS CORPORATION | 592 |
※シェアとは通販業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで通販市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ通販業界の詳細ランキングページにジャンプします。
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