メガネ業界の動向や現状、ランキングなどを解説

黒い眼鏡

メガネ業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。メガネ業界の過去の市場規模の推移をはじめ、大手眼鏡メーカー3社の売上高の推移、2021-2022年の動向とトレンド、海外展開の状況と今後の取り組みなどを解説しています。

メガネ業界(2021-2022年)

メガネ業界の推移と基本情報

業界規模

0.2兆円

成長率

1.0

利益率

-1.4

平均年収

519万円

  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

メガネ業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年には減少に転じましたが、2021年には反発しています。

メガネ業界の動向と現状(2021-2022年)

2021年の眼鏡業界は微増 コロナ前の水準には至らず

下のグラフは、2016年から2021年までの大手メガネメーカー3社の売上高の推移を示したものです。

メガネメーカー3社の売上高の推移(出所:各社決算資料、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフによると、2016年から2019年までは各社増加傾向にありましたが、2020年は一転して減少、2021年には再び増加に転じているのが分かります。

2021-2022年の眼鏡業界は新型コロナの影響を受けている一方で、ライフスタイルや価値観の変化に伴い、スポーツや趣味、目の健康など多様化する消費者ニーズをうまく捉え、市場は堅調な推移を見せています。

近年では、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの電子デバイスの普及により、眼精疲労や若年層のスマホ老眼が増加しています。また、ファッションの一部としてアクセサリー感覚でメガネを身に着ける消費者も増加し、高齢化に伴う老眼鏡や遠近両用眼鏡などの需要増で市場は拡大しています。

海外市場においては、新型コロナの感染状況や経済活動の回復に違いはあるものの、中国や台湾、米国では堅調でした。一方、EC事業を展開する企業においては、国内、海外市場ともに好調な推移となりました

一方で、「JINS」や「Zoff」のような、低価格帯店舗が順調に伸びており、単価の下落による市場の縮小が懸念されています。加えて、雑貨やアパレル店においてもサングラスやフレームが低価格で販売されていることも、単価下落の要因に挙げられます。メガネ業界では販売価格での競争も激しくなっており、利益確保が難しい環境になりつつあります。

メガネ業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 メガネトップ 821
2 ジンズHD 638
3 パリミキHD 440
4 ゾフ 290
5 ビジョナリーHD 260

ゾフは2020年の売上高。2021年の眼鏡業界の売上高ランキングを見ますと、首位がメガネトップ、2位がジンズ、パリミキHD、ゾフ、ビジョナリーHDと続きます。

「眼鏡市場」を展開のメガネトップは、国内に1,022店舗(2022年3月現在)を展開。自社工場を有し、業界では唯一製販体制を持つ企業。海外事業は、2021年3月台湾に海外一号店を出店しています。2位のジンズHDは「ジンズ」ブランド展開。国内では451店舗を出店し、全売上高のうち80%を国内事業が占めます。海外事業は中国を軸に、台湾、アメリカに進出しています。

2021-2022年の眼鏡業界の業績を見ますと、5社中1社が増加、4社が横ばいでした。一方、コロナ前の水準を上回ったのはメガネトップとジンズHDの2社のみで、残り3社はコロナ前の水準には届いていない状況です。

機能とデザインの両立へ 『メガネスーパー』きめ細かな接客が奏功

メガネとビジネスマン

ここ数年のメガネ業界で人気を集めていたのが、スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトカットメガネ『PCメガネ』です。先駆者であるジンズHDの『JINS PC』は、大ヒットを記録、他社もこの流れに追随しPC、PCメガネ競争が起こりました。

現在ではPC用メガネ需要も一服し、各社はUVカットやスポーツ用眼鏡など、新たな機能性メガネの開発を行っています。老眼鏡を必要とする年齢層や目の健康を意識する消費者も増加傾向にあるため、中高年に向けたきめ細かなサービスが必要になっています。

また、ファッションアイテムとしての眼鏡の地位も獲得し、一人で複数の眼鏡を持つ消費者も増え、現在のメガネ業界においては、機能性とデザイン性の両立が重視されています。

こうした消費者の動向を受け、ジンズHDは独自のSPA方式を低価格帯で展開しています。『JINS PC』はデザインや機能の一新で名称も「JINS SCREEN」に変更しました。その後も、花粉症対策用や耳にかけないメガネ、一本2役のサングラスなど、新たな機能性メガネを次々と提案。近年はバイオレットライトを用いた「近視進行抑制メガネ型医療機器」を坪田ラボと共同開発しており、2024年の販売を目指しています。

OWNDAYSは、「メガネのファストファッション」をコンセプトに、ファッション性とデザイン性を高める方向に舵を切っています。値段はフレーム価格のみと明確で、特に30~40代の男性からの支持を得ています。

「メガネスーパー」を展開するビジョナリーHDの躍進も目立ちます。「低価格路線」から「顧客のニーズを丁寧に聞き取るスタイル」へ方向転換したことが功を奏し、見事に業績を回復させました。「目の健康寿命の延伸」を掲げ、最大40項目もの検査ができるというきめ細かな接客が好評で、40歳以上の中高年に人気があります。

海外進出が今後の成長のカギとなるか アジア圏の進出加速

ここ数年、メガネ業界は海外への展開を加速させています。今後の持続的な経営を可能にしていくには、グローバル展開は欠かせないものとなっています。

「JINS」を展開するジンズHDは2010年に中国に進出、2015年には米国および台湾へ進出しました。2018年にはフィリピン、香港へ進出し、2021年12月現在235店舗を展開しています。米国ではオンライン販売が順調で、2019年には海外売上がついに100億円を突破しました。

「パリミキ」が主力のパリミキHDは、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカに進出し、2021年3月現在108店舗を展開しています。

OWNDAYSは中国を除く、アジアを中心に出店。台湾、香港、インドネシア、ベトナム、シンガポール、タイ、インド、カンボジア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの12ヶ国で223店舗以上を展開し、海外出店を加速させています。2021年11月中旬にはUAEに進出、今後はアフリカへの出店も発表しています。

ゾフでは、中国、シンガポール、香港のアジアへ展開し、2022年2月現在、43店舗を展開。そのうち中国では25店舗を展開、東南アジア市場での拡大を目指しています。メガネトップは他社に比べ海外展開は出遅れており、2020月3月台湾での出店が海外初進出となります。2022年3月現在、台湾内では計6店舗が展開しています。

国内では今後、少子高齢化による人口減少、低価格帯店舗の拡大を背景に、市場は縮小する可能性があります。メガネ業界では今後も、人口の増加や経済の成長が期待できる海外での展開が進むことが予想されます。

メガネ業界 ランキング&シェア

メガネ業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでメガネ市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

メガネ業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 メガネトップ 821
2 ジンズHD 638
3 パリミキHD 440
4 ゾフ 290
5 ビジョナリーHD 260
6 愛眼 138

※ゾフは2020年の売上高です。シェアとはメガネ業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでメガネ市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれメガネ業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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メガネ業界 対象企業一覧

メガネトップ、ジンズHD、三城HD、ゾフ、ビジョナリーHD、愛眼の計6社

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