ジュエリー業界の動向や現状、ランキングなどを分析

ダイヤモンドとリング

ジュエリー業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析・研究しています。データは2021-2022年。ジュエリー業界の過去の市場規模の推移をはじめ、消費者の家計支出の推移、インバウンドの現状や個人消費のトレンド、各社の今後への取り組みなどを解説しています。

ジュエリー業界(2021-2022年)

ジュエリー業界の推移と基本情報

業界規模

0.2兆円

成長率

-1.6

利益率

-40.4

平均年収

374万円

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

ジュエリー業界の過去の業界規模の推移を見ますと、横ばいで推移しており、2020年には減少しましたが、2021年には反発が見られます。

ジュエリー業界の動向と現状(2021-2022年)

2021年のジュエリー業界 増加に転じるも、コロナ前の水準に届かず

下のグラフは、2021年までの装身具(宝石、貴金属類)の1世帯あた1ヶ月の支出の推移を示したものです。

装身具(宝石、貴金属類)の1世帯あたり1か月の支出額の推移

装身具(宝石、貴金属類)の1世帯あたりの支出の推移(出所:総務省統計局、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、2010年から2021年まで年によりばらつきはありますが、長期的には1世帯当たりの宝石の支出額は縮小傾向にあります。

2021から2022年のジュエリー業界は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けており、業態や立地で明暗が分かれた年でした。消費マインドの冷え込みに加え、店舗の時短営業や休業などの影響を受けた一方、通信販売の拡充や実店舗での販売促進を積極的に展開した企業においては、売上が前年を上回る結果となりました。

一方、新型コロナの流行によって結婚式の需要や婚姻組数の減少が響き、中価格帯のブライダルジュエリーは苦戦することとなりました。

さらに、近年のブライダルジュエリーにおいては、晩婚化による婚姻組数の減少が影響し、婚約指輪や結婚指輪は落ち込んでいます。また、若者の間では『ジュエリー離れ』が加速し、最大需要期であるクリスマス商戦の売上減少も見られています。

国内では少子高齢化による人口減少や消費税増税などの影響により、今後もジュエリー業界にとっては厳しい環境が続くことが予想されています。厳しい状況のなか、さらにジュエリー業界を追い込んでいるのが、新型コロナウイルスによる世界的な感染拡大で、訪日外国人の激減で高額商品の売れ行きに影を落としています。2021年の業界規模は増加に転じましたが、依然としてコロナ前の水準には届いていない状況です。

ジュエリー業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 コメ兵HD 666
2 エステールHD 299
3 サマンサタバサジャパンリミテッド 253
4 NEW ART HD 187
5 ヨンドシーHD 184

※はジュエリー関連の部門売上高。2021年のジュエリー業界の売上高ランキングを見ますと、首位がコメ兵HD、2位がエステールHD、サマンサタバサジャパンリミテッド、NEWARTHD、ヨンドシーHDでした。

中古ブランド品首位のコメ兵は、小売や会員企業向けの法人オークションを行い、宝飾品やブランド品の買取専門店の出店を拡大、商品取扱量の拡充に注力しています。エステールHDはショッピングセンターを中心に出店、宝飾品の生産から販売の一貫体制が特徴です。

2021-2022年のジュエリー業界は、5社中の上位3社が増加、横ばいと減少が各1社となりました。なかでも首位のコメ兵は前年比42.9%増と大幅プラスを記録しています。

各社今後に向け様々な策を展開 ECサイトの強化や不採算店の圧縮など

様々なデータを分析している様子

ジュエリー業界では、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大やインバウンド需要の減退、国内消費の落込みや人口減少によって、市場の縮小が懸念されています。さらに、ECサイトやフリマサイト及びアプリの台頭、海外販売といった販路の多様化、海外ブランドとの競争や新規参入企業の増加に伴い、競争は激化しています。

各企業は根本的な打開策が必須として、ECサイトへの注力、集客力のある地域への新規出店や不採算店の見直しなど、販路の拡大や新規顧客獲得へと動いています。

ジュエリーやブランド品のリユースでトップのコメ兵では、買取および販路を強化、法人向けオークションビジネスの拡大に取り組んでいます。商品の拡充や商材面での専門性強化を図っており、買取専門店は2024年3月期までに100店舗の出店を計画しています。

20~30代の女性に人気のサマンサタバサジャパンリミテッドは、出店戦略を見直し不採算店を閉店。ジュエリー部門を担う4店舗を閉めると共に、人件費や広告宣伝費の削減を行っています。2020年4月には2ブランド廃止を決定し、さらに、2021年11月までに米国事業から撤退することを公表し、事業基盤の強化に取り組んでいます。

ツツミでは、20~30代の女性をターゲットにした新たなブランド「TODAYS DIAMONDS」を立ち上げ、新規の顧客獲得を図っています。

一方、ナガホリは富裕層マーケットを重点にし、新商品の拡充や百貨店の店舗ごとに富裕層向け商品を企画し、2021年9月よりイタリアンジュエリーブランド「Zoccai(ゾッカイ)」の店舗展開を始めました。コスト低減による共同仕入れや加工、ECサイト等の販路拡大による収益強化も図っています。

このような市況の中、最近のジュエリー界業界では合成ダイヤモンドの登場に注目が集まっています。2018年、天然ダイヤモンドの生産最大手であるデビアスが、合成ダイヤモンドを使用したジュエリーの販売を発表。「LIGHTBOX JEWELRY」名でブランドを立ち上げ話題となりました。

合成ダイヤモンドの市場価格はラパポルト(国際基準)の5~7割程度とされています。有名ブランドにおける合成ダイヤモンドの販売により、業界内では今後「ブライダルジュエリーでは高級品の天然ダイヤモンド、ファッションアイテムでは合成ダイヤモンド」と、二分することが想定されています。

近年では消費者のニーズや好みのブランドも多様化する傾向にあります。以前に比べ、消費者ニーズを捉えにくく、ターゲティングとブランディングがますます重要になってきています。

ジュエリー業界 ランキング&シェア

ジュエリー業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでジュエリー市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

ジュエリー業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 コメ兵HD 666
2 エステールHD 299
3 サマンサタバサジャパンリミテッド 253
4 NEW ART HD 187
5 ヨンドシーHD 184
6 ハピネス・アンド・ディ 183
7 TASAKI 170
8 ナガホリ 169
9 ツツミ 164
10 ミキモト 144

※コメ兵HDはブランド・ファッション事業、ヨンドシーHDはジュエリー事業の売上高です。シェアとはジュエリー業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでジュエリー市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれジュエリー業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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ジュエリー業界 対象企業一覧

コメ兵HD、エステールHD、サマンサタバサジャパンリミテッド、ヨンドシーHD、NEWARTHD、ツツミ、ハピネス・アンド・ディ、ミキモト、ナガホリ、TASAKI、フェスタリアHD、ベリテ、クロスフォー、光・彩、サハダイヤモンドの計15社

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