冠婚葬祭業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。冠婚葬祭業界の過去の業界規模の推移をはじめ、ブライダル、葬儀業界それぞれの2022-2023年の動向をまとめて解説しています。
業界規模
0.3兆円
成長率
1.5%
利益率
5.5%
平均年収
523万円
冠婚葬祭業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年には大きく減少しましたが、2021年、2022年と回復傾向にあります。
冠婚葬祭業界は主に、ブライダル業界と葬儀業界に分けられます。
ブライダル業界は、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、挙式の延期やキャンセル、規模の縮小が相次ぎました。挙式単価も以前に比べて大幅に減少し、ブライダル業界には大きな打撃となりました。
2022年-2023に入り、結婚式の件数と売上高は増加に転じましたが、コロナ前の19年と比較すると約90%ほどの水準にあります。また、長期的な婚姻件数の減少や晩婚化など多くの懸念材料があり、厳しい状況が続いています。
2022年-2023年の主なブライダル会社の売上高では、ツカダ・グローバルHDが前年比15.5%増、テイクアンドギヴ・ニーズが同54.5%増加を記録しています
葬儀業界も2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、参列者の絞り込みなど、規模の縮小が目立ちました。葬儀業界はブライダル業界ほどの影響は受けませんでしたが、業績は悪化しました。
2022-2023年に入り、葬儀業の売上高と取扱件数は増加に転じ、コロナ前の2019年の水準に戻しています。近年の冠婚葬祭業界は、新規参入者が相次ぎ、顧客獲得競争は激化しています。また、コロナ以降、1葬儀あたりの単価減少が目立っています。
2022年-2023年の主な葬儀会社の売上高は、ベルコが前年比14.79%増、日本セレモニーが14.0%増、セレマが14.3%増、燦ホールディングスが8.0%の増加を記録しています。
2022-2023年は、ブライダル、葬儀ともに大幅減少からは回復傾向にあり、コロナ前と比較すると売上高などはほぼ同水準にあります。今後は経済再開とともに、業績は回復する見通しですが、下落した単価が元に戻るかは不透明で、決して楽観視できる状況ではありません。
冠婚葬祭業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで冠婚葬祭市場のシェアや現状、動向を知ることができます。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | シェア | |
1 | ツカダ・グローバルHD | 516 | ||
2 | テイクアンドギヴ・ニーズ | 455 | ||
3 | エスクリ | 241 | ||
4 | 燦HD | 216 | ||
5 | セレスポ | 199 | ||
6 | ワタベウェディング ※ | 196 | ||
7 | アイ・ケイ・ケイHD | 190 | ||
8 | ティア | 132 | ||
9 | 東京會舘 | 128 | ||
10 | サン・ライフHD | 126 |
※ワタベウェディングは2020年の売上高です。シェアとは冠婚葬祭業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで冠婚葬祭市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ冠婚葬祭業界の詳細ランキングページにジャンプします。
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ツカダ・グローバルHD、テイクアンドギヴ・ニーズ、エスクリ、燦HD、セレスポ、ワタベウェディング、アイ・ケイ・ケイHD、ティア、東京會舘、サン・ライフHD、レクスト、ブラス、東京博善、平安レイサービス、こころネット、クラウディアHD、AOKIホールディングス、ビューティ花壇、一蔵、アイエーグループ、ニチリョクなどの計21社
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