葬儀業界の動向や現状、ランキングなどを解説

葬儀場と霊きゅう車

葬儀業界の現状や動向、売上高ランキングや各社シェア状況などを分析・研究しています。データは2022-2023年。葬儀業界の過去の市場規模の推移や死亡者数の推移、需給の状況、最近の葬儀の特徴、今後の動向などもあわせて解説しています。

葬儀業界(2022-2023年)

葬儀業界の推移と基本情報

業界規模

0.2兆円

成長率

2.0

利益率

6.1

平均年収

575万円

  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年
  • 22年

葬儀業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年に大きく落ち込みましたが、2022年には回復基調にあります。

葬儀業界の動向と現状(2022-2023年)

2022年の葬儀業の売上高は5,600億円 取扱件数は8%増加へ

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査(2023年2月公表)によると、2022年の葬儀業の売上高は前年比8.6%増の5,599億円、取扱件数は前年比7.9%増の49万4千件となりました。

葬儀業の売上高と取扱件数の推移

葬儀業の売上高と取扱件数の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは葬儀業者の売上高と取扱件数の推移です。2019年までは売上高、取扱件数ともに横ばいでしたが、2020年は売上高が過去10年で最大の下落、取扱件数も5年ぶりのマイナスを記録しました。2022年の売上高は増加に転じたものの中長期的には横ばい、一方、取扱件数は過去13年間で最も高い水準でした。葬儀一件当たりの単価は縮小傾向にあります。

近年の葬儀業界の状況は、2020年は新型コロナを機に葬儀を小規模化する動きが増加、感染予防として、参列者の絞り込みや火葬のみの葬儀に変更するケースが増えました。一方、2021年以降は法人向けなどの大規規模葬儀が回復しています。

2022-2023年の葬儀業界の動向をみますと、一般葬儀や法人向けの大規模葬儀、お別れ会の件数が前年から増加し各社の業績は回復しました。一方で、コロナ禍をきっかけに加速した葬儀の小規模化は一時に比べ緩和しましたが、全体では祭壇や共花、法要料理の販売減少が続いています。

続いて、葬儀業界の売上高ランキングを見ていきましょう。

葬儀業界 売上トップ5(2022-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 ベルコ 545
2 日本セレモニー 390
3 セレマ 320
4 燦HD 216
5 ティア 132

2022年の葬儀業界売上高ランキングは、首位がベルコ、2位が日本セレモニー、3位がセレマでした。売上高規模でリードするのはベルコ、日本セレモニー、セレマの3社となります。

2022年の売上高の状況を見ますと、上位5社ともに増収を記録、上位3社が14%以上の伸び率となりました。全体ではコロナ前と同水準まで回復しています。

葬儀需要は大幅減も 新サービス『オンライン葬儀』登場

オンラインと葬儀サービス

2022年の葬儀業界は葬儀件数の増加により業績は回復傾向にあります。一方で2020年に猛威を振るった新型コロナは、葬儀業界に大きな影響を与えました。新型コロナで亡くなった方の葬儀を辞退する業者も多数みられ、さらに葬儀の小規模化も加速させました。

感染予防として密集を避けるため、火葬のみの葬儀が増加。加えて、法人向けの大規模葬儀も延期や中止となり、返礼品や仏具、料理等の需要も落ち込むこととなりました。

一方でコロナ禍では、新たなサービスとして『オンライン葬儀』が登場しました。葬儀や納骨の様子を配信、香典のクレジット決済などを可能にし、遠方に住む方や実際に参列できない人にもリモートで葬儀の様子を見てもらう、新たな葬儀のかたちが誕生しています。

葬儀の「簡略化」や「小規模化」で単価下落 市場の伸びは鈍化

下落の矢印

近年、葬儀業界の規模は増加傾向にあります。高齢化が進む国内では、高齢者の増加に伴い死亡者数の数が増えるため、葬儀件数も増加傾向にあります。

葬儀件数は増加傾向にある一方で、一件当たりの単価は下落基調にあります。2020年から2022年は新型コロナの影響もありますが、感染拡大前から市場の伸び率は鈍化しています。

葬儀1件当たりの売上高の推移

葬儀1件当たりの売上高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

葬儀単価の下落要因は、葬儀の「小規模化」が進んでいることが挙げられます。喪主の高齢化や高齢者の一人暮らし、核家族化など、消費者の価値観や習慣の変化を背景に、『家族葬』や『直葬』といった、簡素な葬儀を選ぶケースが増えています

また、価格競争も要因の一つとされています。高齢化に伴い葬儀業界は成長産業としての認識が高くなり、競争環境は厳しさを増しています。同業者による積極的な新規施設の出店に加え、相次ぐ異業種からの新規参入、また、インターネットによる葬儀紹介業者も台頭し、価格競争が激しくなっています。

葬儀への意識や事業環境が変わりゆくなかで、新型コロナの感染が拡大しました。業界内では新型コロナをきっかけに、葬儀費用の低廉化が加速するのではないか、との懸念が広まっています。

死亡者数は2020年に11年ぶりの減少となりましたが、2021年は増加に転じています。一方、2022年は156.8万人と再び戦後最多数を更新しました。今後、死亡者数は2040年にピークを迎えると予想されており、各社はピークアウト後に備え、新たな収益柱の構築や事業再編を進める可能性があります。

葬儀業界 ランキング&シェア

葬儀業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで葬儀市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

葬儀業界 売上高&シェアランキング(2022年-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 ベルコ 545
2 日本セレモニー 390
3 セレマ 320
4 燦HD 216
5 ティア 132
6 レクスト 123
7 東京博善 110
8 きずなHD 105
9 サン・ライフHD 90
10 平安レイサービス 83

※サン・ライフHDは式典事業の売上高です。シェアとは葬儀業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで葬儀市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ葬儀業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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葬儀業界 対象企業一覧

ベルコ、日本セレモニー、セレマ、燦HD、ティア、レクスト、東京博善、きずなHD、サン・ライフHD、平安レイサービス、こころネット、ユー花園、ニチリョクの計13社

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