2021年の葬儀業界の動向や現状、ランキング、シェア等を掲載

葬儀業界

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葬儀業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。現状や動向、売上高ランキングや各社シェア状況などを分析・研究しています。葬儀業界の過去の市場規模の推移や死亡者数の推移、需給の状況、最近の葬儀の特徴、今後の動向などもあわせて解説しています。葬儀業界に就職や転職を考えている方、ビジネスや投資で市場分析をしたい方などご参考にしてください。

業界規模

0.1兆円

伸び率

-4.7%

利益率

+2.8%

目次

葬儀業界の現状と動向(2021年版)

グラフは葬儀業界の業界規模(対象企業の13計)の推移をグラフで表したものです。

葬儀業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の葬儀業界の業界規模(主要対象企業13社の売上高の合計)は1,857億円となっています。

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葬儀業界の過去9年間の業界規模の推移

2020年の葬儀業の売上高は5,100億円 3年連続のマイナス成長

葬儀業界(主要対象企業6社の売上高合計)の過去の推移を見ますと、2012年から2014年ごろまで増加傾向にありましたが、2014年から2020まで緩やかな減少傾向にあります。

経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、2020年の葬儀業の売上高は前年比14.4%減の5,135億円、取扱件数は前年比2.1%減の43万3千件となりました。

葬儀業の売上高と取扱件数の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは葬儀業者の売上高と取扱件数の推移です。2020年の売上高と取扱件数は、ともに前年を割り込みました。売上高は3年連続で減少し、ここ10年で最も大きな下落となりました。また、取扱件数も5年ぶりのマイナスで、前年から9千件が減少しています。

2020年の葬儀業界は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、厳しい年となりました。感染予防として、参列者の絞り込みや火葬のみの葬儀に変更するケースが増え、さらに法人向けの大規模葬儀においても延期や中止になるなど、大きな影響を受けています。

続いて、葬儀業界の売上高ランキングを見ていきましょう。

葬儀業界 売上高ランキング

2020年の葬儀業界売上高ランキングは、首位がベルコ、2位がセレマ、3位が日本セレモニーでした。売上高規模でリードするのはベルコ、セレマ、日本セレモニーの3となります。

2020年の売上高の状況を見ますと、上位6社中6社が5%以上の減収を記録しています。新型コロナの影響を受けた企業がほとんどで、葬儀業界にとって2020年は厳しい一年となりました。

新型コロナで葬儀需要は大幅減 新サービス『オンライン葬儀』が登場

2020年から猛威を振るっている新型コロナは、葬儀業界に大きな影響を与えています。新型コロナで亡くなった方の葬儀を辞退する業者も多いなか、大手各社は万全の態勢で葬儀に取り組んでいます。

感染予防として『3密』を避けるため、火葬のみの葬儀が増加しています。加えて、法人向けの大規模葬儀も延期や中止となるケースがありました。これに伴い、返礼品や仏具、料理等の需要も落込んでおり、大幅な売上減に見舞われています

このような状況から、ティアでは20年9月期決算で、上場以来初の減収減益を発表しています。また、燦HDにおいても、21年3月期の第3四半期まで減収減益となっています。

コロナ禍では、新たなサービスとして『オンライン葬儀』が登場しています。葬儀や納骨の様子を配信し、遠方に住む方や実際に参列できない人にも、リモートで様子を見てもらう、オンラインサービスの活用が進み始めています。

葬儀の「簡略化」や「小規模化」で単価下落 市場の伸びは鈍化

近年、葬儀業界の規模は増加傾向にあります。高齢化が進む国内では、高齢者の増加に伴い死亡者数の数が増えるため、葬儀件数も増加傾向にあります。

葬儀件数は増加傾向にある一方で、一件当たりの単価は下落基調にあります。2020年は新型コロナの影響もありますが、感染拡大前から市場の伸び率は鈍化しています。

葬儀1件当たりの売上高の推移

葬儀1件当たりの売上高の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

葬儀単価の下落要因は、葬儀の「小規模化」が進んでいることが挙げられます。喪主の高齢化や高齢者の一人暮らし、核家族化など、消費者の価値観や習慣の変化を背景に、『家族葬』や『直葬』といった、簡素な葬儀を選ぶケースが増えています

また、価格競争も要因の一つとされています。高齢化に伴い葬儀業界は成長産業としての認識が高くなり、競争環境は厳しさを増しています。同業者による積極的な新規施設の出店に加え、相次ぐ異業種からの新規参入、また、インターネットによる葬儀紹介業者も台頭し、価格競争が激しくなっています。

葬儀への意識や事業環境が変わりゆくなかで、新型コロナの感染が拡大しました。業界内では新型コロナをきっかけに、葬儀費用の低廉化が加速するのではないか、との懸念が広まっています

2019年の死亡者数は10年連続で増加しており、戦後最多数を更新しています。今後、死亡者数は2040年にピークを迎えると予想されており、各社はピークアウト後に備え、新たな収益柱の構築や、事業再編を進める可能性があります。

葬儀業界シェア&ランキング(2021年版)

葬儀業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで葬儀市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

葬儀業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 ベルコ 417 22.5
2 セレマ 305 16.4
3 日本セレモニー 301 16.2
4 燦HD 188 10.1
5 ティア 119 6.4
6 レクスト 110 5.9
7 東京博善 83 4.5
8 きずなHD 80 4.3
9 サン・ライフHD 75 4.0
10 平安レイサービス 70 3.8
※は葬儀関連部門の売上高で、サン・ライフHDは式典事業、平安レイサービスは葬祭事業の売上高です。シェアとは葬儀業界の規模(対象企業の13社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで葬儀市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ葬儀会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

葬儀業界 その他のランキング

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葬儀業界 対象企業一覧
ベルコ、セレマ、日本セレモニー、燦HD、ティア、レクスト、東京博善、きずなHD、サン・ライフHD、平安レイサービス、こころネット、ユー花園、ニチリョクの計13社
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