着物業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。

着物業界

KIMONO

着物業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。着物業界の過去の市場規模の推移をはじめ、着物・和装事業を手掛ける大手4社の売上高の推移グラフ、2020年から2021年にかけてのコロナの業界に与える影響と1世帯当たりの着物・着物レンタル額の推移などを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.04兆円

伸び率

-9.4%

利益率

-17.2%

平均年収

354万円

目次

着物業界の現状と動向(2021年版)

グラフは着物業界の業界規模(対象企業の8計)の推移をグラフで表したものです。

着物業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の着物業界の業界規模(主要対象企業8社の売上高の合計)は425億円となっています。

  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

着物業界の過去5年間の業界規模の推移

2020年着物業界 成人式やイベントの中止など厳しい状況が続く

着物業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2016年から2019年までは横ばいで推移していましたが、2020年には大幅に減少に転じています。

下のグラフは2016年から2020年までの着物大手4社の売上高の推移を示したものです。※の企業は着物・和装事業を手掛ける部門売上高です。

着物大手4社の売上高の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、2016年から2019年まで横ばいで推移していましたが、2020年には4社とも減少に転じています。2020年は大手4社でも減少に転じていることから、業界全体の減少はより大きいことが推測されます。

2020年から2021年の着物業界は、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響に伴う営業店舗の臨時休業や営業時間の短縮に加え、稼ぎ頭である成人式やイベントの延期・中止の影響により売上高、純利益ともに大きく減少する一年となりました。

2020年前半は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言等の影響で、着物販売およびレンタルで売上高を多く減少させる事態となりましたが、2020年夏以降には自粛解除の動きなども見られ、若干の回復に至っています。

着物業界 売上高ランキング

2020年の着物業界の売上高ランキングを見ますと、首位は一蔵、2位はヤマノ、京都きもの友禅、さが美グループ、日本和装と続きます。※は着物・和装部門の売上高です。一蔵(いちくら)は主に若年層を中心とした着物の販売やレンタルを、ヤマノHDは和装や和装宝飾の販売などを手掛けます。2020年は上位5社ともに売上高を落とす一年となりました。

着物購入額は1/4に減少、レンタルは増加 若年層開拓がカギ

続いて、中長期的な着物業界の動向やトレンドを見ていきます。

以下のグラフは着物と着物レンタルの1世帯当たり年間支出金額の推移を示したものです。(総務省統計局「和服に関する支出」より。3か年後方移動平均)

着物と着物レンタルの1世帯当たり年間支出額の推移

着物と着物レンタルの1世帯当たり年間支出額の推移(出所:総務省統計局、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、着物の1世帯当たり購入額は長期的に減少傾向にあります。2002年は1世帯当たり8,000円ほどの支出でしたが、2018年には約2,000円と4分の1ほどまで減少しており、深刻な状況であることが分かります。

一方、着物のレンタルへの支出は2015年あたりから増加傾向にあることが分かります。統計データが更新されていないため、直近の動向は分かりませんが、ここ数年の消費者の傾向としては、着物を「買う」から「借りる」にシフトしていることが読み取れます。

年齢別では、着物のレンタル支出額は50歳代が最も多く、40歳代、60歳代と続きます。中年からシニア層のレンタル需要が高く、若年層が低い傾向あります。こうした傾向から、着物各社は若年層への知名度を向上を強化する必要があります。

着物・和装業界で業績を伸ばしている一蔵(いちくら)は、若年層への知名度向上を強化するためwebコミュニティサイトやインフルエンサーを活用したSNSマーケティングなどを手掛けています。さらに、SPAを手掛け、若年層でも手の届きやすい価格帯を実現。受注実績は好調に増加しています。

2020年の着物業界は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、着付け教室やイベントの縮小を余儀なくされるなど、厳しい一年となりました。各社、オンライン販売やwebチャネルの強化など様々な対抗策を打ち出していますが、本格的な回復には至っていません。コロナ前の状況に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。

着物業界シェア&ランキング(2021年版)

着物業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで着物市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

着物業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 一蔵 116 27.3
2 ヤマノHD 90 21.2
3 京都きもの友禅 73 17.2
4 さが美グループHD 73 17.2
5 日本和装HD 45 10.6
6 ツカモトコーポレーション 18 4.2
7 堀田丸正 6.9 1.6
8 和心 2.8 0.7
※は着物部門の売上高で、一蔵は和装事業、ヤマノHDは和装宝飾事業、京都きもの友禅は和装関連事業、ツカモトコーポレーションは和装事業、堀田丸正は和装事業、和心はコト事業の売上高です。シェアとは着物業界の規模(対象企業の8社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで着物市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ着物業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

着物業界 その他のランキング

着物の関連業界

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着物業界 対象企業一覧
一蔵、ヤマノHD、京都きもの友禅、さが美グループHD、日本和装HD、ツカモトコーポレーション、堀田丸正、和心の計8社
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