航空業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。航空業界の過去の業界規模の推移をはじめ、国内線や国際線の推移、2022年-2023年の旅客数の月次動向などを詳しく解説しています。
業界規模
1.8兆円
成長率
-9.4%
利益率
-16.2%
平均年収
557万円
航空業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年に大幅な減少を記録しましたが、2021年には若干の反発を見せています。
国土交通省の航空輸送統計調査(2022年6月公表)によると、2021年度の国内線の旅客数は、前年比47.1%増の4,969万人、国際線は117.3%増の176万人でした。
国内線・国際線 旅客数の推移(出所:国土交通省、グラフは業界動向サーチが作成)
国内線の内訳を見ますと、幹線(新千歳、羽田、成田、大阪、関西、福岡、那覇の各空港を相互に結ぶ路線)が47.0%増の2,206万人、ローカル線が47.3%の2,764万人と、幹線、ローカル線ともに前年から約5割の回復を見せました。一方、国際線は低水準での推移です。
2021-2022年の航空業界は、旅客数、業績ともに前年から回復しました。大手航空会社は6社とも最終赤字となりましたが、前年と比較して赤字幅は大幅に縮小しています。また、年の後半は経済再開の動きに伴い、国内線の旅客数が回復傾向にあります。
2022年は1-2月にかけて減少となったものの、GWや夏場の経済再開を機に再び回復基調にあります。国際線も同年10月の水際対策の緩和以降、増加傾向です。また、2023年5月には新型コロナが「5類感染症」に移行したことで、さらなる訪日需要が期待されています。
2021-2022年の航空業界の売上高ランキングを見ますと、ANAとJALの売上高の規模が大きいことが分かります。国内の航空業界ではANAとJALの2強と言えるでしょう。
2021-2022年は、大手航空会社5社中5社が増益となりました。前年に比べて業績を大きく回復させています。
続いて、2022年から2023年の航空業界の動向と現状を詳しく見ていきます。以下は2023年2月までの旅客数の月次推移となります。
国土交通省の航空輸送統計調査によると、2023年3月の国内線の旅客数は931.4万人、国際線の旅客数は125.4万人でした。
航空旅客数(国内・国際線)の月次推移(出所:国土交通省、グラフは業界動向サーチが作成)
グラフを見ますと、旅客数は2022年1月から2023年3月まで増加傾向にあることが分かります。なかでも2023年3月の国内線は過去3年間で最も高い水準を記録しました。国際線も2021年までは低空飛行を続けていましたが、2022年から2023年3月にかけて徐々に回復しています。
2022年の10月から1日5万人としていた訪日外国人の入国上限撤廃、ビザなし個人旅行が再開されました。今までは外国人に手間のかかるビザ取得を求めており、これが外国人の訪日を妨げる要因となっていました。ビザが免除されたことで多くの外国人が訪日しており、国際線の旅客数も回復傾向にあります。
2022-2023年の航空業界の主なニュースを厳選してまとめました。直近の航空業界の動向を把握するのにお役立て下さい。
航空業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで航空市場のシェアや現状、動向を知ることができます。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) | シェア | |
1 | ANA HD | 10,203 | ||
2 | 日本航空 | 6,827 | ||
3 | スカイマーク | 471 | ||
4 | AIRDO | 273 | ||
5 | ソラシドエア | 261 | ||
6 | スターフライヤー | 211 |
※シェアとは航空業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで航空市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ航空業界の詳細ランキングページにジャンプします。
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