空港業界の動向や現状、ランキングなどを解説

空港から飛び立つ飛行機

空港業界の動向や現状、ランキングなどを解説しています。データは2021-2022年。空港業界の過去の市場規模の推移をはじめ、国管理空港と羽田空港の営業収益の推移グラフ、売上高ランキングと新型コロナウイルスの業界への影響について解説しています。

空港業界(2021-2022年)

空港業界の推移と基本情報

業界規模

0.2兆円

成長率

-20.7

利益率

-18.7

平均年収

672万円

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

空港業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2020年に大幅に減少し、2021年も低水準のまま推移しています。

空港業界の動向と現状(2021-2022年)

空港業界はコロナで大幅減 上昇トレンドから一転

国土交通省の空港別収支によると、2020年度の国管理空港の営業収益は、前年比73.5%減の1,377億円、羽田空港(東京国際空港)は前年比70.6%減の1,103億円でした。

国管理空港と羽田空港の営業収益の推移

国管理空港と羽田空港の営業収益の推移(出所:国土交通省、グラフは業界動向サーチが作成)

空港の営業収益は2018年まで上昇傾向にありましたが、2019年度には減少、2020年度にはさらに大幅な減少を記録しています。羽田空港も同様の推移をしており、2020年度の営業収益は新型コロナウイルスの影響をまともに受けた業績となっています。統計の公表が遅いため、2021年度の業績はいまだ発表されていませんが、21年度は20年度と同程度か微増の低水準であることが予測されています。

2021年の空港業界は、昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、大幅減収となっています。国際線は95%の大幅減で、国内線は一部で経済再開の動きがみられるものの、依然として厳しい状況が続きます。とくにビジネス利用の戻りが悪く、低迷が長期化する懸念も出ています。

2022年の決算では、大手空港管理会社7社中3社が最終赤字となりました。昨年に比べて売上高、利益は若干の回復を見せましたが、低水準にあります。2021年後半からは経済再開の動きに伴い、空港利用者数も回復傾向にありましたが、22年初頭の感染拡大で再び低迷しました。コロナの動向に業績が振り回される状況が続いています。

空港業界は、航空会社への空港施設の貸与、旅客ターミナルの管理・運営、空港での物販販売や飲食サービスなどを手がける業界です。ターミナルビルなどの家賃や施設利用料、ターミナルでの物販が主な収入源となります。

続いて、空港業界の売上高ランキングを見ていきましょう。以下は2021-2022年の空港業界の売上高ランキングです。

空港業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 成田国際空港 829
2 日本空港ビルデング 570
3 新関西国際空港 542
4 関西国際空港土地保有 301
5 空港施設 237

2021-2022年の空港業界の売上高ランキングを見ますと、首位の成田国際空港と日本空港ビルデング、新関西国際空港の売上高が大きいことが分かります。

日本空港ビルデングは羽田空港の航空会社への施設貸与や旅客ターミナルの管理・運営を、成田国際空港は成田空港の施設貸与、旅客ターミナルの整備・運営などを手掛けています。

2021年-2022年は上位5社中2社が前年比で上昇、2社が横ばい、1社が下落となりました。前年と比較すると横ばいで推移していますが、コロナ前の2019年と比較すると依然として低い水準にあります。

施設利用料、物販ともに減少続く 2022年は8割回復か

空港の様子

2020年からの新型コロナウイルスの影響により、空港業界の状況は一変しました。

今後の動向はコロナ次第ですが、各社とも事業継続が最優先課題となっています。各社ともに当初計画の大幅見直しと施設閉鎖などの費用の削減、手元資金の確保を進めています。

こうした動向を見据え、空港各社は新たな収益源の模索をはじめています。羽田空港の管理や店舗運営などを手掛ける日本空港ビルデングは羽田空港のお土産を買えるネット通販「HANEDA Shopping」を開設しました。

羽田空港のEC「HANEDA Shopping」

羽田空港の限定商品も買える「HANEDA Shopping」

羽田空港でしか買えない「限定商品」や「世界の機内食」が食べられるグルメなど、羽田の持つブランドと希少性を武器に展開しています。

IATA(国際航空運送協会)によると、2022年の世界の航空旅客はコロナ前の8割の水準にまで回復するとし、2024年にはコロナ前の水準を超えるとの見通しを示しています(2022年6月現在)。一方、コロナによりプライベートジェットの需要の増加やワーケーション、地方移住など今までに見られなかったニーズや可能性が見られます。

今後はリバウンドによる世界的な空港需要の増加も考えられます。コロナ対策はもちろん、搭乗時の円滑化を図る「FAST TRAVEL」への対応などの対策も必要となります。空港業界にとっては厳しい状況が続きますが、適切な対応を重ね、来るべき回復期に備えたいとことです。

空港業界 ランキング&シェア

空港業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで空港市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

空港業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 成田国際空港 829
2 日本空港ビルデング 570
3 新関西国際空港 542
4 関西国際空港土地保有 301
5 空港施設 237
6 中部国際空港 163
7 エージーピー 103

※シェアとは空港業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで空港市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ空港業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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空港業界 対象企業一覧

成田国際空港、新関西国際空港、日本空港ビルデング、関西国際空港土地保有、空港施設、中部国際空港、エージーピーの計7社

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