駐車場業界の動向やランキング、現状など

駐車場と赤い車

駐車場業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。データは2021-2022年です。駐車場業界の過去の市場規模の推移をはじめ、業界首位のパーク24の売上高の推移や2020-2021年のコロナの影響や世界展開の現状などを詳しく解説しています。

駐車場業界(2021-2022年)

駐車場業界の推移と基本情報

業界規模

0.3兆円

成長率

-4.2

利益率

6.0

平均年収

576万円

  • 11年
  • 12年
  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

駐車場業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2019年まで増加傾向にありましたが、2020年から減少傾向にあります。

駐車場業界の動向と現状(2021-2022年)

2021年の駐車場業界はコロナ前の8割ほどの水準で推移

下の図は駐車場業界で独走するパーク24の売上高と利益率の推移を示したグラフです。棒グラフは売上高、折れ線グラフは売上高利益率の推移を示しています。

パーク24の売上高と利益率の推移

パーク24の売上高と利益率の推移(出所:有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

パーク24の売上高の推移を見ますと、2015年から2019年にかけて増加傾向にありましたが、2020年には減少に転じています。2021年は減少幅は小さくなりましたが、引き続き減少傾向にあります。利益率においては2017年から減少傾向で、2020年は下落幅が大きくなりました。

駐車場業界はグラフの通り、コロナ前の2019年までは順調に拡大を続けてきましたが、コロナ後の2020年、2021年は苦戦が続いています。感染症の拡大により外出を自粛する人々が増えたため交通量が減少し、駐車場の利用が減少しました。2021年は2020年に比べると業績は回復傾向にありますが、コロナ前の8割ほどの水準で推移しています。

駐車場業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 パーク24 2,511
2 日本駐車場開発 237
3 東京建物 199
4 パラカ 117
5 アズーム 49

駐車場業界の売上高ランキングを見ますと、首位のパーク24の売上高が非常に大きいことが分かります。パーク24はコインパーキングの「タイムズ24」を展開し、業界2位の日本駐車場開発を大きく引き離し、圧倒的なシェアを誇っています

ランキング全体としては、2020年に比べると業績は回復傾向にありますが、依然としてコロナの影響が響いており、厳しい状況が続いています。

業界首位のパーク24、上場来初の二期連続赤字

減少しているグラフと矢印

コロナ前までの駐車場業界の市場規模は拡大傾向にありました。ここ数年の不動産市場の活性化や新車販売台数の回復に伴い、駐車場業界の業績も好調に推移してきました。

ところが、コロナ後の2020年以降に状況は一変しています。新型コロナによる感染拡大で外出を控える消費者が増えたことで観光地や繁華街周辺での交通量が減り、駐車場の利用は大きく減少しました。

その結果、業界首位のパーク24においては、昨年に続き二期連続の赤字を記録しています。なかでも、2020年5月においては初の緊急事態宣言下で前年同月比55.9%減を記録し、業績への影響は大変大きいものとなりました。

一方、コロナ禍では3密回避として、公共の交通機関の利用を控える動きが見られています。移動手段にマイカーやシェアリングサービスなど自動車の利用者は増加傾向にあります。

パーク24では近年、カーシェアリング事業「タイムズカー」の展開を始めています。コロナにより地方では営業や出張、観光での利用は減ったものの、都市部では通勤や買い物を目的とした需要が増加しています。こうしたことから、パーク24では都市部でのカーシェアリング事業を強化し、今後は長期利用の促進を図っています。

ただ、カーシェアリングの事業規模は売上高全体の3割弱と小さいため、駐車場事業の低迷を補うほどの需要はありません。マイカー含め近場の買い物といった日常使いが多く、駐車場の利用にはつながりにくい状況です。

パーク24が世界6ヶ国で展開 中長期的にはチャンスも

駐車場に止まっている車

厳しい状況が続く駐車場業界ですが、中長期的かつグローバルな視点に立つとチャンスも見えてきます。アジアや中東を中心とした海外では今後、高い経済成長が見込まれています。新車販売台数や自動車保有台数が増加し続ける中、駐車場の供給数は慢性的に不足している状態にあります。

国内の駐車場供給数はいずれ頭打ちを迎えます。一方、人口増やGDP増が著しいアジア諸国の駐車場需要は今後も伸びる可能性があり、多くのビジネスチャンスが眠っています。

パーク24の駐車場海外事業「ナショナル・カー・パークス」

パーク24の駐車場海外事業「National Car Parks(イギリス)」

こうした将来的な動向を受け、業界首位のパーク24は2016年12月にセキュア・パーキングのグループ会社を買収し、同年12月にはオーストラリア、シンガポール、マレーシアの各国に現地子会社を設立しています。

さらに、翌年の7月には英駐車場の「ナショナル・カー・パークス」を買収しました。2021年11現在で6ヶ国に進出するなど、積極的に海外での駐車場事業を展開しています。

一方で、新型コロナウイルスによる駐車場業界の苦戦は、海外でも日本と同様の傾向が見られています。パーク24の主要展開国である英国では、2020年12月に発令されたロックダウンの影響が大きく、駐車場の稼働は大幅に低下しています。

2020年から2022年の駐車場業界は需要が大きく低迷しました。2021年はコロナ前の8割ほどの水準で推移しています。今のところ新型コロナは収束の動きを見せていますが、コロナ前の水準に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。一方で、中長期的にはアジアを中心とした駐車場需要も期待されています。危機と機会が入り混じる複雑な時期ですが、この困難な時期をうまく乗り越えて、次なるチャンスを手にしたいところです。

駐車場業界 ランキング&シェア

駐車場業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで駐車場市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

駐車場業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 パーク24 2,511
2 日本駐車場開発 237
3 東京建物 199
4 パラカ 117
5 アズーム 49

※東京建物は駐車場事業の売上高です。シェアとは駐車場業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで駐車場市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ駐車場業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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駐車場業界 対象企業一覧

パーク24、日本駐車場開発、東京建物、パラカ、アズームの計5社

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