2021年の製油業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを解説しています。

製油業界

FOOD OIL

2021年の製油業界の動向や現状、ランキング&シェアを分析しています。製油業界の過去の市場規模の推移をはじめ、食用油の生産量の推移グラフ、2021年のコロナの影響や売上高ランキングと各社の関係、最新の製油メーカーの取り組みなどをご紹介しています。

業界規模

0.8兆円

伸び率

-1.1%

利益率

+3.7%

平均年収

743万円

目次

製油業界の現状と動向(2021年版)

グラフは製油業界の業界規模(対象企業の7計)の推移をグラフで表したものです。

製油業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の製油業界の業界規模(主要対象企業7社の売上高の合計)は8,135億円となっています。

  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

製油業界の過去7年間の業界規模の推移

2019年の食用油の生産量は8.7万t コロナの影響は「やや減」

製油業界の過去7年間の業界規模の推移を見ますと、横ばいで推移しています。

農林水産省の油糧生産実績調査によると、2019年の食用油の生産量は前年比9.8%減の87,711トンでした。食用油の内訳を見ますと、なたね油が前年比2.6%減の22,569トン、大豆油が13.1%減の19,212トン、パーム油は13.1%減の16,453トンでした。

食用油の生産量の推移(出所:油糧生産実績調査、グラフは業界動向サーチが作成)

食用油の生産量はここ数年、横ばいで推移していましたが、2019年には若干の減少に転じています。食用油は「菜種」や「大豆」などの植物から搾油・精製してつくられます。近年では「菜種(なたね)」を原料とする生産が最も多く、大豆、パーム、とうもろこし、ごま、ひまし等が原料として使われます。

2020年の製油業界は、新型コロナウイルスの影響で「若干の減少」となっています。非常事態宣言の影響により、消費者が家にいる機会が多く、家庭用製油の需要は高まりましたが、外食などの業務用製油の需要は落ち込みました。トータルでは若干の減少を記録しています。

主要原料の相場は、コロナによる穀物需要の減少懸念がありましたが、ほぼ前年並みで推移しています。為替相場も2月後半から3月にかけて荒い値動きでしたが、年央からは円高傾向にあり、安定した水準で推移しています。

製油業界 売上高ランキング

続いて、製油業界内の勢力を見ていきます。2019年の製油業界の売上高ランキングでは、首位が日清オイリオ、2位がJ-オイルミルズ、3位が不二製油でした。製油業界の中ではこの3社が高い売上高を占めていることが分かり、中でも首位の日清オイリオの売上が高いことが分かります。

国内の製油業界は事実上、この3強体制と言えます。近年、目立った再編は起きておらず、順位もさほど変わっていません。

「健康オイル」を各社展開 「高付加価値」商品に注力

現在、製油業界が抱えている課題として、低い成長率と利益率が挙げられます。近年の製油業界は横ばいで推移していますが、今後は人口減少の影響により、市場が縮小してゆく可能性があります。また、利益率が低いことも成長を妨げる要因となります。

こうした課題に対処するため、製油メーカー各社は「高付加価値」商品の育成に取り組んでいます。既存の商品に付加価値を加えることで、売上増と利益率の改善に期待を寄せます。

業界首位の日清オイリオは、健康を意識した層をターゲットに「健康オイル」の販売に力を入れています。中鎖脂肪酸の働きにより脂肪がつきにくい「ヘルシーリセッタ」や血中コレステロールを下げる「こめ油プラス」などの食用油を展開しています。

日清有機えごま油

小さじ1杯で1日分のオメガ3が摂取できる「日清 有機えごま油」

2020年9月日清オイリオは「日清 有機えごま油」の販売を開始。限定農園で有機栽培された「えごま」のみを使用し、小さじ1杯で1日分のオメガ3(αリノレン酸)が摂取できる点が特徴です。

業界2位のJ-オイルミルズは、「さらさらキャノーラ油」や「さらさらキャノーラ油健康プラス」などのベーシックオイルを展開。こちらも健康を意識した商品の展開に注力しています。

各社それぞれ、「脂肪がつきやすい」というイメージを「健康」を意識したイメージに切り替える戦略をとっています。高齢化が進む国内市場にとって、「健康」を意識した商品は、消費者に受け入れられやすいでしょう。消費者にうまく訴求できれば、大きなヒットにつながる可能性もあります。

製油業界シェア&ランキング(2021年版)

製油業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで製油市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

製油業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 日清オイリオグループ 3,363 41.3
2 J-オイルミルズ 1,648 20.3
3 不二製油グループ本社 984 12.1
4 昭和産業 885 10.9
5 ADEKA 700 8.6
6 ミヨシ油脂 291 3.6
7 かどや製油 264 3.2
※不二製油グループ本社は植物性油脂事業、昭和産業は油脂食品事業、ADEKAは食品事業、ミヨシ油脂は食品事業、かどや製油はごま油事業の売上高です。シェアとは製油業界の規模(対象企業の7社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで製油市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ製油メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

製油業界 その他のランキング

製油業界 対象企業一覧
日清オイリオグループ、J-オイルミルズ、不二製油グループ本社、昭和産業、ADEKA、ミヨシ油脂、かどや製油の計7社
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