ガス業界のランキング、動向、現状などをリサーチ。

ガス業界

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ガス業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。動向、現状、ランキング、売上高シェアなどを研究しています。過去のガス業界の市場規模の推移をはじめ、家庭用、工業用などのガス販売量の推移、季節要因の影響やガスの自由化、エネファームの動向、各社の取り組みと今後の行方などを解説しています。転職や就職の参考資料、ビジネスや投資の市場分析などにお役立て下さい

業界規模

4.6兆円

(58位/181業界)

成長率

+1.0%

(72位/181業界)

利益率

+4.1%

(46位/181業界)

平均年収

605万円

(102位/181業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

ガス業界の現状と動向(2021年版)

グラフはガス業界の業界規模(対象企業の17計)の推移をグラフで表したものです。

ガス業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のガス業界の業界規模(主要対象企業17社の売上高の合計)は4兆6,817億円となっています。

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  • 11年
  • 12年
  • 13年
  • 14年
  • 15年
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  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

ガス業界の過去11年間の業界規模の推移

2020年は3年連続の減少 家庭用ガスが微増、商業・工業用は減少に

ガス業界の過去の推移を見ますと2010年から14年までは増加傾向、14年から18年においては一旦減少に転じるものの再び増加を記録。近年は激しい増減を繰り返していましたが、2019年から2020年には再び減少に転じています。

エネルギー庁によると、2020年度の都市ガスの販売量は前年比4.8%減の1兆6,320億メガジュール(MJ)。前年に続き、2020年度も減少が見られました。ガス種別では、家庭用は同2.3%増の4,060億MJ、商業用は12.3%減の1,550億MJ、工業用が6.6%減の9,454億MJ、その他は2.7%減の1,255億MJとなっています。

製品ガス販売量の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

都市ガスの主な需要は工業用が大きなシェアを占めており、全体の57%にのぼります。一方、2020年には増加した家庭用ガスは全体の25%、コロナの影響で減少した商業用は9%ほどになります。

2011年の東日本大震災以降、全国の原子力発電所の停止により、火力発電にシフトする動きが見られました。その結果、燃料となるガスの供給増加はガス業界において追い風となりました。

一方、近年では天然ガスの輸入量が増えたために価格が急騰するなど、ガス業界にとって一長一短となっています。また、季節要因の影響も受けやすく、暖冬の年はガスの販売量が減少するなど、不安定な動向を見せています。

また、新型コロナの感染拡大に伴う経済停滞はガス業界にも影響し、電力需要も減少。2020年5月から7月のガス生産量は、前年同月日で平均約1.5割の減少が見られています。

2020年3月決算のガス大手3社の業績は、東京ガスが前年比1.9%減の1兆9,252億円、大阪ガスが同0.2%減の1兆3,686億円、東邦ガスが5.3%増の4,856億円となりました。

「都市ガスの全面自由化」開始 スイッチング400万件突破

2016年4月の電力の小売り全面自由化に続き、2017年4月には都市ガスにおいても全面自由化がスタート、これにより電力、ガス業界は本格的な競争の時代に突入しています。

都市ガスの全面自由化とは、一般消費者が自由にガス会社を選ぶことができる仕組みです。従来は、各地域で大手ガス会社が独占供給していましたが、自由化により消費者がガス会社を選択できるようになりました。

電力業界に比べガス業界は保安業務を担うため参入障壁が高く、当初は参入企業が少なく低調な滑り出しでしたが、徐々に拡大しつつあります。そして、2020年9月時点でのスイッチング申込件数(切換え手続き件数)は401万件と、開始した年の5万7千件から6割以上も増加しています。

都市ガスやLPガスは電力自由化をきっかけに、電力業界への参入を進めました。ところが、ガス自由化に伴い、今度は大手電力がガス業界に参入し、大手ガス会社のシェアを奪う形になっています。

電力とガスが自由化したことで、様々な業界から参入が見られます。大手電力会社に加え、鉄道や旅行会社、携帯電話や石油元売り会社など、異業種からの相次ぐ参入は業界内での競争を激化させています。

2020年4月には電力の送配電分離が開始、2022年4月にはガスの小売り事業とガス導管事業の分離が予定されており、ガス小売市場の公平な競争を促します。今後のガス業界の動向に注目が集まります。

脱炭素で再生可能エネルギー台頭 大手ガス「エネファーム」普及へ

ガス業界の業績を大きく左右する要因の一つに「暖冬」が挙げられます。

一般家庭へのガスの主な供給は、給湯や暖房であるため暖冬の影響を受けます。商業用においても空調が主な利用になるため、冷夏や暖冬による影響によりガスの販売量は減少、気候の変化はガス業界には大きな痛手となります。

2015年から16年のガス業界の業績は大きく減少していますが、これは主にこの年の冬が暖冬あったことが原因であるとされています。近年は、地球温暖化の影響もあり、日本の冬の温度は年々上昇傾向にあります。

温暖化対策は世界で進められており、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みを進めています。太陽光や風力、洋上風力や水力、地熱やバイオマス発電など再生可能エネルギーを導入する企業が増えており、ガス会社もガスを供給すると共に、再生可能エネルギーの導入を進めています

また、大手ガス会社はガスで電気とお湯を作る家庭用燃料電池「エネファーム」の普及にも注力しています。2019年現在での家庭用燃料電池の普及率は30万台、政府も普及支援に取り組んでおり2030年には530万台を目標に掲げています。

これまでは戸建てを中心に普及していた「エネファーム」はマンションでも広がりつつあります。今後、集合住宅やスマートシティなどでの普及拡大が期待されています。

ガス業界シェア&ランキング(2021年版)

ガス業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでガス市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

ガス業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 東京ガス 17,651 37.7
2 大阪ガス 13,641 29.1
3 東邦ガス 4,347 9.3
4 西部ガスHD 1,919 4.1
5 日本瓦斯 1,434 3.1
6 静岡ガス 1,213 2.6
7 北海道ガス 1,181 2.5
8 サーラコーポレーション 957 2.0
9 京葉瓦斯 886 1.9
10 TOKAIホールディングス 773 1.7
※サーラコーポレーションはエネルギー&ソリューションズ事業、TOKAIホールディングスはエネルギー事業の売上高です。シェアとはガス業界の規模(対象企業の17社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでガス市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれガス会社の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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ガス業界 対象企業一覧
東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスHD、日本瓦斯、静岡ガス、北海道ガス、サーラコーポレーション、京葉瓦斯、TOKAIホールディングス、広島ガス、K&Oエナジーグループ、北陸ガス、四国ガス、日本ガス、大丸エナウィン、宮崎ガスの計17社
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