産業ガス業界の動向やランキング、シェアなどを分析しています。

産業ガス業界

INDUSTRIAL GAS

2021年の産業ガス業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを研究しています。産業ガス業界の過去の市場規模の推移をはじめ、産業ガス(酸素、窒素、アルゴン)の販売額の推移グラフ、2020年のコロナの影響と近年市場が拡大している半導体や海外事業の動きなどを解説しています。就職や転職、ビジネスや投資等の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

1.3兆円

伸び率

+5.6%

利益率

+4.4%

平均年収

677万円

目次

産業ガス業界の現状と動向(2021年版)

グラフは産業ガス業界の業界規模(対象企業の10計)の推移をグラフで表したものです。

産業ガス業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の産業ガス業界の業界規模(主要対象企業10社の売上高の合計)は1兆3,449億円となっています。

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  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

産業ガス業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年の産業ガスは減少に転じる コロナの影響大きく

産業ガス業界の市場規模の推移を見ますと、2019年までは増加傾向にありましたが、2020年には減少に転じています。

下のグラフは代表的な産業ガスの販売金額の推移をあわらしたものです。経済産業省の生産動態統計によると、2020年の酸素(ガス)の販売金額は、前年比21.0%減の567億円、窒素(ガス)の販売金額は前年比4.6%減の440億円、アルゴンは7.9%減の222億円でした。

主な産業ガスの販売金額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

産業ガス全体としては2019年までは緩やかな上昇傾向でしたが、2020年には減少に転じています。2020年は特に「酸素」の減少が目立つ一年でした。

2020年の産業ガス業界は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、主力のセパレートガス(酸素、窒素、アルゴン)の売上が減少しました。半導体などのエレクトロニクス向けガスを除き、ほとんどのガスで減少を記録しています。2020年は前半に大きく減少を記録しましたが、2020年7月ごろから回復の兆しが現れ、後半には緩やかな増加が見られます。

産業ガスとは、都市ガスやLPガスを除き、産業界で幅広く使われているガスの総称です。産業ガスは鉄鋼や化学、半導体、ガラスなど様々な産業で使われており、酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、水素、ヘリウムなどが該当します。産業ガスは多くの製造業で多く使われているため、製造業の動向の影響を受けやすい業界です。

産業ガス業界 売上高ランキング

2020年(2021年3月決算)の産業ガス業界の売上高ランキングを見ますと、日本酸素HDの売上高が大きいことが分かります。2020年は3社が横ばい、2社が減少を記録しています。

半導体、海外事業など成長分野に投資が集中

日本など先進国では成熟市場となりつつある産業ガス業界ですが、近年業界を牽引しているのがエレクトロニクス分野と海外事業です。

エレクトロニクスとは主に半導体向けで、半導体向けの産業ガスは市場規模が拡大しています。国内外で大手半導体メーカーの増産や設備投資が加速する中で、産業ガスメーカーも半導体関連へと投資をシフトしている動きが見られます。

エア・ウオーターの高純度窒素ガス発生装置「V1」

エア・ウオーターの高純度窒素ガス発生装置「V1」

近年では産業ガス各社の海外事業への投資も活発化しています。産業ガス首位の日本酸素HDは欧州、米国、アジア・オセアニアで幅広く展開。特に、東アジアで半導体向けの電子材料ガス事業に注力しています。

産業ガス2位のエア・ウォーターはインドで大型酸素プラント、医療用酸素などのインド事業を強化しています。産業ガス3位の岩谷産業は、ヘリウムを国内に加えて、中国や東南アジアで展開しています。

産業ガス業界は先進国では成熟市場であるため、成長市場であるアジアなど海外へと軸足をシフトする企業が増えてきています。また、近年では市場が拡大している半導体分野の投資も旺盛となっています。新たな成長を見据え、各社積極的な投資が展開されています。

産業ガス業界シェア&ランキング(2021年版)

産業ガス業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで産業ガス市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

産業ガス業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 日本酸素HD 8,182 60.8
2 エア・ウォーター 1,855 13.8
3 岩谷産業 1,746 13.0
4 高圧ガス工業 569 4.2
5 関東電化工業 403 3.0
6 東邦アセチレン 270 2.0
7 小池酸素工業 162 1.2
8 住友精化 156 1.2
9 大丸エナウィン 63 0.5
10 東亞合成 43 0.3
※エア・ウォーターは産業ガス関連事業、岩谷産業は産業ガス・機械事業、高圧ガス工業はガス事業、関東電化工業は精密化学品事業、東邦アセチレンはガス+器具器材事業、小池酸素工業は高圧ガス事業、住友精化はガス・エンジニアリング事業、大丸エナウィンは医療・産業ガス事業、東亜合成は東亜テクノガス事業の売上高です。シェアとは産業ガス業界の規模(対象企業の10社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで産業ガス市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ産業ガス業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

産業ガス業界 その他のランキング

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産業ガス業界 対象企業一覧
日本酸素HD、エア・ウォーター、岩谷産業、高圧ガス工業、関東電化工業、東邦アセチレン、小池酸素工業、住友精化、大丸エナウィン、東亞合成の計10社
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