GOLF COURSE
目次
グラフはゴルフ場業界の業界規模(対象企業の82計)の推移をグラフで表したものです。
ゴルフ場業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。
2020年-2021年のゴルフ場業界の業界規模(主要対象企業82社の売上高の合計)は1,221億円となっています。
ゴルフ場業界の過去11年間の業界規模の推移
ゴルフ場業界の過去の推移を見ますと、2008年から14年にかけて減少し、2019年までは横ばいで推移していましたが、2020年には減少に転じています。
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2020年のゴルフ場の売上高は前年比13.0%減の798億9,200万円、利用者数は前年比4.1%減の891万2,524人でした。
ゴルフ場の売上高と利用者数の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)
国内のゴルフ人口は1995年ごろをピークに年々減少傾向にあります。
ゴルフ人口の減少に伴い、バブルの頃から上昇を続けてきた全国のゴルフ場数も2000年以降は減少に転じています。こうした動向を受け、近年のゴルフ場は入場者数の減少に苦しんでおり、平日割引や各種優待・サービスなど様々な策を講じています。
従来、日本では企業の接待にゴルフ場が多く利用され、バブル景気時代に建設ラッシュが起きました。1990年代には日本国内でゴルフ場が2,000を超え、それに伴いゴルフ会員権も高値で売買されました。
その後、バブル崩壊に伴い会員権の相場は急落。接待に利用する企業も減少し、ゴルフ人口は減少。さらに若年層を中心としたゴルフ離れも深刻化し、経営破綻をするゴルフ場が相次ぎました。
一方で、次々と破綻するゴルフ場を買収し再生させる企業が登場。アコーディア・ゴルフとPGMホールディングスです。両社は元々外資ファンドの傘下にあり、その巨額資本を背景に経営危機にあるゴルフ場を買収し再生させてきました。現在では日本のゴルフ場の勢力図は2社により一気に塗り替えられ、アコーディアとPGMの2大勢力となっていました。
その後、2017年3月にMBKパートナーズがアコーディア・ゴルフを約1,489億円で買収、さらに2018年11月にはオリックス・ゴルフ・マネジメントを取得し、国内最大級のゴルフ場運営会社となりました。
MBKパートナーズは韓国系の投資ファンドで過去には「USJ」や「田崎真珠」、「コメダ珈琲店」など大型企業の投資実績があります。近年では「ゴディバ日本法人」買収が話題になりました
アコーディア、オリックスと次々に買収を進めるMBKパートナーズ。停滞するゴルフ場業界において、新たな救世主となるのでしょうか。
順位 | 企業名 | 売上高 | シェア | 単位:億円 |
1 | 平和 ※ | 744 | 60.9 | |
2 | リソルHD ※ | 36 | 2.9 | |
3 | 山田クラブ21 | 27 | 2.2 | |
4 | 明智ゴルフ倶楽部 | 24 | 2.0 | |
5 | 千葉カントリー倶楽部 | 18 | 1.5 | |
6 | 可児ゴルフ倶楽部 | 17 | 1.4 | |
7 | 宍戸国際ゴルフ倶楽部 | 17 | 1.4 | |
8 | 房総カントリークラブ | 16 | 1.3 | |
9 | 北陸観光開発 | 12 | 1.0 | |
10 | 武蔵カントリー倶楽部 | 11 | 0.9 |