アウトドア用品業界の動向や現状、ランキングなど

アウトドアグッズ

アウトドア用品業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析・研究しています。データは2021-2022年。アウトドア業界の過去の市場規模の推移をはじめ、2021年のアウトドア用品業界の動向、最近の売れ筋商品と各社の取り組みなどをご紹介します。

アウトドア用品業界(2021-2022年)

アウトドア用品業界の推移と基本情報

業界規模

0.1兆円

成長率

5.8

利益率

6.2

平均年収

591万円

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

アウトドア用品業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2021年まで拡大傾向にあります。

アウトドア用品業界の動向と現状(2021-2022年)

スノーピーク16期連続増収 拡大を続けるアウトドア用品業界

アウトドア用品市場の拡大が止まりません。下のグラフはアウトドア用品専業のスノーピークの売上高と経常利益の推移です。アウトドア専業の上場会社の業績を見ることで、業界の動向を探ることができます。

スノーピークの売上高と経常利益の推移(出所:株式会社スノーピーク、グラフは業界動向サーチが作成)

2021年のスノーピークの売上高は、前年比53.8%増の257億円で過去最高の売上高を記録、16期連続の増収を達成しました。2010年から12年は若干の増加でしたが、2013年から急激に伸びているのが分かります。

ここ数年は、家族や友人と楽しむ通常のキャンプに加え、一人キャンプやグランピング、登山やトレイルランニングなどアウトドアの楽しみ方が多様化しました。YoutubeやSNSの影響も大きく、色々な楽しみ方を模索する動きが個人やグループで見られます。

アウトドア需要が高まる背景として、デジタル化の普及により「人間本来の欲求に基づく自然回帰の流れ」が起きていると推測されます。スマホやパソコンなどのデジタルに囲まれた現代において、本能的に自然と触れ合いたいという欲求が高まっているのではないでしょうか。こうした潮流は世界でも同様に見られ、10年前と比べて世界のアウトドアの市場規模は7割、日本は5割増加しています。

2021年のアウトドア用品業界は、昨年の上昇を上回るペースで成長しました。コロナによる人混み回避の流れに加えて、経済再開に伴うバーベキューやキャンプ需要の高まりが業績を後押ししています。また、世界的なキャンプ需要の高まりも受け、海外での売上も大幅に増加しています。

2022年のアウトドア用品業界のニュース

2022年のアウトドア用品業界の主なニュースを厳選して掲載しています。直近のアウトドア用品業界の動向を把握するのにお役立て下さい。

エントリーモデルや機能性製品が好調 今後の成長余地にも期待

ひらめきのイメージ

拡大を続けるアウトドア用品業界ですが、各社、どのような展開をしているのでしょうか。詳しく分析していきます。

アウトドア用品専業大手のスノーピークは、テントやキャンピングマット、チェア、ウェアなどアウトドア用品一式を販売しています。最近では、アウトドア初心者向けの「エントリー製品」の売れ行きが好調です。とくに、2019年7月に発売した「HOME & CAMPバーナー」が大ヒット。かさばりやすいコンロをわずか1.4kgのボトル形状にまとめた画期的な製品です。

折り畳み式コンロ「HOME & CAMP バーナー」

発売6か月で4.5万台売れた折り畳み式コンロ「HOME & CAMP バーナー」

スノーピークはアパレル事業も好調に推移しています。「都市と自然を行き来する服」をコンセプトに自然の中で必要な機能性と都市生活でのデザイン性を兼ね備えたアパレルを展開しています。

作業服等を展開する「ワークマン」は、アウトドア需要の拡大を受け、普段着としても使える機能性ウェアを展開。また、虫を寄せ付けないウェアやアクティブな動きを妨げないパンツ、防寒ジャンバーやアスレシューズなどを展開しています。近年のアウトドア需要の高まりを受け、製品の充実を図っています。

ホームセンターを展開するカンセキは、アウトドア専門店「WILD-1」を展開。近年のアウトドア需要の高まりを受け、売り場を相次いでリニューアルしています。また、ナショナルブランドに加え、消費者の声を取り入れたプライベートブランドも展開しています。

IT化、デジタル化が進むにつれ、人間本来が持つ自然回帰の欲求は今後も高まってゆくことでしょう。日本のキャンプ人口はおよそ6~7%と言われており、アウトドア用品市場の成長余地はまだまだあるでしょう。コロナにより、私たちのライフスタイルそのものが変わりつつあります。アウトドア業界は、こうした消費者のライフスタイルの変化をうまく捉えている業界の一つかもしれません。

アウトドア用品業界 ランキング&シェア

アウトドア用品業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでアウトドア用品市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

アウトドア用品業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 ゴールドウイン 566
2 ワークマン 477
3 ゼビオHD 309
4 スノーピーク 257
5 カンセキ 138
6 ヒマラヤ 123
7 デサント 94
8 ティムコ 18

※ゴールドウインはライフスタイル事業、ワークマンはワーキングウェア事業、ゼビオHDはアウトドア・その他事業、カンセキはWILD-1事業、ヒマラヤはアウトドア事業、デサントはアウトドアウェア及びその関連商品事業、ティムコはアウトドア事業の売上高です。シェアとはアウトドア用品業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでアウトドア用品市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれアウトドア用品業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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アウトドア用品業界 対象企業一覧

ゴールドウィン、ワークマン、ゼビオHD、スノーピーク、カンセキ、ヒマラヤ、デサント、ティムコの計8社

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