ホームセンター業界の動向や現状、ランキングを解説

ホームセンターの売り場

ホームセンター業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを研究しています。データは2022-2023年。過去のホームセンター業界の業界規模の推移をはじめ、ホームセンター販売額の推移グラフ、2022年の動向と最新の月次売上高、商品別販売額の分析などを行っています。

ホームセンター業界(2022-2023年)

ホームセンター業界の推移と基本情報

業界規模

3.6兆円

成長率

4.2

利益率

2.8

平均年収

564万円

  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年
  • 22年

ホームセンター業界の過去の業界規模の推移を見ますと、直近では横ばいで推移しています。

ホームセンター業界の動向と現状(2022-2023年)

2022年の販売額は1.4%減の3.3兆円 2年連続でマイナス

経済産業省の「商業動態統計(2023年2月公表)」によると、2022年のホームセンターの販売額は、前年比1.4%減の3兆3,420億円でした。

ホームセンターの販売額の推移

ホームセンターの販売額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

ホームセンターの過去9年の販売額の推移を見ますと、2019年までは横ばいで推移し、2020年は増加に転じています。一方、2022年は2年連続で減少となりましたが、中長期的には横ばいで推移しています。

2022年のホームセンター業界の動向を見ますと、昨年から引き続きアウトドア用品や園芸関連、ペットやカー用品が堅調に推移しました。また、金物や農薬、堆肥、リフォーム資材などプロ向け商材も好調となりました。

また、2022年は行動制限が緩和された一方で、ウクライナ危機や急速な円安、原材料費やエネルギー価格の高騰で、消費者の節約意識が高まっています。買い控えが見られる反面、省エネ対応の冷暖房用品、防寒グッツや断熱カーテンなどは好調でした。一方、洗剤などの日用品、インテリア、収納用品は低調となるなど、在宅需要の反動減が見られています。

近年、ホームセンター業界は新規出店で事業を拡大してきましたが、ここ数年はオーバーストア化や異業種との競合により飽和状態にあります。そのため、各社は新規出店のスピードを抑え、再編や新規事業の展開、プロ向け事業の強化などにシフトしています。

DCMホールディングスは、2021年3月に事業会社5社を統合し、物流センターを新設。ECやアプリなどのデジタル分野を強化し、2022年3月には家電ECのエクスプライスを買収しました。コーナン商事はプロ専門店を中心に出店を加速、⼯具や作業服専⾨店「PRO WORK&TOOL」、建設資材や工具のアウトレット「建deMOT」など新業態も展開しています。

また、2021年にはニトリが島忠を完全子会社か、2022年3月にはカインズが東急ハンズを完全子会社化するなど、業界内では再編に向けた動きが高まっています

ホームセンター業界 売上トップ5(2022-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 カインズ 5,158
2 DCMホールディングス 4,768
3 コーナン商事 4,390
4 コメリ 3,794
5 アークランズ 3,134

2022年のホームセンター業界の売上高ランキングを見ますと、5社中カインズとDCM HDの2社のみが増収でした。増減幅ではカインズが前年比6.9%増、DCM HDが同7.2%増、コーナン商事が0.5%減、コメリが0.9%減、アークランズが12.2%の増加でした。

2022年のホームセンターの業界規模は前年から横ばいでした。主要企業23社のうち、売上高が前年を上回ったのは3社のみとなっており、『コロナ特需』が消滅したことが伺えます。

ホームセンターの2022年-2024年の月次 売上は横ばいで推移

ホームセンター内を買い物する人

続いて2021年から2024年のホームセンターの動向を見ていきましょう。以下のグラフはホームセンター大手4社の月次売上高の推移です。数値は前年比の割合を示しています。

ホームセンター大手4社の月次売上高の推移

ホームセンター大手4社の月次売上高の推移(出所:各社公表資料、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、2021から2024年3月まで100%を下回る水準で推移しています。2024年3月までのホームセンター各社の業績を見ますと、新型コロナによる『巣ごもり特需』が一服し、反動減が続いていることが分かります。

また、2022年には円安の進行やエネルギー価格、原材料費などの高騰により、商品価格が上昇しています。消費者の節約志向の高まりによる買い控えも見られており、こうした状況から先行きに対する不透明感が増しています。

主要商品の動向 『DIY用品・園芸』は高水準で推移

続いて、2022年のホームセンターの商品別販売額の動向を見てみましょう。

ホームセンターの商品別販売額の推移

ホームセンターの商品別販売額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

ここ数年、ホームセンター市場は停滞気味でしたが、2020年に9カテゴリー中8つが前年比プラスとなりました。とくにDIY用品や園芸、日用品などの主要商品が大幅に伸長し業績を牽引しています。一方、2021年と2022年は、コロナ特需の反動減が見られています。

ホームセンターの全売上の6割を占めるのが「DIY用品」「家庭・日用品」「園芸・エクステリア」です。2022年は、DIY用品が前年比1.7%減、家庭・日用品が同1.2%減、園芸・エクステリアが0.2%減となりました。

2022年はコロナ特需が消失しましたが、DIY用品や園芸は高水準で推移しています。

ここ数年、飽和状態にあったホームセンター業界ですが、20年は『コロナ特需』の恩恵を受け業績は好調でした。一方、2021年には『特需』に陰りが見え始め、2022年には消失したと言えるでしょう。コロナ禍の恩恵を受けてきたホームセンター業界ですが、2022年以降は経済活動が再開されており、今後の動向を注意して見ていく必要があります。

ホームセンター業界 ランキング&シェア

ホームセンター業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することでホームセンター市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

ホームセンター業界 売上高&シェアランキング(2022年-2023年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 カインズ 5,158
2 DCMホールディングス 4,768
3 コーナン商事 4,390
4 コメリ 3,794
5 アークランズ 3,134
6 ナフコ 2,022
7 アレンザHD 1,491
8 ニトリHD 1,343
9 ワークマン 1,282
10 バローHD 1,249

※ニトリHDは島忠事業、バローHDはホームセンター事業の売上高です。シェアとはホームセンター業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでホームセンター市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれホームセンター業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

関連リンク

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ホームセンター業界 対象企業一覧

カインズ、DCMホールディングス、コーナン商事、コメリ、アークランズ、ナフコ、アレンザHD、ニトリHD、ワークマン、バローHD、ジョイフル本田、ケーヨー、PLANT、Olympicグループ、綿半HD、スーパーバリュー、サンデー、ジュンテンドー、カンセキ、エンチョー、セキチュー、ハンズマン、カッシーナ・イクスシーの計23社

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