ドラッグストア業界のランキング、順位、動向と現状を比較分析。

ドラッグストア業界

DRUGSTORE

ドラッグストア業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。現状や動向、ランキング、シェアなどを研究しています。ドラッグストア業界市場規模の推移をはじめ、最新の動向や現状をグラフを用いて分析。最近見られる傾向や再編、M&A、ランキングやシェアの情報などもわかりやすく解説しています。就職や転職、マーケティングや業界分析にご活用ください。

業界規模

7.5兆円

(38位/190業界)

成長率

+6.0%

(24位/190業界)

利益率

+2.5%

(86位/190業界)

平均年収

627万円

(85位/190業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

ドラッグストア業界の現状と動向(2021年版)

グラフはドラッグストア業界の業界規模(対象企業の25計)の推移をグラフで表したものです。

ドラッグストア業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のドラッグストア業界の業界規模(主要対象企業25社の売上高の合計)は7兆5,439億円となっています。

  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

ドラッグストア業界の過去8年間の業界規模の推移

2020年度は6.6%増の7兆円台 コロナ禍でも業界規模拡大へ

ドラッグストア業界の過去の推移を見ますと、2013年以降、年を追うごとに上昇を続けており、2020年までのドラッグストア業界は拡大傾向にあると言えます。

経済産業省の「商業動態統計」によると、2020年のドラッグストアの商品販売額は前年比6.6%増の7兆2,840億円、店舗数は前年比3.5%増の17,000店でした。

ドラッグストア上位5社の店舗数 推移(2020年)

「ドラッグストア上位5社の店舗数の推移(2020年現在)」(各社公表資料より業界動向サーチが作成)

過去の推移を見ますと、店舗数の増加に伴い、ドラッグストアの販売額が増加しているのが分かります。一方で、店舗数の増加に伴い競争は激しさを増し、再編の動きも活発化しています。2020年はコロナウイルスの感染拡大により業績を落とした業界が多かったですが、ドラッグストア業界は好調に推移しています。巣ごもり需要や買いだめ需要が追い風となっています。

以下のグラフは、ドラッグストア大手6社の既存店売上高の推移をあらわしたものです。大手ドラッグストアの既存店売上高の月次推移をみることで、2020年から2021年の最新のドラッグストアの動向を把握することができます。

大手ドラッグストアの月次売上高の推移

大手ドラッグストアの月次売上高の推移(各社公表資料より業界動向サーチが作成)

グラフによると、2020年はマツモトキヨシをのぞく大手5社が既存店売上高100%を超える水準で推移しているのが分かります。2020年はコロナ禍で苦戦している業界が多い中、ドラッグストア業界は好調に推移していることが分かります。(なお、2020年9月に売上高比が減少しているのは、19年9月の消費増税前の駆け込み特需の反動減によるものです。)

一方で、2021年に入ると伸びが鈍化していることも分かります。コロナによる医薬品や食料品の特需が一服した傾向が見られ、ほぼ横ばいで推移しています。

医薬品、家庭雑貨、食品が増加 各社の棲み分けが進む

ドラッグストアの業界規模は年々拡大していますが、その内訳はどうなっているのでしょうか?以下は2015年から2020年までのドラッグストア業界上位5社の分野別の売上高の合計をあらわしたグラフです。

ドラッグストアの分野別 売上高の推移

ドラッグストアの分野別 売上高の推移(各社公表資料より業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、化粧品を除き、いずれの分野も業績を伸ばしているのが分かります。特に食品分野の伸びが著しく、分野別シェアも最大となっています。グラフによると、近年のドラッグストアの業績を拡大してきた要因として、食品分野の増加が考えられます。

こうした動向の中、ドラッグストア各社はそれぞれの強みを活かした戦略をとっています。業界首位のツルハHDは家庭用雑貨、ウエルシアHDは医薬品と食品、コスモス薬品は食品、マツモトキヨシHDは化粧品の構成比が高く、メインとなるカテゴリーがそれぞれ異なります。

そのなかでもコスモス薬品の食品構成比は57%と売上の半分以上を占め、食品に特化した戦略をとっていることが分かります。また、ウエルシアHDでは医薬品に調剤が追いつく勢いで、ネットで処方箋の予約を可能にするなど、新しい取り組みを始めています。

また、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で、インバウンド需要はほぼ消滅し、化粧品の売上も減少しています。一方、マスクや消毒液、ハンドソープなどの関連商材、なかでも食品需要の大幅な伸びが見られています。

2021年にマツキヨとココカラが統合 売上高1兆円規模へ

2020年1月、業界5位のマツモトキヨシHDと7位のココカラファインの経営統合の合意が発表されました。

両社は2021年10月をめどに統合し、売上高1兆円規模、業界首位に躍り出ます。店舗数も3,000店舗を突破する見込みで、業界に与えるインパクトも大きなものになるでしょう。

マツモトキヨシとココカラファインが統合した場合の売上高ランキング(2019年決算)

「マツキヨHDとココカラが統合した場合の順位変動」(各社決算資料より業界動向サーチが作成)

これまで大手による中堅企業のM&Aは活発に行われてきましたが、大手同士のM&Aは見られませんでした。マツモトキヨシHDが首位に立てば、ツルハHDとウエルシアHDは大きな差をつけられることになり、今後もさらに業界再編の動きが進む可能性があります。

競争が激化する中、近年は郊外への出店が主流だった企業も繁華街を中心とした都市型店舗の出店を始めました。2019年にスギ薬局が原宿へ、コスモス薬品は広尾に出店を開始。郊外店とは異なり賃料が高く店舗面積は狭いですが、化粧品や医薬品といった高単価商品を多く取り扱い、増加する訪日外国人の需要を取り込んでいます。

都市型店舗の先駆けであるマツモトキヨシはココカラファインとのM&Aのみならず、2019年11月にはベトナムでの事業展開に向け、ロータス・フード・グループ会社と合弁事業契約を結びました。先駆けて進出しているタイや台湾地域を含めさらなる海外事業の拡大に動いています。

順調に拡大を見せるドラッグストア業界ですが、増加するM&Aや大型再編の動きは将来への危機感の表れでもあります。新規出店による売上増には限界があり、いずれ踊り場を迎えるでしょう。さらに、新型コロナウイルスの影響で駅前繁華街店舗の客数が減少するなど状況は一変しており、こうした状況も含め、各社は次の一手を模索しています。

ドラッグストア業界シェア&ランキング(2021年版)

ドラッグストア業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでドラッグストア市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

ドラッグストア業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 ウエルシアHD 9,496 12.6
2 ツルハHD 9,193 12.2
3 コスモス薬品 7,264 9.6
4 サンドラッグ 6,343 8.4
5 スギHD 6,025 8.0
6 マツモトキヨシHD 5,569 7.4
7 富士薬品 3,899 5.2
8 ココカラファイン 3,664 4.9
9 クリエイトSDHD 3,384 4.5
10 クスリのアオキHD 3,058 4.1
※シェアとはドラッグストア業界の規模(対象企業の25社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでドラッグストア市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれドラッグストア業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

ドラッグストア業界 その他のランキング

ドラッグストアの関連業界

ドラッグストア業界を見た人は他にこんなコンテンツも見ています。周辺業種の現状や動向、ランキング、シェア等も併せてご覧ください。
ドラッグストア業界 対象企業一覧
ウエルシアHD、ツルハHD、コスモス薬品、サンドラッグ、スギHD、マツモトキヨシHD、富士薬品、ココカラファイン、クリエイトSDHD、クスリのアオキHD、アインHD、カワチ薬品、日本調剤、クオールHD、GenkyDrugStores、薬王堂HD、メディカルシステムネット…、サツドラHD、トモズ、コクミン、ファーマライズHD、トーカイ、メディカル一光、ファルコHD、札幌臨床検査センターの計25社
注意・免責事項
ドラッグストア業界の動向、現状、ランキング、シェア等コンテンツ(2021年版)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しております。ドラッグストア業界のデータは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましてはできる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書にてご確認ください。