2020年のトイレタリー業界の動向、現状、ランキング&シェアなどを研究

トイレタリー業界

TOILETRYPRODUCT

トイレタリー業界の2020年版(2019-20年)の業界レポート。動向や現状、各社売上高のランキングやシェアなどを研究しています。トイレタリー業界の過去の市場規模の推移や主力商品である洗濯用洗剤の販売金額の推移、インバウンド需要の現状、各社の取り組みと今後の動向について解説しています。就職や転職、ビジネスやマーケティングなど市場分析にぜひご活用ください。

業界規模

2.8兆円

(72位/142業界)

伸び率

+0.9%

(#DIV/0!位/142業界)

利益率

+6.6%

(#DIV/0!位/142業界)

平均年収

721万円

(28位/142業界)

トイレタリー業界の現状と動向(2020年版)

グラフはトイレタリー業界の業界規模(対象企業の8計)の推移をグラフで表したものです。

トイレタリー業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2019年-2020年のトイレタリー業界の業界規模(主要対象企業8社の売上高の合計)は2兆8,681億円となっています。

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トイレタリー業界の過去11年間の業界規模の推移

堅調に推移してきたトイレタリー業界 飽和状態

国内のトイレタリー業界の動向を見ますと、2015年から2018年にかけて横ばいが続きほぼ飽和状態となっています。

トイレタリーとは主に洗剤や石鹸、ボディソープ、ハンドクリーム、スキンケア製品、シャンプーや入浴剤、紙おむつなどの衛生用品、殺虫剤等の総称を指します。トイレタリーの主力商品である洗濯用洗剤の2018年の売上高は、前年比3.6%減の1,864億円とマイナスに転じました。2015年以来の1億8千万円台です。

洗濯用洗剤の販売金額の推移(出所:経済産業省、グラフは業界動向サーチが作成)

ここ数年、洗濯用洗剤市場は「液体タイプ」の需要が拡大しています。洗濯用洗剤のタイプには「液体」「粉末」「個体」とありますが、約8割を「液体タイプ」が占めています。水温が低い状態でも汚れをしっかり落とすため、液体が支持されています。

様々なジャンルがあるトイレタリー市場ですが、近年では高齢者の増加に伴い「大人用紙おむつ」が成長してます。

「子供用おむつ」が6.5%減少する一方で、「大人用紙おむつ」は5.7%増加し、堅調に推移しています。2018年の紙おむつ全体の売上高は前年比1.5%減の3,802億円となりましたが、「大人用紙おむつ」は市場全体の約4割を占めるまでに成長し、縮小傾向にあるおむつ市場を底上げしています。

2018年度は天候に左右されたことで、季節商品の販売が伸び悩みました。酷暑の影響によって蚊の発生が抑えられたため殺虫剤メーカーは厳しい状況に置かれました。そのためアース製薬は殺虫剤以外での入浴剤などの販売を進めています。

インバウンド需要に陰り 各社アジアを中心に海外展開を加速

トイレタリー業界では、ここ数年好調であったインバウンド需要に陰りが見えてきています。

2019年1月に中国政府による「EC法」の施行によって、転売業者に納税義務が課せられました。これに伴い、訪日外国人による「爆買い」が一服し、インバウンド向け商材の販売に勢いが見られなくなっています。

こうした動向を受け、トイレタリー業界各社は中国やアジアなど、人口の増加と所得水準の上昇が見込まれる海外市場へと販路を広げています。加えて各社はアジア向けの輸出にも注力するなど、生産体制の増強をはかっています。

なかでも「ベビー用品」は中国で高い人気を得ています。日本製の「子供用紙おむつ」は需要が高く各社の主力商品となっています。一方、現地メーカー生産による紙おむつの質は急速に向上しています。これにより日本メーカーは苦戦を強いられており、各社は現地のニーズに合わせた商品開発を急務としています。

業界首位の花王は中国などの新興国開拓に意欲的です。シャンプーや洗濯用洗剤など主要7ブランドを積極展開し、中国を足がかりにアジアでの販売網拡大を狙います。 また、殺虫剤で知られるアース製薬はタイや中国を拠点に世界55ヶ国へ製品を輸出し、販売網の拡大を続けています。

さらに、衛生用品大手のユニ・チャームはインドネシアなどアジアを中心に、中東、ロシア等でも展開。ベビーケア、フェミニンケア商品を中核とし、こちらも海外事業の展開を加速しています。

各社高付加価値商品にシフト 『時短』ニーズ意識した商品開発

国内向けトイレタリーは各社「高付加価値戦略」にかじを切っています。

各社は、高機能の洗濯用洗剤や香付き柔軟剤など、付加価値の高い製品を展開しています。高単価ではありますが、消費者のニーズを捉えた商品開発でヒット商品を生み出し、新たな使用開拓を狙っています。

近年のトイレタリー業界では『時短』を意識した商品開発に注力しています。女性の社会進出や共働き世帯の増加に伴い『家事ストレス低減』に向けた商品を各社こぞって投入しています。

2017年9月にはP&Gがボール型衣料品洗剤『3Dジェルボール』を発売。計量カップで計らずにそのまま投入するだけでよい手軽さが支持され、発売3年間で1億個以上を売り上げました。これに対抗したライオンは速乾を重視した『ハレタ』を、花王も洗浄力を高め軽量いらずのワンプッシュタイプ『アタックゼロ』を発売しました。

2018年9月に発売したライオンの『ルックプラス バスタブクレンジング』は大ヒットしました。こすらずに洗い落とすだけという新たなコンセプトが消費者に支持され、発売6か月で累計販売個数が1,300万個を突破。浴室洗剤としては後発であったライオンが一気にシェアトップに躍り出ました。

今後もこうした『時短』を意識した商品が増えると思われます。国内市場は縮小しますが、時代の流れとともに新たなニーズも生まれてきます。こうしたニーズを拾い上げ、いかにくみ取るかが重要なポイントとなるでしょう。

トイレタリー業界シェア&ランキング(2020年版)

トイレタリー業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでトイレタリー市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

トイレタリー業界 売上高&シェアランキング(2019年-2020年)

  企業名 売上高 シェア
1 花王 12,570 43.8
2 ユニ・チャーム 7,142 24.9
3 ライオン 3,475 12.1
4 アース製薬 1,895 6.6
5 小林製薬 1,680 5.9
6 ピジョン 1,000 3.5
7 エステー 475 1.7
8 フマキラー 444 1.5
※シェアとはトイレタリー業界の規模(対象企業の8社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでトイレタリー市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれトイレタリーメーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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トイレタリー業界 対象企業一覧
花王、ユニ・チャーム、ライオン、アース製薬、小林製薬、ピジョン、エステー、フマキラーの計8社
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