インテリア業界の動向、現状、ランキング、シェアなどを分析(2021年)

インテリア業界

INTERIOR

インテリア業界の2021年版(2020-21年)の業界レポート。動向、現状、ランキング、シェア、各社売上高の比較などを研究しています。インテリア業界の過去の市場規模の推移や業界に関連性の高い新設住宅着工戸数の推移、各社の現在の取り組みや今後の課題などを詳しく解説しています。インテリア業界に興味のある方や就職、転職をお考えの方、ビジネスや投資の市場分析などにお役立て下さい。

業界規模

1.3兆円

(105位/181業界)

成長率

-0.8%

(96位/181業界)

利益率

+1.5%

(109位/181業界)

平均年収

547万円

(141位/181業界)

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

インテリア業界の現状と動向(2021年版)

グラフはインテリア業界の業界規模(対象企業の10計)の推移をグラフで表したものです。

インテリア業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年のインテリア業界の業界規模(主要対象企業10社の売上高の合計)は1兆3,017億円となっています。

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  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

インテリア業界の過去9年間の業界規模の推移

2020年は昨年から減少へ ニトリは33期連続の増収増益を記録

インテリア業界の過去の推移を見ますと、2012年から2019年にかけて増加傾向にありましたが、2020年には減少に転じています。

インテリア業界は住宅業界の動向に影響を受けやすい業界です。引っ越しや住宅のリフォームを機に、家具のまとめ買い需要が伸びる傾向にあります。

新設住宅着工戸数の推移(出所:国土交通省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年の新設住宅着工戸数は前年比8.0%減の812,164件でした。2018年ごろまで横ばいが続いていましたが、2019、2020年と減少で推移しています。一般的に新築の住宅数とインテリアの需要は相関関係にありますので、新築住宅の落ち込みはインテリア需要の停滞につながります。実際に主要インテリア企業10社の売上高の合計は2020年には減少に転じています。

2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大によって、ホテルやオフィスなどの大口の需要が減退。さらに、都市部の店舗は臨時休業を余儀なくされ来客数も減少しました。一方、郊外のロードサイドを中心に展開する店舗では、在宅ワークの普及によって机や椅子など需要が高まっています。

2020年度は業界大手のニトリHDが33期連続増収増益を記録、2位の良品計画も業績を伸ばしています。一方で、大塚家具は業績不振で赤字に転落、19年12月にヤマダ電機の子会社になりました。業界内での優勝劣敗が目立ちます。

大型家具需要は縮小傾向 生活雑貨でトータルコーディネート

インテリア業界は大型家具需要が頭打ちの状態です。

若い世代の車離れや消費者の好みの多様化など、ここ数年、消費者のライフスタイルが大きく変化しています。加えてインターネット通販やフリマアプリの台頭などにより、リアル店舗以外での消費拡大が加速しています。

なかでも車での来店を前提とした郊外大型店は厳しい状況に置かれています。ベッドやタンスなどの大型家具やまとめ買い需要が薄れてきており、ビジネスモデルの限界が見え始めています。

こうした動向により、近年、生活雑貨を充実させて来店を促すビジネスモデルの展開が増えています。生活雑貨の需要は底堅く、タオルやキッチン用品、雑貨小物の販売が好調です。大型家具を揃える百貨店も同様の動きを見せており、雑貨の取り扱いを増やし集客につなげています。

快進撃を続けるニトリでは小物やキッチン用品の拡充を行い、雑貨を中心とした「デコホーム」の出店を加速させています。同企業では季節や部屋のイメージに合わせたトータルコーディネートのアドバイスを行うなど、流行に敏感な若い世代の需要も上手く取り込んでいます。

一方、郊外大型店を軸としたイケアジャパンでは、車を持たない世帯の需要が取り込めておらず、大塚家具ではアクセスの不便さが影響し客離れが深刻化し、厳しい状況に置かれています。

ニトリ、イケアジャパン都市型店舗出店へ 法人事業も積極展開

大型家具需要が不振の中、インテリア業界各企業は都市型店舗の展開を進めています。

若者の都心回帰や車を持たない世帯の増加に伴い、都市部で雑貨をメインとした店舗で、若年層など新たな層への需要拡大を図っています。さらに、インターネット通販やアプリでの購買増を仕掛けることで収益向上を目指しています。

ニトリHDはインテリア業界では手薄であった都市部の出店を加速させています。2015年にマロニエゲート銀座、2017年には東武池袋店へニトリを出店。さらに生活雑貨を強化した「デコホーム」の出店でシェア拡大を狙っています。

イケアジャパンも2020年6月に日本初の都市型店舗を原宿にオープン。従来の郊外出店路線から転換し都市型店舗の開業で都心に住む消費者のニーズに対応、インターネット購買客の取り込みを図っています。良品計画は2019年4月には銀座で国内初の『MUJI HOTEL』を開業。無印良品とホテルを融合した新たな業態にも挑戦しています。

また、近年のインテリア業界では法人事業を強化する動きも見られています。都市再開発を受けオフィスやホテルといった法人向け家具需要が勢いを増しています。小売に比べ低利益ですが一件当たりの規模が大きく収益の向上が見込めます。また、ネット通販にも力を入れており、実店舗とネットの双方での収益向上を図っています。

いまや家具や雑貨を扱うインテリア業界は、業態の垣根を超えた販売競争が激しさを増しており、引き続き厳しい環境が続くとみられます。消費者ニーズの変化に素早く対応できるかが、今後の企業業績の明暗を分けるカギとなります。

インテリア業界シェア&ランキング(2021年版)

インテリア業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することでインテリア市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

インテリア業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 ニトリHD 7,169 55.1
2 良品計画 1,793 13.8
3 島忠 1,535 11.8
4 イケア 867 6.7
5 東京インテリア家具 513 3.9
6 ナフコ 475 3.6
7 大塚家具 277 2.1
8 アクタス 169 1.3
9 カッシーナ・イクスシー 110 0.8
10 ミサワ 109 0.8
※ナフコは家具・ホームファッション用品事業の売上高です。東京インテリア家具は2019年の売上高です。シェアとはインテリア業界の規模(対象企業の10社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することでインテリア市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれインテリア業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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インテリア業界 対象企業一覧
ニトリHD、良品計画、島忠、イケア、東京インテリア家具、ナフコ、大塚家具、アクタス、カッシーナ・イクスシー、ミサワの計10社
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