香料業界の動向や現状、ランキングなどを研究

フレグランスやキャンドルなどの香料

香料業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。データは2021-2022年。香料業界の過去の業界規模の推移をはじめ、大手香料メーカーの売上高グラフや2021年のコロナの影響、各社の海外展開の取り組みなどを解説しています。

香料業界(2021-2022年)

香料業界の推移と基本情報

業界規模

0.2兆円

成長率

2.4

利益率

5.6

平均年収

722万円

  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年
  • 21年

香料業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2021年まで緩やかな増加傾向にあります。2021年はとくに増加幅が広がりました。

香料業界の動向と現状(2021-2022年)

2020年の香料業界はトイレタリーが好調 食品向けはコロナで低迷

企業ごとの動向について解説します。以下のグラフは、2021年までの香料メーカー大手4社の売上高の推移を示しています。

香料メーカー4社の売上高の推移

香料メーカー大手4社の売上高の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

香料メーカー大手4社の売上高グラフを見ますと、2020年までは横ばいで推移していましたが、2021年には増加となっています。

2021年の香料業界は、新型コロナの影響により減少した昨年から一転して増加となりました。低迷していた飲料用香料の需要が戻ってきたことが業績改善に寄与しています。また、コロナ禍で自宅で過ごす人が増えたことから、芳香剤やハンドソープ向け香料も引き続き堅調に推移しています。

地域別では、欧州、アジア、北米での売上が大きく伸びています。一方で、原材料価格や燃料費・物流費の上昇は依然として続いており、今後の収益性の低下が懸念されています。

香料業界は、主に2つに大別されます。一つは食品分野の「フレーバー」で、飲料や菓子、デザート、ベーカリー、調理食品などに使用されます。もう一つは「フレグランス」で、化粧品やボディーソープ、柔軟剤などのハウスホールド製品に利用されます。

国内市場では、食品向けである「フレーバー」のシェアがおよそ8割を占めています。一方、海外市場を見ますと「フレーバー」と「フレグランス」のシェアは、ほぼ同等となります。日本企業の海外への進出も進んでおり、高砂香料工業の海外売上高比率は58%、長谷川香料は34%にのぼります。

香料業界 売上トップ5(2021-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 高砂香料工業 1,624
2 長谷川香料 557
3 小川香料 229
4 曽田香料 172
5 東洋合成工業 125

※東洋合成工業は化成品事業の売上高です。2021-2022年の香料業界の売上高ランキングを見ますと、業界首位が高砂香料工業、2位が長谷川香料、3位が小川香料、曽田香料、東洋合成工業と続きます。売上規模では、高砂香料工業がダントツのトップを誇り、2位の長谷川香料とはおよそ約3倍の差を広げています。

香料業界上位3社の売上高は、高砂香料工業が前年比8.1%増の1,624億円、長谷川香料が同11.2%増の557億円、小川香料が3.2%増の229億円でした。2021-2022年は5社中4社が増収を記録しており、好調な1年でした。

国内市場の成熟化で海外に注力 成長著しいアジアの展開強化

香料業界では、海外事業を成長分野と位置づけており、世界での展開を強化しています。

国内では少子高齢化や人口減少が進行し、香料市場は成熟化しています。こうした市況のなか、香料各社は海外市場の販路拡大に注力しており、なかでも成長著しいアジアでの展開を強化しています。香りの需要は文化水準に比例するとされ、今後、経済発展が進む新興国では年々成長してゆくことが予想されます

業界トップの高砂香料工業は、米州や欧州、アジアなどの世界各国で展開し、28の国と地域に進出しています。海外売上比率は6割弱を占めており、国内事業の売上高を上回っています。なかでも、海外事業の2割を占める米国ではコロナによる衛生意識の高まりから、ハンドソープ需要が伸長しました。

高砂香料工業の海外展開は28の国と地域に進出

高砂香料工業の海外展開は28の国と地域に進出

高砂香料は2023年度までの中期経営計画の一つに、新興市場を中心とした海外事業の成長促進を掲げています。現在のアジア事業の売上高は286億円ですが、2024年までに31.0%増の329億円を目標にしています。

業界2位の長谷川香料では、アメリカ、中国、東南アジアを中心に11ヶ所で展開しています。海外売上比率は34%で、アジアが17%、アメリカは16%を占めています。今後の成長を見据え、グローバル展開のさらなる強化を掲げており、中国や東南アジアを中心としたアジア地域、加えて米国市場を重点地域と捉えています。

なかでも、同社は今後も東南アジアの需要拡大を見込んでいるため、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどの開拓に注力しています。

2021年の香料業界は、飲料用香料の需要の回復などを背景に増加となりました。現在、香料メーカー各社は進めている海外展開を強化しているところです。コロナ後の需要の反発を見据えた動きで、今後の世界経済の成長に期待したいところです。

香料業界 ランキング&シェア

香料業界の売上高ランキング&シェアをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収などをランキング形式でまとめました。各種ランキングを比較することで香料市場のシェアや現状、動向を知ることができます。

香料業界 売上高&シェアランキング(2021年-2022年)

順位 企業名 売上高(億円)
1 高砂香料工業 1,624
2 長谷川香料 557
3 小川香料 229
4 曽田香料 172
5 東洋合成工業 125

※東洋合成工業は化成品事業の売上高です。シェアとは香料業界全体に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで香料市場における各企業の占有率を知ることができます。矢印は対前年比の増減を表しています。下記のランキングをクリックするとそれぞれ香料業界の詳細ランキングページにジャンプします。

その他のランキング

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香料業界 対象企業一覧

高砂香料工業、長谷川香料、小川香料、曽田香料、東洋合成工業の計5社

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