香料業界の動向やランキング、シェアなどを研究しています。

香料業界

FRAGRANCE

2020年-2021年の香料業界の動向や現状、ランキング&シェアなどを分析しています。香料業界の過去の業界規模の推移をはじめ、大手香料メーカーの売上高グラフや2020年のコロナの影響、各社の海外展開の取り組みなどを解説しています。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用下さい。

業界規模

0.2兆円

成長率

+1.1%

利益率

+4.6%

平均年収

712万円

※矢印は前年比の増減、成長率は直近3年間の平均。平均年収は上場企業の平均ですので、実態よりも高めに出る傾向があります。

目次

香料業界の現状と動向(2021年版)

グラフは香料業界の業界規模(対象企業の5計)の推移をグラフで表したものです。

香料業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の香料業界の業界規模(主要対象企業5社の売上高の合計)は2,496億円となっています。

  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 20年

香料業界の過去6年間の業界規模の推移

2020年の香料業界はトイレタリーが好調 食品向けはコロナで低迷

香料業界の過去の業界規模の推移を見ますと、2015年から2018年にかけては増加傾向にありました。一方、2019年から2020年にかけては微減で推移しています。

続いて、企業ごとの動向について解説します。以下のグラフは、2016年から2020年までの香料メーカー大手4社の売上高の推移を示しています。

香料メーカー大手4社の売上高の推移(出所:各社有価証券報告書、グラフは業界動向サーチが作成)

グラフを見ますと、全体的に横ばいおよび減少傾向にあります。高砂香料工業と長谷川香料の2社は堅調に推移しているのに対し、増田香料と小川香料は減少傾向にあります。とくに、2020年の小川香料は4社の中でもっとも大きい下落幅でした。

2020年の香料業界は、新型コロナウイルスによる影響を受けた年でした。外出自粛や在宅ワークの浸透で、飲料向けや菓子などのフレーバ分野の消費低迷が見られました。一方、在宅時間の伸長や感染対策により、芳香剤やハンドソープなどのフレグランス分野が好調でした。国内市場の主力である飲料用香料の落ち込みが影響し、市場規模は前年から小幅に縮小しています。

香料業界は、主に2つに大別されます。一つは食品分野の「フレーバー」で、飲料や菓子、調理食品に使用されます。もう一つは「フレグランス」で、化粧品やボディーソープ、柔軟剤などのハウスホールド製品に利用されます。

国内市場では、食品向けである「フレーバー」のシェアがおよそ8割を占めています。一方、世界市場を見ますと「フレーバー」と「フレグランス」のシェアは、ほぼ同等となります。

香料業界 売上高ランキング

2020年の香料業界の売上高ランキングを見ますと、業界首位が高砂香料工業、2位が長谷川香料、3位が小川香料、曽田香料、東洋合成工業と続きます。売上規模では、高砂香料工業がダントツのトップを誇り、2位の長谷川香料とはおよそ3倍近い差を広げています。

2020年の香料業界上位3社の売上高は、高砂香料工業が前年比1.4%減の1,503億円、長谷川香料が同0.6%減の501億円、小川香料が10.1%減の222億円でした。2社が横ばいで推移する中、小川香料のみ2ケタのマイナスを記録しました。

国内市場の成熟化で海外に注力 成長著しいアジアの展開強化 

香料業界では、海外事業を成長分野と位置づけており、世界での展開を強化しています。

国内では少子高齢化や人口減少が進行し、香料市場は成熟化しています。こうした市況のなか、香料各社は海外市場の販路拡大に注力しており、なかでも成長著しいアジアでの展開を強化しています。香りの需要は文化水準に比例するとされ、今後、経済発展が進む新興国では年々成長してゆくことが予想されます

業界トップの高砂香料工業は、米州や欧州、アジアなどの世界各国で展開し、28の国と地域に進出しています。海外売上比率は57%を占めており、国内事業の売上高を上回っています。なかでも、海外事業の23%を占める米国ではコロナによる衛生意識の高まりから、ハンドソープ需要が伸長しました。

高砂香料工業の海外展開は28の国と地域に進出

高砂香料工業の海外展開は28の国と地域に進出

高砂香料は2023年度までの中期経営計画の一つに、新興市場を中心とした海外事業の成長促進を掲げています。現在のアジア事業の売上高は251億円ですが、2024年までに31.0%増の329億円を目標にしています。

業界2位の長谷川香料では、アメリカ、中国、東南アジアを中心に11ヶ所で展開しています。海外売上比率は35.4%で、アジアが16%、アメリカは12%を占めています。今後の成長を見据え、グローバル展開のさらなる強化を掲げており、中国や東南アジアを中心としたアジア地域、加えて米国市場を重点地域と捉えています。

なかでも、同社は今後も東南アジアの需要拡大を見込んでいるため、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどの開拓に注力しています。

2020年の香料業界は、新型コロナの影響で小幅ですが需要は縮小しました。一方で、2021年に入り、国内外の香料需要は回復傾向にあります。現在、香料各社は水面下で海外展開を強化しているところです。コロナ後の需要の反発と世界経済の成長に期待したいところです。

香料業界シェア&ランキング(2021年版)

香料業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで香料市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

香料業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 高砂香料工業 1,503 60.2
2 長谷川香料 501 20.1
3 小川香料 222 8.9
4 曽田香料 159 6.4
5 東洋合成工業 111 4.4
※東洋合成工業は化成品事業の売上高です。シェアとは香料業界の規模(対象企業の5社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで香料市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ香料業界の詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

香料業界 その他のランキング

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香料業界 対象企業一覧
高砂香料工業、長谷川香料、小川香料、曽田香料、東洋合成工業の計5社
注意・免責事項
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