2021年の乳製品業界の動向や現状、ランキング&シェアをご紹介します。

乳製品業界

DAIRY PRODUCT

2021年の乳製品業界の動向や現状、ランキング、シェアなどを分析しています。乳製品業界の過去の市場規模の推移をはじめ、乳酸菌飲料と発酵乳の生産量の推移グラフ、売上高ランキングの分析、乳製品で近年伸びているヨーグルト分野の動向を詳しく解説します。ビジネスや投資、就職や転職の参考資料としてご活用ください。

業界規模

1.8兆円

伸び率

-0.2%

利益率

+3.8%

平均年収

643万円

目次

乳製品業界の現状と動向(2021年版)

グラフは乳製品業界の業界規模(対象企業の6計)の推移をグラフで表したものです。

乳製品業界の規模の推移を見ることでその市場の大まかな現状や動向を把握することができます。

2020年-2021年の乳製品業界の業界規模(主要対象企業6社の売上高の合計)は1兆8,557億円となっています。

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乳製品業界の過去7年間の業界規模の推移

2020年はコロナで業務用が減少 家庭用乳製品は伸長

乳製品業界の業界規模のグラフを見ますと、ここ数年は横ばいで推移しています。

農林水産省の食品産業動態調査によると、2020年の乳酸菌飲料の生産量は前年比2.1%増の38.7万kl、発酵乳の生産量は前年比0.4%増の23.0万klでした。

飲用牛乳と発酵乳の生産量の推移

飲用牛乳と発酵乳の生産量の推移(出所:農林水産省、グラフは業界動向サーチが作成)

2020年は乳酸菌飲料、発酵乳ともに若干の増加となりました。乳酸菌飲料、発酵乳ともに17年ごろから上昇し、高い水準で推移しています。ちなみに、発酵乳とは原料の乳に乳酸菌や酵母などを加え、発酵させて糊状または液状にしたものです。発酵乳の代表格はヨーグルトで、発酵乳を加工したものが乳酸菌飲料となります。

2020年の乳製品業界は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、外食やホテル、観光、土産、オフィス向けの業務用乳製品の需要が約3割ほど減少。夏ごろには復調するものの、冬には再びマイナス影響が拡大しました。

一方で、コロナによる巣ごもりや家庭にいる機会が増加したことから、ヨーグルトやアイス、チーズなどの家庭向け乳製品が伸長しました。中でもヨーグルトは健康需要も重なり、年間を通して大きな伸びを見せました。2020年は、業務用の減少を家庭用で補う構図となり、全体としてはほぼ横ばいとなっています。

続いて、乳製品業界の内部の動向を見ていきます。2020年の乳製品業界の売上高ランキングを見ますと、

乳製品業界 売上高ランキング

1位が森永乳業、2位が雪印メグミルク、3位がヤクルト本社、4位が明治HDでした。いずれも部門別の売上高となります。売上高の規模を見ますと、上位4社が強いのが分かります。前年比では6社とも横ばいとなっています。

「機能性ヨーグルト」が伸長 「健康を意識した商品」に注力

2020年の乳製品業界は新型コロナの影響により、業務用は落ち込みましたが、家庭用乳製品は堅調に推移しました。

家庭用乳製品の内訳を見ますと、牛乳やチーズ、アイスクリームはほぼ横ばいでしたが、ヨーグルトの伸びが顕著に見られます。

森永乳業の乳製品 分野別 売上高の推移

森永乳業の乳製品分野別 売上高の推移(各行公表資料、グラフは業界動向サーチが作成)

上のグラフは森永乳業の分野別売上高の推移です。他の乳製品が伸び悩みを見せる中、ヨーグルトが好調であることが分かります。ここでは森永乳業を取り上げましたが、他社もおおむね、同様の傾向が見られます。

ここ数年の乳製品業界は、健康意識の高まりから「機能性ヨーグルト」の需要が増加しています。2020年には新型コロナウイルスの感染が拡大し、消費者の健康ニーズはさらに高いものになりました。こうした動向を受け、各社は機能性ヨーグルトの開発に力を入れています。

明治HDは、1073R-1乳酸菌を使用した「R1」を展開。約6,000種類以上から選び抜かれた乳酸菌を売りに、ドリンクヨーグルト市場で売上No1を記録しました。森永乳業は便通改善の「ビヒダス」や生活習慣病を予防する「トリプルヨーグルト」など機能性表示食品を展開。ヤクルト本社もストレス緩和や睡眠の質向上を目的とした「ヤクルト1000」を新たに展開しています。

いずれも従来のヨーグルトに加え、「健康を意識した商品」であることが特徴的です。こうした高付加価値商品は単価が高く、利益率が高いのが特徴です。利益率の向上は、業績の安定化につながります。今後、日本は高齢化が進むため、消費者の健康ニーズはますます高まるでしょう。高付加価値商品の開発は、今後の成長の柱として注力すべき分野です。

乳製品業界シェア&ランキング(2021年版)

乳製品業界内における売上高及びシェアのランキングをはじめ、純利益、利益率、総資産、従業員数、勤続年数、平均年収をランキング形式でまとめました。
各々のランキングを比較することで乳製品市場内のシェアや現状、動向を知ることができます。

乳製品業界 売上高&シェアランキング(2020年-2021年)

順位 企業名 売上高 シェア
1 森永乳業 5,593 30.1
2 雪印メグミルク 5,368 28.9
3 ヤクルト本社 3,724 20.1
4 明治HD 3,181 17.1
5 六甲バター 549 3.0
6 チチヤス 142 0.8
※森永乳業は食品事業、雪印メグミルクは乳製品+飲料デザート類、ヤクルト本社は飲料・食品事業、明治HDは発酵デイリー事業の売上高です。チチヤスは2019年の売上高です。シェアとは乳製品業界の規模(対象企業の6社合計)に対する各企業の売上高が占める割合です。シェアを比較することで乳製品市場における各企業の占有率を知ることができます。各ランキングをクリックするとそれぞれ乳製品メーカーの詳細ランキングページにジャンプします。矢印は各企業の売上高の前年比の増減を表しています。

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乳製品業界 対象企業一覧
森永乳業、雪印メグミルク、ヤクルト本社、明治HD、六甲バター、チチヤスの計6社
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